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「ブドウ糖」(解糖系)
と「脂質+酸素」(ミトコンドリア)の
エネルギー産生能力の違い。
ブドウ糖(解糖系)はATP 2分子、
脂質由来物質+酸素(ミトコンドリア)は、ATP 130分子
我々が
糖質、たんぱく質、脂質を同時に摂取した時に、
まず、
最初にエネルギーになるのはブドウ糖である。
なぜ糖質が最初に代謝されるのか?
理由は別の機会に書く。
さて、
そのブドウ糖は以下の機序で、
エネルギーになる。
糖質摂取→ブドウ糖⇒解糖系⇒乳酸
(ATP 2分子)
※これを通常、酸素を利用しないから
嫌気的解糖という
さて、
他の脂質やたんぱく質は、
摂取したブドウ糖が
全量代謝された後に
やっと代謝される仕組みになっている。
いずれにせよ摂取した食べ物のうち
まずは、代謝に関しては
糖質が優先される。
たとえば、
昼ごはんに、
ラーメン・ライスを食べた時には、
「ラーメン1玉(糖質)」+「ごはんちゃわん一膳(糖質)」で、
(70gの糖質) (55gの糖質)=125gの糖質
スープの脂質は数g程度なので、
ほとんどの数字化は
難しい。
したがって、
脂質は顕著な数字に表れるような代謝は起きない。
もし、チャーシュウが何枚かあれば
脂質はチャーシューのものが、
少しは代謝されるだろうが、
チャーシュウーの脂身を
多く見積もって
10(糖質)対1(脂質)くらいであろう。
チャーシュウのタンパク質は
この場合、
アミノ酸になり、
体組成等なるので
エネルギーにはならない。
したがって
この昼食のラーメン・ライスは、
ブドウ糖の解糖作用で、
ATP 2分子 を
125g分の糖質量のエネルギー産生している
ことになる。
ということで、
以前、痩せの糖質大食いさんの
特徴として
以下のような内容を書いたが、
ラーメン・ライスなんて食っていたら、
間違いなくこうなる。
1.糖質をさらに、激しく食いたがる
2.食ったばかりなのに
すぐに空腹になる
3.倦怠感に苛まれている
4.だるいとか、疲れたとか愚痴る
5.何か口に入れたがる
6.電車に乗るとすぐに席を探しまくる
7.胃酸が異常分泌され、
胸やけが発生
ラーメンライスがお好きで
痩せていらっしゃるということは、
インスリンは不足気味で、
臓器の上皮細胞の解糖系で、
有り余るブドウ糖を
無理やり代謝させることになります。
空腹時の血糖値が
たかだか4gの血液中に、
そうです4gで充分に飽和中の血液中に
強引になんと125gという
およそ30倍以上相当の
ブドウ糖を強引に血液中に
ねじ込もうとしているのが、
ラーメン・ライス大好きな
痩せの糖質大食いおじさん
と言うことになります。
4gで飽和しているのに、
その30倍以上の125gのブドウ糖を
強引にねじ込もうとする・・
これって言葉で言うのは簡単だけど、
冷静に考えると
尋常ではありませんが、
尋常ではないことが
何気なく普通になっている
日常になっているところに
我々は、
狂気を感じなければならないのです。
それが癌、糖尿病、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞、鬱、
認知症、感染症に繋がるのですから・・
一方、
たんぱく質と脂質だけを食べた時には
どうなるだろうか?
