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食卓が変わる日
「除去食」開始で、日々口にする食材への意識を高める湿疹、鼻炎、下痢などを引き起こす、遅延型フードアレルギーって何だ?A
2019/02/27
鮎川京子 (ライター)
卵と小麦粉と全粒粉に強反応!
(nidwlw/Gettyimages)
遅延型フードアレルギーの検査をしてから1カ月後。待ちに待った結果が出るという日の皮膚の状態は最悪だった。まぶたが腫れて、目頭は切れるという惨状を呈していた。今までもさんざん悩まされた状態だ。本当にこれを治すヒントが、今日、与えられるのだろうか。
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銀座上符メディカルクリニックの上符正志先生が、おもむろに開いて見せてくれたのは、A4サイズ数ページの綴り。
「卵と小麦と全粒粉に強反応が出ていますね」。
「そうなの? 卵も小麦も昔から食べてるんだけど。それに、そんなに頻繁に食べているわけじゃないんだけど」というのが正直な感想だ。
ちなみに、私が受けた検査は96項目のベーショックな(もちろん一番安い)ものだった。
さらに、中程度の反応として、セロリ、とうがらし、なす、ライ麦、キウイ、トマト、すいか、インゲン豆などが挙げられた。これらも、さほど食べているわけではないが、一つだけ、まるで占いが当たったように驚いたのがライ麦だった。
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というのも、この3年間、健康によいと信じて毎朝ライ麦パンを食べていたのだ。検査を受ける前は、「健康オタクは危険かも」などといっていた自分が恥ずかしい。
そのうえ、前日のお昼に、都心のビジネス街に出て気が大きくなり、奮発して牡蠣のトマトソースパスタを食べたことを思い出した。パスタとトマトソースはまずい組み合わせだった。今日の不調はこのせいだろうか。
検査結果には、「なるほど」とうなずいたり、「そうなのかな」と疑問を抱いたりしたが、ともかくも強反応が出たものは6カ月、中程度の反応のものは3カ月、食べないようにと上符先生に指示された。
体内でアレルギー反応を引き起こすIgG抗体を分解するためには、3〜6カ月の期間が必要だという。IgG抗体がなくなれば、また少しずつ抗原となった食品を食べることもできるようになるそうだ。
しかし、私のように強反応が3種類だけならまだなんとかなるものの、もっと多くの食品に反応が出た人はどうするのだろう。除去する順番を指示されるのだろうか。若干の疑問は残る。
何より、6カ月間も卵や小麦を食べないでいられるだろうかとの不安を感じたが、ともかくやってみるしかない。もしこれで湿疹から解放されれば、どんなにすっきりするだろう。
治療法は抗体がなくなるまで6カ月間の排除
さて、除去食を始めて2週間もすると、まぶたに塗っていたステロイドはほぼ必要なくなった。これには驚いた。効果が出るのが速すぎるのではないか。その気になりすぎているのではないか。プラセボ効果のようなものではないかと疑ったりもしたが、確かに楽になっているのだ。
ただし、額とあごの周りはまだちらほらと出ており、回数は減ったもののまだ薬は手放せない。初めに予想していたように、食品の完全除去はなかなか難しく、外食では食事が終わってから小麦が入っていたことに気づくこともしばしばだ。
そうこうして1カ月が経った。再びまぶたにも少し湿疹が出始め、額やあごの状態は2週間前とあまり変わらない。時に薬も必要になるが、自分の努力で多少は改善できていることには満足している。この満足感は食事の不自由さを相殺している。
また、除去食にはもうひとつの効用があった。
それは、自分が食べているものを意識するようになったことだ。今までは、何でも食べられればよいというズボラな食生活だったが、今では加工食品なら手に取って原材料を確認し、お弁当なら中身を吟味し、昨日食べたものを思い出し、といった具合に自分が口にする食品につい関心を持つようになった。これは大きな変化だ。
さてさて、そうこうして3カ月。毎日三食、ご飯の日々。湿疹の出方が変わってきた。まぶたが腫れることはなくなった。しかし、額やあごの湿疹については、3日ほど悩まされると、すっきり消えてまた3日。これを繰り返している。湿疹が出る日は、必ずといっていいほどいつもよりご馳走を食べた翌日という法則を見つけた。幕の内弁当よりのり弁のほうが調子いい、ということで、これを良しとすべきかどうかは問題だ。
お金をかけずに怪しい食品を探ってみる
検査まで受けたくないけれど、理由がはっきりせずに湿疹やニキビ、鼻水、下痢、便秘、疲労感、不眠などに悩まされているという人は、1週間に3回以上、または3食以上食べる食品をリストアップし、それを1品目ずつ2週間除去して、体調を観察してみるといいと上符先生はいう。
体調がよくなれば、除去した食品が原因だったということになる。
これならお金をかけずに調べることができる。
よく、食事のバランスをとるようにといわれるが、つまりは偏った食事は体によくないということだ。飽きもせずライ麦パンを食べ続けていた3年間を思いだすと、ただただ体によさそうとの思いこみを反省するばかりだ。上符先生もいっている。「さまざまな食材を使って、できれば原材料のわかる食材にして、自分で調理して、よく噛んで食べてください」。
半年間除去食を続けたら、本当に湿疹はなくなっているだろうか。「いまだ道険し」であり、期待感としては50%程度といったところ。それでも、あと3カ月、がんばってみよう。
http://wedge.ismedia.jp/articles/print/15455
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