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歯はみがくな、髪は洗うな…「逆さま健康法」で元気に100歳だ! 巷に流布する健康情報にダマされるな
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50775
2017.01.27 週刊現代 :現代ビジネス
水素に酵素、開脚に断食……信用に足るかどうか怪しい健康情報の洪水に飲まれそうな現代社会。一時の流行に惑わされないで自分の身体に耳を傾けるのが、健康長寿への一番の近道かもしれない。
■歯はみがかない
高性能の電動歯ブラシで歯垢を根こそぎ落とし、殺菌効果のあるマウスウォッシュで口臭予防、週一回は専用の歯みがき粉でホワイトニングを欠かさずに――。
市販の口内ケア用品は枚挙にいとまがないが、メーカーの広告が訴える健康効果を鵜呑みにしてはいけない。
「日本では、'60年代後半に『毎食後3分以内に、一日3回3分ずつ歯をみがこう』という『3・3・3運動』が厚生省推奨のもとに行われていましたが、これはもともと歯みがき粉メーカーの販促キャンペーンが発端なのです。
実は他国では就寝前と起床後に口内ケアをするのが当たり前になっていて、日本人の歯のみがき方は完全に時代遅れになっています」
こう語るのは著書の『歯はみがいてはいけない』がベストセラーになっている京都・竹屋町森歯科クリニックの森昭院長である。森氏は続けて「日本では当たり前だと思われている歯みがき習慣には、実際には大きなリスクが潜んでいる」と警鐘を鳴らす。
「みなさんが行っている『歯みがき』は、大半が歯ブラシに歯みがき粉をつけ、ブクブクと泡立ててみがいているものだと思います。実はこれには2つの大問題があります。
まず、歯ブラシでゴシゴシと歯をみがいていること。歯をみがけばみがくほど、歯の表面が削れていき、知覚過敏や虫歯が悪化する原因にもなります。とりわけ食後は、リンやカルシウムが唾液に溶け出して歯が『柔らかく』なっているので注意が必要です。
もう1つは歯みがき粉をつけていること。界面活性剤や清涼剤の作用でスッキリと『みがけた感』が演出されるために、歯にこびりついたままのプラーク(歯垢)に気づかなくなってしまうのです」
口の中に住む細菌は100億を超え、口内はさしずめ「細菌の海」である。また、この細菌の「温床」となるのが歯ブラシでもなかなか落としきれないプラークだ。
口内ケアで最も重要なのは、「唾液をたくさん出す」ことであると森氏は言う。実は唾液には強い殺菌作用があり、プラークの悪影響を制御する力を持っているからだ。
食後すぐに歯みがきをしてしまうと、大量に分泌されている貴重な唾液を洗い流してしまうことになるので、「歯はみがかない」ほうがいい。就寝前と起床後のケアが大切なのは、睡眠時には唾液が減るため、悪い影響を及ぼす細菌が繁殖することを防ぐ必要があるからだ。
では、従来の歯みがきに代わり、どのようなケアを心がければいいのか。前出・森氏は次のように指南する。
「何よりも重要なのは、殺菌力のある唾液を歯の隅々まで行きわたらせることです。デンタルフロスや歯間ブラシを用いることで、プラークを除去しつつ唾液の通り道を作りましょう。また頬や舌を動かして、唾液の分泌を促すことも大切です」
最近では口内の細菌のバランス、いわゆる口内フローラが崩れると、虫歯や歯周病だけでなく糖尿病や動脈硬化など命に関わるような病気にかかりやすくなることもわかってきた。ゴシゴシ歯をみがくことをやめれば、健康寿命の飛躍的な向上につながるのだ。
■髪は洗わない
抜け毛、ふけ、かゆみなど、男女問わず、高齢になると頭皮や頭髪に関する悩みは避けられない。
シャンプーを変えたり、念入りに洗髪したりしてもなかなか状態が改善しないことも多いだろう。それもそのはず、頭皮や髪の悩みはそもそもシャンプー自体に原因がある可能性が高いからだ。
著書に『シャンプーをやめると、髪が増える』があるクリニック宇津木流院長の宇津木龍一氏が解説する。
「たくさんのふけが出て頭がかゆくなるといった脂漏性皮膚炎の症状は、ほとんどの場合、頭皮に真菌(カビや酵母菌)がついている。
皮膚科で診察を受けると副腎皮質ホルモン(ステロイド)、免疫抑制剤といった薬を処方され、一時的に症状は治まりますが、薬をやめるとまたすぐ症状が出る。なぜか? 理由は毎日のシャンプーにあります」
シャンプーは5年間放ったらかしにしていてもカビが生えたり、腐るということはない。それだけ強力な防腐剤が含まれているのだ。
「シャンプーはクリーム状の非常に栄養価の高い液体で、菌が増殖するのに理想的な環境です。そのためパラベンなどの強力な防腐剤を入れなければ液体は腐る。ほとんどの人は防腐剤がたっぷりで消毒効果の高いシャンプーで頭皮を傷めているのです。
皮膚表面は常在菌により、他の病原菌の侵入や外的な刺激から守られています。ところが毎日のシャンプーは、常在菌を殺しているのと同じことなのです」(宇津木氏)
シャンプーをして自分の常在菌が弱ったところにヘアトニックやジェルなどの整髪剤をつければ、真菌や雑菌などの温床になるのだ。
「シャンプーがもたらす弊害は皮脂と皮脂腺に顕著に表れます。皮脂腺には皮脂をつくる機能があります。シャンプーで頭の皮脂をすっかり洗い落としてしまうと、皮脂が不足するため、それを補うため皮脂腺が大きく発達します。
すると毛に供給されるはずの栄養の多くが皮脂腺に行ってしまい、毛は栄養不足の状態に陥ります。その結果、本来太くて長かった毛が細く短いうぶ毛のようになるのです」(宇津木氏)
シャンプーをやめると思わぬ効果もある。皮脂腺が縮んだおかげで、皮脂分泌自体が減り、それに伴って臭いの元となる脂質も少なくなるのだ。
「臭いの元は皮脂が酸化してできる酸化脂質や過酸化脂質、アンモニアや硫化物などです。それらは皆、水で流せます。
脱・シャンプーをしてしばらくのあいだは、臭いやべたつきが気になる人もいるかもしれません。長年のシャンプーで皮脂腺が発達しているからです。しかし、水だけで洗髪することを数ヵ月続ければ、皮脂腺はすっかり小さくなってべたつきも感じなくなるはずです」
いきなりシャンプーをやめることに抵抗がある人は、まずは頻度を減らして、水やお湯だけで洗う日を設けてみてはどうだろう?
