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認知症、5人に1人が発症か…サラダ油摂取で発症リスク増大か
https://biz-journal.jp/2019/04/post_27337.html
2019.04.06 文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事 Business Journal
「Getty Images」より
若年性認知症の患者数が増えてきているということをご存じでしょうか。65歳未満で認知症を発症してしまう若年性認知症の患者は、全国で約4万人近くいるといわれています。
認知症施策推進総合戦略、通称「新オレンジプラン」と呼ばれる、厚生労働省をはじめとして内閣官房、内閣府、警察庁、金融庁、消費者庁、総務省、法務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省など、多くの省庁がかかわっている大規模な施策にも、若年性認知症の対策が盛り込まれています。
2012年時点で約462万人といわれていた日本の認知症患者数ですが、厚労省の推計によると、25年には認知症患者数が700万人に達し、65歳以上の約5人に1人が認知症ということになるそうです。あまり想像したくない未来予想図ですが、笑ってはいられない事態です。
若年性認知症とは別に、認知症予備軍といわれる「軽度認知障害」の人も、現段階で約400万人を超えていると推計されていて、この方たちはいずれ重度認知症になっていくと考えられています。
これは、医療機関を受診して認知症と診断された人の数ですから、医療機関を訪れない人を含めると、どれくらいになるのかわかりません。
認知症の患者が増えると、それに伴ってさまざまな社会への影響が出てきます。町を徘徊する人も増えるでしょうし、高速道路の逆走による事故なども増えるかもしれません。
■認知症を引き起こす要因
認知症がなぜ起きるのかは、まだ研究段階で確たる説はありませんが、一説によれば生活習慣病が一因だといわれています。たとえば、高血圧の人は認知症になりやすいというデータもありますし、糖尿病の人がアルツハイマー型認知症になりやすいともいわれています。
そんななかで筆者が着目しているのは「ヒドロキシノネナール」という物質です。ヒドロキシノネナールは、一般的なサラダ油などに多量に含まれています。リノール酸(オメガ6脂肪酸)が200度以上に加熱されると生成されるのですが、サラダ油などの製造過程では、脱臭の段階で200度以上になってしまうので、必然的に含まれることになります。
ヒドロキシノネナールは、私たちの体内に入った後、細胞膜の構成要素のひとつであるリン脂質を酸化させます。全身のあらゆる細胞に悪影響を及ぼすため、当然、脳の神経細胞も影響を受け、徐々に死滅していきます。最終的に、脳の一部である海馬という記憶装置も委縮させ、やがては破壊してしまうのです。これが認知症のプロセスで起こるといわれています。
では、どうすればいいのでしょうか。
簡単です。サラダ油を摂らないようにすることが、もっとも早い解決方法となります。加えて、サラダ油に類するような劣悪な油を使った“工業製品的加工食品”を食べないことです。マヨネーズやドレッシング、揚げ物やスナック菓子などにも、大量のヒドロキシノネナールが含まれているので、食べないほうが賢明です。
また、トランス脂肪酸も認知症の原因物質と疑われているので、その意味からも、摂らないようにしましょう。トランス脂肪酸に関しては、本連載の中でも繰り返し触れてきたので今回はあえて書きませんが、それを注意するだけでも認知症予防に少しは役立つはずです。
もう一点、注意を喚起しておきたいのが「アミロイドベータ」という物質で、たんぱく質の一種です。アミロイドベータは脳内の情報伝達のプロセスで必然的に生み出される物質ですが、通常は分解されて脳の血管を通じて体外に排出されます。ところが、なんらかの理由により、この排出がうまくいかなかったり、アミロイドベータが過剰に生成されてしまうと、脳内に蓄積されることになり、次第に毒性を発揮して脳の神経細胞を破壊することになるのです。それも認知症の原因になっています。
このアミロイドベータの害を防ぐには、どうしたらいいのかというと、大豆を食べればいいのです。実は、大豆に含まれている「ホスファチジルセリン」という成分が、アミロイドベータの排出を促すことがわかっています。ホスファチジルセリンは、細胞膜を柔らかく保つ作用があるのですが、それによって脳の細胞も不要な物質を細胞外に排出することができ、必要な栄養物質は摂り込みやすくなります。結果的に、脳内に有害な物質をとどめることがなくなり、正常に保つことができるというわけです。ホスファチジルセリンは人間の体内では合成できない物質なので、外から食事として摂取するしかありません。
しかし、いくら認知症の予防に役立つからといって、むやみやたらに食べればいいわけではありません。これも、何度もお伝えしてきたことですが、豆類は穀類の2分の1くらいの摂取量がちょうどいいのです。
食事はトータルに考えなければ、正しい答えに行きつくことができません。そのトータルな考え方を学んでいただけるように、筆者が主宰している「一般社団法人 日本オーガニックレストラン協会/JORA」では、『オンライン基礎講座』を開講することにいたしました。詳しくは、こちら(http://lp.organic-restaurant.jp/)をご覧ください。これまでのリアルの基礎講座も、もちろん継続しておりますが、なかなか足を運ぶことができなかった方々にも、ご受講いただけるようにしました。これを機会に、正しい食生活のあり方、最適な食事のメソッドを学んでください。
認知症の予防だけではなく、生活習慣病全般を遠ざける食事とはどんなものなのか、ということを知っていただけることと思います。
冒頭にも書きましたように、認知症は今や年寄りの病気とばかりはいっていられない状況です。日々の食事は、いつかやればいいや、というわけにはいかないのです。今すぐ始めても、なんら損失はありません。それどころか、食事の改革は、早く始めればそれだけ、早く恩恵を被ることができます。一日も早く、皆さまがJORAのメソッドを学び始めることを願っております。
(文=南清貴/フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事)
●南清貴(みなみ・きよたか)
フードプロデューサー、一般社団法人日本オーガニックレストラン協会代表理事。舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づき、栄養学を徹底的に学ぶ。1995年、渋谷区代々木上原にオーガニックレストランの草分け「キヨズキッチン」を開業。2005年より「ナチュラルエイジング」というキーワードを打ち立て、全国のレストラン、カフェ、デリカテッセンなどの業態開発、企業内社員食堂や、クリニック、ホテル、スパなどのフードメニュー開発、講演活動などに力を注ぐ。最新の栄養学を料理の中心に据え、自然食やマクロビオティックとは一線を画した新しいタイプの創作料理を考案・提供し、業界やマスコミからも注目を浴びる。親しみある人柄に、著名人やモデル、医師、経営者などのファンも多い。
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