http://www.asyura2.com/16/hihyo15/msg/340.html
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三流雑誌のように元AV女優まで引っ張りだし、首相批判に記事を使う産経新聞の非常識度。 そして、 谷本真由美らとの内閣支持率下げ狙いの特集を組み、マスゴミの裏の顔を見せた産経新聞
http://gansokaiketu.sakura.ne.jp/newsindex4-special-naiyou.htm#2017-08-03-三流雑誌のように元AV女優まで引っ張りだし、首相批判に記事を使う産経新聞の非常識度
2017/08/03 | 産経ニュース | 安部首相を擁護する振りをして、稲田氏の個人攻撃を行い内閣支持率を下げさせ、倒閣を狙う谷本真由美とは何者か? そして、谷本真由美らの内閣支持率下げ狙いの特集を組み、マスゴミの裏の顔を見せた産経新聞
IRONA
女性活躍どころか「バカをかばう」安倍首相、女の恨みは恐いですよ
『谷本真由美』
http://ironna.jp/article/7219
谷本真由美(コンサルタント兼著述家)
安倍晋三首相の支持率が急落しております。テレビ朝日系のANNが7月15日、16日に行った世論調査では、内閣支持率は29.2%で、先月の前回調査から8.7ポイント下落で、不支持はなんと54.5%であります。
読売新聞の7月の世論調査では、特に女性からの支持率の低下が明らかになっています。女性の内閣支持率が前回(6月調査)から18ポイントも急落して28%になってしまいました。毎日新聞の7月17日、18日の調査では男性の不支持が49%なのに対して、女性は52%という惨憺(さんたん)たる結果でありました。
内閣支持率が20%前後を割ると「危険水域」とよばれ、退陣するケースが少なくないわけですが、安倍首相のこのところの急な不人気、特に女性による不支持はなぜなのでしょうか。
一番の理由は、この所大騒ぎになっている加計学園問題でありましょう。先述のANNが7月15日、16日に行った世論調査では、加計学園を巡る問題について「行政がゆがめられた疑いは解消されたと思わない」という人が74%に上り、76%の人が安倍首相が説明する必要があると答えています。共同通信が同じ日に行った世論調査では、政権を支持しない理由としては、「首相が信頼できない」が51.6%と最多になっています。
加計学園獣医学部の認可にあたって、文部省はダメだといっているのに、官邸側は「やれやれ」と圧力をかけて、そのあらましが文書で残っている、残っていない、とグダグダしています。安倍さんは「圧力なんかない」と言い張っていますが、ちゃんと説明をしていません。
政治家だったら「口利き」やってんだろというのが世間の認識ですが、それが度を越してしまい、大金が動くとなると、多少はお目こぼしをしていた庶民も激怒するというものです。
なんとなく誠実そうな男に見えた安倍さんも、やっぱりその辺の脂ぎった悪徳政治家と同じじゃないの、ちょっと駅までの土地を安くゲットしたって噂のPTA会長と変わんないじゃん、と女は激怒しているのです。
女は嘘をつく人間が嫌いです。背広のポケットにクラブのママの名刺が入っていたのに、行ってないと言い張る夫の不誠実さを思いだして、怒りが爆発です。安倍さんは夫ではありませんが、自分と子供が住む土地の運命を握っているわけですから、ウソつき夫のように感じて怒りがマックスです。
安倍政権は女性活躍政策を打ち出してきましたが、大風呂敷を広げるものの、具体的な施策が実行されるわけでも予算がつくわけでもなく、当事者の女性の生活は楽になるどころか苦しくなる一方です。
介護保険は要支援1、2の高齢者には適用されなくなり、介護の負担は女性に回ります。要介護の人の自己負担率も上昇。わが家も老親が要介護ですから、この削減はかなり痛いです。
年金も徐々に減っています。もともと年金が少ない人が多い女性には数千円の削減でも大打撃であります。私の老親およびその周辺でも怒りの声が挙がっています。