■風呂は週に一回
髪をシャンプーで洗ってはいけないのと同じ理由で、せっけんやボディソープを使って、皮膚を洗い過ぎるのは問題だ。前出の宇津木氏が語る。
「よく高齢者の方から、身体がかゆくてしかたがないと相談を受けます。老人性乾皮症です。
皮膚は自らうるおい成分を作り出しており、これを自家保湿因子と呼びます。加齢とともに、この因子は減少してくるので、肌が乾燥しがちになる。にもかかわらず、せっけんやボディソープをたっぷりつけて、タオルでゴシゴシこすると、ますます乾燥するのです」
風呂やシャワーの温度に気をつけることも大切。また長風呂をすると皮膚が柔らかくなりすぎて、皮脂も取れてしまう。
「湯の温度が38度以上になると肌は乾燥します。なるべく水に近い温度で洗うことが大切です。シャワーの場合は水圧にも気をつけたい。水圧は低め、無駄に肌を刺激しないようにしましょう」
そもそも冬場には汗の量も少ないし、頻繁に風呂に浸かる必要はなく、少々ぬるめのお湯でも身体が冷えないように、さっとシャワーで汚れを落とすくらいで十分。風呂に入るのは週一回で問題ないというわけだ。
他にも気をつけたいのは手洗いだ。
「最近、病院や銀行、スーパーなどいたるところでアルコール消毒液が置かれています。しかし、このような消毒液を頻繁に使用したら皮膚を傷めるばかりか、常在菌を減らしてしまい、得体のしれない病原菌が増殖するきっかけになります。
手の洗い方よりも鼻粘膜や目、口を直接触らないことがはるかに重要。手は流水で丁寧に手洗いすればそれで十分です」(宇津木氏)
冬になるとかかとのガサつきやひび割れが気になる人も多いだろう。
「やすりや軽石でこすっている人もいるかと思いますが、削った直後こそつるつるすべすべになるものの、このあと必ず角層が厚くなり、ますますかさつきやすくなるので逆効果です。
まずはワセリンを1日1〜2回つけて様子を見ましょう。数日続けてもごわつきが治らないようなら、尿素やサリチル酸などの入ったクリーム、それでもだめなら抗真菌剤を塗るといいでしょう」(宇津木氏)
歳を取れば皮膚の再生のペースも遅くなる。あまり長風呂をしてゴシゴシこすっても、いいことは一つもないのだ。
■酒は飲みたいだけ飲む
「酒は百薬の長」とは古くから言われてきた。実際、最新の研究でその言葉が科学的にも証明されるようになってきた。新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が語る。
「ほどほどにお酒を飲む人は、まったく飲まない人に比べて死亡率が低いということがわかってきました。また私の研究グループの調査で、糖尿病やメタボリック症候群にもなりにくいことが証明できました」
問題は「ほどほど」がどの程度なのか、ということだ。これは個人差があるので一概には言えない。だが長年、酒と付き合ってきた高齢者であれば、自分の適量を自覚している人も多いだろう。管理栄養士の伊達友美氏が語る。
「お酒や甘いものといった嗜好品は、基本的に身体に必要な栄養素が多く含まれているわけではありません。ストレスを解消するとか、幸福感を味わうといった心の栄養であると考えたほうがいいでしょう。ですから無理にお酒の量を減らそうとすることがストレスになってしまえば、それは大きな負担になるわけです。
若い頃のように付き合いで遅くまで飲まなければならないということも減るでしょうし、美味しくないと感じるお酒を無理に飲む必要もなくなる。自分の身体に耳を傾けながら飲みたいだけの量を飲む――それが一番大切なのです。
また最近では、赤ワインに含まれるポリフェノールが認知症予防に効果的であることもわかってきており、お酒には単なる嗜好品の域を超えて、健康長寿を促進する面があることも明らかになってきました」
身体を気遣って、休肝日をもうけることも実は意味がない。前出の岡田氏の弁。
「肝臓はアルコール以外にもさまざまな悪玉物質の解毒を常に行っています。従って、お酒を飲まないからといって肝臓が休んでいられるわけではないのです。
清酒に換算して週に26合以上飲む人に限っては、『週に1〜4日飲む人』よりも『週に5〜7日飲む人』のほうが、その後の死亡率が高いという調査結果があります。
しかし、そもそもこれほどの量を飲む人は飲酒以外の生活習慣にも問題がある人がほとんどでしょう」
旨いと感じられる限りは休肝日も設けず、好きなだけ飲む。なにより機嫌よく杯を傾けることが一番なのだ。
「週刊現代」2016年1月28日号より
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