脂のたっぷり乗ったサーロンステーキを
イメージしてみよう。
糖質を摂取していないから
脂質がいの一番にエネルギーになる。
その機序は、
脂質摂取
→脂肪酸
⇒ミトコンドリア(酸素、β酸化、クエン酸回路、電子伝達系)
⇒水、二酸化炭素
ATP 130分子
さらに、このように、
糖質摂取しない場合は
体内の中性脂肪が脂肪酸に変換され、
それが、肝臓に運ばれ、
肝臓でのケトン体合成に活用されます。
この肝臓で合成されたケトン体は、
水溶性なので、
肝臓から解き放たれると
すばやく血流に乗り
まるでジェットコースターに乗るかのように
血流に乗って
肝臓以外のほとんどの細胞で、
高エネルギー源として
有効かつ効率よく活用されます。
ケトン体を取り込んだ
その細胞内でケトン体は、
アセチルCoAに変換され
クエン酸回路と電子伝達系を経て
ATP 130分子の膨大なエネルギー産生を行います。
<肝臓からの機序>
肝臓⇒ケトン体⇒血流
⇒細胞内⇒ミトコンドリア内(酸素)
⇒ケトン体(アセト酢酸)⇒アセチルCoA
⇒クエン酸回路⇒電子伝達系⇒水、二酸化炭素
ATP 130分子
ということで、
ブドウ糖由来の解糖系を利用した ATP 2分子と
脂質由来物質と酸素でミトコンドリアを利用した ATP 130分子
では比較するまでもなく
どちらが高エネルギーなのか、
どちらが効率が良いのか、
さらに、
エネルギー発生時の排泄物は、
解糖系は乳酸で、
ミトコンドリアは水と二酸化炭素
どちらが、
身体に良いエネルギー産生装置かは、
私が語るまでもないだろう。
ブドウ糖は摂取すれば摂取する程、
追加インスリンの作用で活性酸素が
大量発生し、
細胞が傷害を受け、
炎症を引き起こすし、
さらなる追加インスリンの作用で
脂肪酸合成の亢進で肥満するか、
また、
そうでない人は、
臓器の上皮細胞の解糖系がやがて
嫌気的解糖作用の亢進をひき起こし、
やがて癌に導かれるか?
それは、
このATP
2分子と130分子の
差にもエネルギー産生の違いで
如実に理解できることであろう。
あなたが人間であれば、
有害なブドウ糖由来のエネルギー産生を選ぶのか?
二酸化炭素と水しか排泄されない
脂質由来物質と酸素によるエネルギー産生を選ぶのか?
選ぶのは、
わたしじゃありません、
あなたですよ。
お好きな方を自信を持って
お選びください。
エビデンスなんて
あってもなくてもいいんです。
一度の人生、
うまいものを食おうではありませんか?
癌や糖尿病や動脈硬化になるのは、
あなたですから・・
さて、これからは
補足である。
蛇足である。
代謝に生化学の教科書に
以前から疑問を抱いていた
人向けの講義である。
興味のない人は時間の無駄である。
スルーしていただいて結構。
通常、生化学のどの教科書にも
判で押したように好気的解糖(酸素がある時)
ブドウ糖⇒解糖系⇒ピルビン酸⇒クエン酸回路+電子伝達系
ATP 36分子や38分子等諸説あり・・
とか書いてあるが、
これは、肝臓などの
ケトン体が利用できない臓器等には適用可能だが、
人間の細胞のほとんどは、
実質上、
嫌気的解糖系によるエネルギー産生か、
脂肪酸と酸素によるミトコンドリアによるエネルギー産生で
行われている。
もし、好気的解糖作用が、
普通の代謝であれば、
糖質の摂取だけで、
人間のエネルギー産生は完結し、
脂質は不要になるハズだが、
実際はそうではない。
実際の機序に照らし合わせると、
大いなる矛盾が生じるのである。
実際、糖質だけを摂取しても
ほとんどの場合
嫌気的解糖作用(乳酸どまり)で終わり、
ピルビン酸からクエン酸回路や電子伝達系には行かないのである。
実際に
糖質摂取→血糖値上昇⇒臓器の上皮細胞でのブドウ糖取り込み(嫌気的解糖)
⇒追加インスリン分泌
⇒脂肪酸合成の亢進
⇒中性脂肪の蓄積(ここで止まる)
したがって、血糖値が上昇した時に、
インスリンに取り込まれなかった
はぐれ者のブドウ糖が、
臓器の上皮細胞におけるGLUT1の引き込み作用で、
ブドウ糖は細胞内に取り込まれ、
臓器の上皮細胞の解糖系で嫌気的解糖作用を発生させ、
ATP 2分子のエネルギー産生(乳酸)
で終焉するのである。
決して酸素があったとしても、
生化学の教科書のように、
美しい形で、
ピルビン酸から
アセチルCoAに変換されたりは、
しないのである。
万が一、
ピルビン酸がアセチルCoAに変換されたと仮定しても、
悲しいかな臓器の上皮細胞には、
そのピルビン酸をアセチルCoAに変換して、
酸素を取り込み、
クエン酸回路や電子伝達系でエネルギー産生を行う
ミトコンドリアがその細胞以内に
ほとんど存在していないのである。
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