待機児童をゼロにするという掛け声はむなしく、相変わらず保育所は増えませんし、保育所の費用やベビーシッターの費用を税控除するなんて声はでてきません。女性雇用を増やすと大風呂敷を広げてみたものの、増えているのは非正規雇用ばかり。女性管理職を増やしますといっても、企業の自助努力に委ねている状態で、罰則も何もできたわけではありません。
その一方で公共事業や軍事には予算がついているわけで、これでは女性が怒らないほうがおかしい。
さらに女性の怒りをかってしまっているのが、安倍さん周辺の女性がアホだらけであることです。女性の地位を高めるどころか、世間様に女はバカだと宣伝するような状況です。
その一人は稲田朋美防衛相であります。
フツーの女には届かなかった世界にいる人だからこそ、立派な人格と振る舞いをもって、世の中の男に女の力を見せつけてほしいと真に願う女は多いのです。
ところが稲田防衛大臣は、その経歴とは正反対の、みっともない行動や発言が目立ちます。
自衛隊の行事や視察にはまるで軽井沢に行くような格好で現れ、公式な場では田舎の高校生のような服で登場、舌っ足らずで60近い人間とは思えない話し方であります。
東京都議選の応援演説では法律違反をするわ、「アジア安全保障会議」では、公の場で自分を含む防衛大臣は美人ばかりというトンデモ発言をして世界をドン引きさせるわ、森友学園の代理人弁護士だったのに、依頼を受けたことがないとウソを繰り返す始末。南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に参加した陸上自衛隊の日報の隠蔽疑惑まで浮上してしまいます。
さらに最近放送された日本テレビ系の「バンキシャ!」という番組では「昔のように自由な発言もできないし、好きな服も着られない。とても苦しい…」「服もメガネも黒中心でなるべく地味に、地味に」という、親しい知人に漏らした本音というのが紹介されていましたが、九州豪雨の最中に何をいっているのでしょうか?
防衛大臣とは国の運命を左右する要職なのですから、嫌ならスパッとやめればよろしい。自衛隊員というのは死ぬ覚悟をした人たちでありますが、そのトップがワガママな大学生のような意識だというのはどういうことでしょうか? 私の身内は帝国海軍と防衛庁の人間でありましたので、中の人々の覚悟というのはよくわかります。こんな人が社長では塹壕(ざんごう)掘るのがバカらしくなります。
コマッタさんをいつまでたってもクビにしない安倍さんは、お友達ばかり優先して女の地位を辱める敵だと思われて当たり前です。
奥様の昭恵さんも、首相夫人という立場にも関わらず、森友学園では発言がメチャクチャ、立場にふさわしくない会合に出かけたり、意味不明な左翼系の人々と交流するなど、何も考えていないんだろうなという行動が目立ちます。SNSでも意味不明な 「いいね!」ボタンを押すわ。ほんとに大丈夫なんでしょうか?
何も考えてない人に国政を引っかき回されてはたまりませんし、奥様に注意すらできない安倍さんってどうなの、と思われても仕方ありません。
安倍さん、政権を延命させたいなら、いますぐ介護保険を改良し、保育所を増やし、バカな大臣をクビにし、奥様に注意してくださいませ。
女の恨みは思った以上に怖いのでございますよ。
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2017/08/03 | 産経ニュース | 安部首相を擁護する振りをして、稲田氏らの個人攻撃を行い支持率を下げさせ、倒閣を狙う古谷経衡とは何者か? そして、谷本真由美らとの内閣支持率下げ狙いの特集を組み、マスゴミの裏の顔を見せた産経新聞
IRONA
「女難の安倍内閣」最大の鬼門は他ならぬ昭恵夫人だった
『古谷経衡』
http://ironna.jp/article/7214
古谷経衡(文筆家)
ここにきて安倍内閣の支持率が急落している。「内閣支持率と政党支持率の合計が50%を割り込むと政権運営の危機水準」とする青木方程式(元自民参院幹事長・青木幹雄氏考案)に照らし合わせれば、わずかにこの50の線は超えているものの、第二次安倍内閣発足当時はゆうにこの数字が100を超え、110などもめずらしくなかったのだから、この衰微傾向は如何ともしがたい。
とりわけ、安倍内閣への「女性離れ」が進んでいる。日経新聞の世論調査によると、第二次安倍内閣における女性支持率は全期間を通じて一貫して男性のそれより低い状態が続いている。ただでさえ男性支持に偏重していた安倍内閣は、ここにきてさらに加速した「女性離れ」に頭を悩ませている事であろう。
安倍内閣は、「すべての女性が輝く社会」通称「女性が輝ける社会」を標榜して、積極的な女性政策(社会進出策、雇用均等策など)を打ち出してきたのは周知のとおりである。その意気や良し、安倍内閣発足時の顔ぶれをみるに、女性閣僚や内外での女性問題がこの内閣の足を常に引っ張ってきたのは注目に値する。
まず劈頭(へきとう)は、2012年末の政権発足当時から「内閣府特命担当大臣」として入閣した稲田朋美である。稲田は国のクールジャパン戦略の基幹となる「クールジャパン推進会議」の議長を務めて取りまとめ役となったが、本人のカルチャー全般に対する無知が世論からの失笑を買った。
曰く「ゴスロリは十二単が起源」という根拠の全くないデマ・トンデモ説を開陳したかと思えば、どう考えても「単なる緑色のドレス」をゴスロリ・ファッションと称して国際会議の場で披露。「娘から(それはゴスロリではない)と指摘を受けました」として、衣装を変えて再チャレンジする始末。
国家の文化戦略を司る議長が、実は若者文化やカルチャー全般に対し全くの無知・素人であったというこの事実は、現在第三次安倍内閣にて防衛大臣の重責を担いながら、「日報」問題で揺れる氏の現在を暗示するような予兆であった。
2016年9月には、陸海空三軍のトップでありながら、民進党の辻元清美議員の追及に対し窮して涙ぐむという一面もあり、イデオロギーの左右を問わず「こんな人が自衛隊のトップにいて本当に日本の防衛は大丈夫なのか」と考えたであろう。さらに2017年6月にはシンガポール安保会議における仏・豪防衛大臣と自らを三羽ガラスにして纏(まと)め上げ「(私たちの共通項は)グッドルッキング(美しい容姿)」と発言、こちらは国際的に失笑を買った。
自民党支持者であろうとなかろうと、また男性であろうと女性であろうと、稲田のこの発言には苦笑しかないであろう。「本当の美人は、それを自称したりしない」という前提はさておき、防衛問題と大臣の容姿には本質的に何の関係もないからだ。「稲田には基礎的な教養がないのではないか―」。普段、概ね自民党支持という有権者からも、こんな声がチラホラと聞こえてくる。「なぜ安倍は稲田のような素人を入閣させ続けるのか。意味が分からない」という声も、また同様に聞こえてくる。稲田はいまや安倍内閣の鬼門となりつつある。
また、問題とされた女性閣僚としては稲田の他には代表するところ、総務大臣の高市早苗である。高市は、2016年2月、放送局が政治的公正さを欠く報道をした場合の、電波停止の可能性に言及。既存マスメディアから一斉に「報道の自由への侵害ではないか」と反発が起こった。
高市の発言は放送法第四条などを根拠としたものであったが、元来放送法の立法趣旨は戦時体制下において、本来権力者の批判・監視を行うべきメディアが大本営発表をそのまま垂れ流して戦時宣伝に加担した反省の意味から、メディアを政治権力から遠ざけ、政治的中立性・公平性を目指したものである。
高市の発言は、「政府(自民党)を批判するメディアは懲罰する」と解釈しかねないニュアンスを含んでおり、結果としてこの高市発言は米国務省の人権報告書により「報道の自由を侵害する恐れ」の一端として指摘されるまでにいたった。むろん、アメリカ国務省に言われたからどうだという訳ではないが、国際的にみて高市発言は日本における「報道の自由」に対するイメージを毀損しかねない発言であったとみるべきであろう。稲田ほどではないにせよ、高市も安倍内閣の鬼門の一つである。
さらに最大の鬼門は、公人ではない(ということになっている)、安倍総理大臣夫人、安倍昭恵その人である。昭恵夫人は自民党の政策と悉く反対の立場の民間活動を推進。脱原発運動家でミュージシャンの三宅洋平とも対等に交友するその姿は、良い意味でも悪い意味でも世間を騒がせた。
もっとも驚愕(きょうがく)だったのが、安倍昭恵夫人による「大麻解禁論」である。大麻特区として指定された鳥取県の某町の許可大麻畑にて、笑顔で「大麻解禁」を訴える昭恵夫人のスマイルは、微笑みを通り越して多くの有権者にとって異様なものに映った。
事実、同県の大麻特区で「大麻で町おこし」を掲げていた会社社長が逮捕されたことをきっかけに、大麻特区なるもの自体の期待論も急速にしぼんだ。にもかかわらず昭恵夫人は、「日本古来の精神性は大麻と結びついている」などとトンデモ・オカルト的大麻容認論、解禁論を繰り返すばかり。某女性週刊誌によると、安倍首相の親族から「これ以上大麻解禁を繰り返すのなら最悪、(安倍首相との)離婚もありうる」と忠言されたというが、彼女は聞く耳を持たなかったともいう。
第一安倍内閣が倒れて以降、急速に「自分探し」に躍起となり大学院にまで通った昭恵夫人。それでも飽き足らず、山口県の有機野菜を使った自身経営の小料理屋を開店するなど、およそ良く言えば自由奔放・豪放磊落(ごうほうらいらく)、悪く言えば「意識高い系的奇行」を繰り返す昭恵夫人の墓穴の集大成が、安直に森友学園が設置予定であった大阪府の私立小学校の名誉校長の職を引き受けたことである。
世間を騒がせた森友学園疑惑は、いち大阪のネット右翼的傾向を色濃く持つ小ブルジョワ・籠池某による大阪ローカルの問題でしかなかった。が、それが一直線に安倍首相にまでその疑惑の矛先が向けられたのは、ほぼすべて昭恵夫人による名誉校長就任に端を発する。
もし、昭恵夫人が森友学園の森友校長を引き受けなかったら、かの疑惑はとっくに大阪ローカルの話題として消費され、終わっていた。すべての因は昭恵夫人の軽佻浮薄(けいちょうふはく)な自己顕示欲、承認欲求が根本にあると断罪してよい。
森友問題の後、つづけて沸騰した加計学園の疑惑についても、昭恵夫人の関与は欠かせない。2015年末、加計学園の加計孝太郎氏と安倍首相らによる飲み会の様子を「クリスマスイブ 男たちの悪巧み(?)」と称して喜々としてフェイスブックに投稿していたのである。
当然、この投稿には悪意など無いのであろう。単に夫の交友関係を広く衆目に知らしめたかったのであろう。しかし、その根底は、フェイスブックという承認多寡の世界で、どこの誰とも知れぬ人間から無数の「いいね」が押されることを期待しての行為である。
昭恵夫人の自著などを読むに、彼女は自身へのネット上の反応を常にエゴサーチして毎日のように一喜一憂していたという。端的に言えば自己顕示と承認欲求に飢えた「意識高い系」の一人なのだが、昭恵夫人の度重なるこのような軽佻浮薄の行為が、「安倍内閣の女性閣僚やその周辺の女性」の軽薄さ・素人加減を際立たせるのに一役も二役も買っている。これで、女性からの支持を得ようということなど、土台不可能であろう。
また、大臣ではないが頓狂(とんきょう)な女性議員の存在も耳目を集めることになった。埼玉選挙区から当選した自民党の豊田真由子議員である。自身の秘書に暴行、暴言を吐いた録音が公開され、一挙に悪い意味で「全国区」の代議士となった。すでに自民党に離党届が出されているが、経歴だけをみればエリート女性代議士の、議員はもとより、人としての人格を疑うような暴言の数々は、確実に自民党支持と女性離れを加速させた。いや、この問題に限っては相当の男性有権者もあらゆる意味で「恐怖」を感じたに違いないのである。
加えての痛打は、「安倍総理に最も近い」として連日メディアに引っ張りだこであったジャーナリスト・山口敬之氏の婦女準強姦疑惑(不起訴)が週刊誌で一斉に報じられ、被害者とされる女性が顔出しでその不起訴の不可解さを訴え、事の顛末が検察審査会で審議されるようになった一連の事象である。
私個人的には、山口氏のくだんの疑惑についての白黒の判断はでき兼ねるし、それは最終的に司法の領分なのでコメントできないが、くだんの疑惑が週刊誌で報道されるや、一切メディアに登場しなくなった山口氏が強烈な安倍擁護の論客であったことは間違いのない事実であり、安倍首相との関係があるやなしやに関わらず、婦女準強姦疑惑が少なくとも安倍首相の強力な擁護者のひとりから発生するということ自体、ますます女性支持者からの支持獲得は難しくなったであろう。
この件がシロと断定されても、いったん持ち上がった性犯罪への嫌疑は、法がシロとしても心情がシロにしない。この点は安倍首相や山口氏に対してややアンフェアーな気がするが、ともあれ各種事情を総覧しても、安倍内閣の「女性離れ」には、こうして積み重なってきた「内閣の内外」での女性に関する問題が積み重なった結果であろう。
聡明で優秀な女性は、世の中に幾らでもいる。また、と同時に聡明で優秀なファーストレディーや議員も、世の中にいくらでもいる。女性関係に潔癖なジャーナリストもまた然りである。しかし、安倍内閣はまるで「わざと」「あえて」そうしているかのように、明らかに政治家としての基礎的素養や素養のない人物を抜擢し続け、そして明らかにファーストレディーとしてふさわしくない女性を野放図にコントロールできないでいる。
「女性が輝く」と謳(うた)っておきながら、「輝くに値しない」女性が下駄を履かされて偽りの光をはなっている状況に、世の才女たちはだんだんとこの政権から距離を取り始めているのではないか。そんな気がしてならない。
内閣改造での人事刷新や「不良女性代議士」の次期選挙での公認取り消し、「閣外」での女性問題の清算など、スローガンに反して次々と女性に関連した醜聞に彩られる安倍内閣の解決すべき課題はあまりにも多い。
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2017/08/03 | 産経ニュース | 安部首相を擁護する振りをして、稲田氏らの個人攻撃を行い内閣支持率を下げさせ、倒閣を狙う岩渕美克とは何者か? そして、谷本真由美らとの内閣支持率下げ狙いの特集を組み、マスゴミの裏の顔を見せた産経新聞
IRONA
安倍内閣を「危険水域」のどん底まで叩き落とした3人のオンナ
『岩渕美克』
http://ironna.jp/article/7223
岩渕美克(日本大学法学部教授)
安倍晋三内閣の支持率が急落している。各種の世論調査に基づく報道でも、「危険水域」といわれる支持率30%を割り込んだとされているほどである。数カ月前までは、「一強」といわれるほどの絶対的な支持率を誇り、国政選挙でも勝利を収めてきた安倍政権にどのようなことが起きたのであろうか。
ここで各種の報道で言われている危険水域について考えてみたい。30%が危険水域とされていたのは、「55年体制」の下、自民党の一党支配のころの話である。時事通信社の世論調査を参考として、30%を下回ると内閣だけの評価にとどまらず、自民党の支持率にも影響を与えるとして危険水域の言葉が用いられたようである。この段階となると、首相を変えることで政党支持率への影響を下げる必要性が議論されることになる。低支持率が続くようであれば、首相・党総裁を辞任して、総裁選を開き新首相を選ぶことで内閣支持率の回復を図り、政党支持率の低下を避けようとするのである。
このころの支持率を見ると、高いと評価される内閣でも55%を超える程度であり、連立政権下の現代とは支持率の内容が異なっているように思える。電話調査の普及により、メディアが行う世論調査の数が増加していることによる有権者の調査慣れ、連立政権による支持者の増加などの影響と予測されるが、60%を超えるような支持率も見られるようになった。したがって、危険水域も今までよりも高い水準で考える必要があり、35%程度でも十分危険といえる領域といえるのではないか。その証拠に、すでに自民党の政党支持率にも影響が出ているようである。かなり危険な領域にまで下がっているといっていいだろう。
それでは細かい内容を見てみよう。安倍内閣での今までの支持率低下は政策によるものであった。集団的自衛権の行使容認などの政策について意見が分かれるのは仕方がなく、低下も一時的なものであり、安定した政権運営を続けていれば支持が戻る場合が多い。もちろん対抗勢力となる野党の実力不足、対応のまずさもあるのだが、危険とはいえない状況といっていいだろう。
しかしながら、今回増加した不支持理由をみると、首相の信頼感の低下を理由とするものが多くなっている。この原因としては、「お友達内閣」と揶揄(やゆ)され、仲間だけで官邸を固めた2006年の第1次内閣と似ているように感じる。この場合、適材適所であれば側近で固めることは当然であるが、適材でない人材を登用すれば「ひいきの引き倒し」であり、国益を損なう可能性もありうる。閣僚や政務官などの内閣の役職者の失言や暴言、不適切な行動などは、適材ではなかったのではないかとの印象を強く受ける。もちろん、これだけではなく、組織犯罪処罰法の改正案をめぐる強引な国会運営も影響を与えたといえよう。次に挙げる問題も、こうした身内意識につながっている。
支持率が低下した時期を見ると、やはり森友、加計学園問題で次々に明らかにされた省内文章の扱いや、安倍昭恵夫人との関係が大きく作用していることがわかる。とりわけ森友学園問題は、テレビ向きの籠池泰典前理事長の存在が大きく取り上げられるきっかけとなったことも確かであろう。ここでも安倍首相との近しい関係が話題になっている。閣僚の問題と同様に、身内を守ろうとする態度に、やはり疑問を持つ有権者が多くいたのであろう。
より詳しく見ていくと、女性の支持率の低下が著しいようである。女性の活躍推進を目指した「1億総活躍社会」を政権の主要テーマとした中で、安倍首相は女性の活躍を目指せる社会を具体的に構築したのであろうか。単に閣僚などに、数合わせのように複数登用するだけではなかったのか。
その中で安倍首相が重用してきたのが稲田朋美防衛相である。衆院当選4回というキャリアから見ても、かなりの引き立てであることは間違いない。しかしながら、稲田氏は、南スーダンの日報問題、森友問題での国会発言の訂正、都議選での法律に抵触しかねない失言、災害時の離席など、次々に資質を疑われるような出来事が露呈された。これだけでも更迭されても仕方のない案件であるのに対し、首相官邸は守り続けた。この対応がひいきの引き倒しと思われたのではなかろうか。
森友、加計問題における昭恵夫人の関与も多くの関心を集めた。ともに名誉職とはいえ両学園の要職に名前を挙げられていたにもかかわらず、関与はないとされたのである。確かに、学校認可に直接的な関与はなかったであろうが、近しい関係が疑惑を招いたり、テレビや雑誌には興味深い題材として格好の「ネタ」とされた。いずれも女性のかかわるものだった。
このように、安倍首相を取り巻く女性に問題点が多く指摘されたことにより、女性からの反発を買ったのではないか。すなわち、1億総活躍社会を目指した安倍首相が、ひいきの引き倒しで女性を登用するだけで、あたかもさらし者にしているように見えたと思われる。
少し違う状況で支持率の低下を招いたのが、小泉純一郎政権下で田中真紀子外相を更迭したときである。絶大的な人気を誇った小泉政権で、ある意味女性人気を支えていたのが田中外相であった。官僚との間に軋轢(あつれき)が生じても、国民人気は高いものがあった。だが、この更迭によって、内閣支持率は大きく低下した。女性人気は女性が支えているだけに、失望すると反感の材料となる。こうした形式的な女性登用は一時的な支持には直結するが、恒常的につなげることは難しい。
さらに昨年登場した東京都の小池百合子知事は、こうした女性の支持を集めるのに最適な政治家であったといえる。都議選で「守旧派」といえる都議会自民党を敵に回したこともあり、安倍首相と小池知事の比較では、女性活躍の期待感は小池知事のほうが高い。これらが総合的に女性の支持を失ったのではなかろうか。
したがって、8月に予定されている内閣改造で支持率を回復することは難しいのではなかろうか。女性を登用すればいいというほど簡単なものではないだろう。女性の政治参加も増えていることを考えると、当たり前のことではあるが、女性の登用や要職就任の数値設定ではなく、1億総活躍社会のあり方を根本的に考えなくてはならない。たとえば、待機児童の問題も、その大きな要因となるだろう。国全体として考える発想を持たないことには解決は程遠いように感じる。
もちろん女性に限らず、男性からの支持も離れているため、より大きな問題点もあると考えざるを得ない。例えば、加計問題や防衛省の日報問題などに関して中堅官僚と思われるリークも気になるところである。「官高政低」といわれた状況を打破するために、政治主導を取り戻そうとしたのが安倍政権ではなかったのか。その意味では、官僚を押さえつけるのではなく、使いこなすか共生することが必要となる。人事権を握れば、官僚の反発を抑えることにつながると考えているようであれば間違いである。
こうした点が「政権のおごり」ともいわれる状況になったことを表している。やはり強引な法案採決や説明を省略したかのような姿勢は問題があると言わざるを得ない。高い支持率が過信につながったとしか思えない。一方で、必ずしも発想や政策そのものに大きな失点があるわけではなく、手続きの齟齬(そご)や官僚の推量が疑惑の温床となった。
やはり国民に直接向き合うことが必要である。国会審議も、対野党ではなく国民に対する説明だと思えば、今国会で見られたような、木で鼻をくくったような説明ではなかったに違いない。権力に長く居座れば腐敗するという「権腐十年」ではないが、安定政権を目指すことの難しさともいえるかもしれない。
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2017/08/03 | 産経ニュース | 三流雑誌のように元AV女優まで引っ張りだし、首相批判に記事を使う産経新聞の非常識度。 そして、谷本真由美らとの内閣支持率下げ狙いの特集を組み、マスゴミの裏の顔を見せた産経新聞
2017/07/24 21:06
鈴木涼美が読み解く「オトコとしての安倍晋三論」
http://ironna.jp/article/7222
鈴木涼美(社会学者)
現在、安倍政権は女性支持率がイマイチ奮わないらしい。これは各紙世論調査の数字と、私の日常生活レベルでの肌感覚とがほぼ一致している。確かに女性にあんまり人気がない。
男性の方が相対的にコンサバティブな思想の人が多いだとか、女性の方がより反戦気質が強いといえばそれらしい理由になるが、周囲の話す内容を聞いていると必ずしもそういったことではない。小泉純一郎政権時代、首相の靖国参拝の様子が放映された翌日、世の女性たちはリベラルな都会人としての立場も忘れてその凛々(りり)しい姿に見ほれた。
そもそも政治家を好きだ嫌いだと言うとき人は必ずしも政策や思想では判断しないし、歴代首相が全て「異性」となる女性目線では、政策より性格、さらには見栄えなどが関係してくるのは当然だろう。「男として」魅力を感じれば、結構細かい政策の不一致などは目に入らない。しかし、そういった点で安倍首相は女性に好かれる要素がないかというと、それは結構疑問で、むしろ各国の、あるいは日本の歴代首脳を見比べて、割といい線いってるといえなくもない。
オバマ元米大統領やブレア元首相、あるいは亡くなった中川昭一元財務相に比べるとややフォトジェニックさに欠けるような気もするが、安倍首相と石破茂氏であれば首相の方がタイプ、という女性が多くてもおかしくないし、髪形だって某米大統領よりはずっとマシだ(ちなみにトランプ大統領も女性からの支持は男性からの支持に比べて少ない)。そもそも女性は故・宮沢喜一元首相のようなおじいちゃんよりは、若々しい政治家が好きである。
また、性格的な面でも、男性にモテる男性というのはポイントが高い。あれだけ政治家に好かれる政治家であれば性格もものすごく悪い印象は受けないだろうし、橋下徹氏的な「頭はいいけど若干いやなやつ」というイメージもない。
笑顔のチャーミングさは米国の田舎のおばさまたちが大変気に入っていたブッシュ元米大統領にも引けを取らない。
さて、しかし、安倍首相、ひいては安倍政権に向けられる女性の評価は辛辣(しんらつ)だ。ポイントとしてはこれは2012年以降、つまり再登板後に特に顕著に見られる傾向だということだ。
小泉政権下の官房長官時代は小泉人気も手伝って、黄色い声が上がるほどであったし、あるいは2006年に戦後最年少で首相となった頃は、若きトップ誕生に女性も割と沸いていた。
その後度重なる閣僚の不祥事などを経て、07年の参院選では歴史的大敗を喫すのだが、その辺りは男女関係なく支持率は下がっていたので、女性人気がどうという話とはあまり関係がない。
すぐに退陣せずに粘ったものの、下痢が止まらず結局辞任。塩爺(塩川正十郎)も中途半端に放り出した、とかなり心象が悪かったイメージだ。この辺りもあまり男女は関係なさそうである。
私がはじめに男女の意見に温度差を感じたのは、12年の自民党総裁選の頃である。当時、地味だけど誰にも嫌われていなかった感のある谷垣禎一総裁に続く総裁の座を狙って出馬した面々は知名度も高くキャラも濃かったため、誰になってほしいか、という話題はかなり意見の分かれるところであった。
町村信孝氏、石破茂氏、石原伸晃氏、林芳正氏、そして現在の安倍首相とそれぞれが人気を分けており、選挙自体ももつれ込んだのは覚えている方も多いだろう。
当時、私は新聞社で記者として働いており、ちょうど選挙班で主に同月の衆院選の候補者名簿を作ったり世論調査のページづくりを手伝ったりしていたので、当然総裁選もかなり真剣に見ざるを得ない立場であった。そんな経緯もあり雑談レベルでもかなり「やっぱり頭いい人がいいよね、石破さんがいい」とか「石原さんの人脈は絶対必要」とかいう会話を聞いたのだが、その中で、男性には一定程度「安倍さんの再就任を期待している」という意見があったのに対し、女性からそのような声は上がらなかった。
「女性は安倍に厳しい」。これは何も私の個人的な知人間だけではなく、当時比較的よくささやかれていた通説であった。気になってもう少し取材してみたところ、女性は安倍支持が少ないどころか、「安倍さんにだけはなってほしくない」と積極的に批判する声すら上がっている。理由は大体三つに分かれていた。
第一に、当時、自らが所属していた清和会の会長であった町村信孝氏が出馬への意欲をすでに明らかにしていたにも関わらず、派閥のドンの顔を立てずに自分が立候補したこと。
これは森喜一氏や町村氏本人から立候補を自重するようにとの要請があったにも関わらず、その意見をくまずに出馬したため、当時かなり報道された話である。ここに一部の女性は、「自分勝手」で「上の顔を立てない」「恩知らず」な「出たがり」と悪い印象を持ったらしい。
第二に、第一次安倍内閣が、結局は小泉前首相の人気にあやかっただけの、空虚なものであったという批判。確かに第一次安倍内閣の印象として、「美しい国」の礎をつくったとか中韓との関係を改善したとか思っている人は少なく、どちらかというと疑惑でつるし上げられていた農水相が自殺したとか、税制会長が愛人問題で辞任したとかいう方が印象は強い。
元気な頃の安倍首相のイメージは小泉首相と二人三脚していた官房長官時代を想起する女性も多く、「トップには向かないのでは」という声は実際に聞かれた。
第三に、これが圧倒的に存在感を持っていた意見だが、「あんなみっともない辞め方をして、よく堂々と出てきた」という、失脚時の悪い印象を語るものである。
男性からは、どちらかというと「よく復活した」とねぎらうような声を聞くこともあったのだが、女性は「退陣を促されても政権にしがみつき、揚げ句の果てに結局ほうり投げたくせに」とかなり恨みがましく思っている人も多かったようで、選挙班の上司などは「女の人って一回失敗した人に厳しいよね」「もう一度チャンスをっていう人を応援しないよね」などともらしていたのを覚えている。
ただ、別に女性が一度辞めた人に再挑戦の機会を与えたがらないか、というとそんなことはないと私には感じられる。別に鈴木宗男氏の現在の支持者が男性だけに偏っているようにも思えないし、マッキーやホリエモンや小室哲哉の復活を心待ちにしていた女性も多い。
また、女性は必ずしも失脚した人間に冷たいわけでもないような気がする。むしろ同性間と違って根底にライバル視する気持ちが少ないため、ザマミロというより同情の方が先にくる。それこそ自殺した松岡利勝元農水相は、女性からも気の毒だという声が多かったように思う。
おそらく、政治戦争に負けた、とか、身内の裏切りにあった、あるいは男らしく責任をとった、という、男社会の荒波のはざまに消えていったものに対しては敬意があっても、安倍首相の退陣は許せない、という微妙さがそこにある。選挙で大敗したのに首相の座にしがみついていたのは「男らしくない」。病気は気の毒でも、リーダーとしてひどい顔色になっていって「頼りない」。体調を理由に、かなりボロボロの政権をほっぽり出して「卑怯(ひきょう)だ」。批判されて心身ともにげっそりしていった姿は「打たれ弱い」。なのに、けろっと元気になって、派閥の会長まで押しのけて出馬するなんて「ずうずうしい」。
引き際の美学、というと男の美学であると思っている人も多かろうが、実際のところ、女性の方が引き際の潔さを愛し、情けなさや弱々しさには厳しいようだ。
そして私たち女性特有の割とねちっこい性格からか、一度ついたそのイメージを払拭するほどの力を発揮できていないのか、その頃の嫌悪感を持ち続けている有権者は結構いるのではないかと私は思っている。
逆境で弱々しく退いた男が、虚勢を張っているのを見ると、そうそう支持する気にはならないんじゃないか。
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