http://www.asyura2.com/16/health18/msg/202.html
Tweet |
うがい薬は使ってはいけない?かえって風邪ひきやすくなる?マスクは無意味?
http://biz-journal.jp/2016/11/post_17257.html
2016.11.24 文=新見正則/医学博士、医師 Business Journal
風邪が流行っています。今回はその予防について盛り上がっています。特にマスクとうがい、手洗いの話です。
“極論君”は、「マスクを常時しっかりして、うがいは頻回にして、そして手も頻回に洗う」という極論主義です。“非常識君”は「マスクもうがいも、手洗いもしない」という正反対の極論主義です。
非常識君が「マスクを使用しても、マスクのすき間から息をしている人がたくさんいます。それでは意味がないとは思いませんか?」と尋ねます。そこで極論君は「確かにマスクを鼻と口の上に置いて、呼吸する空気がマスクの脇から入るような装着方法では意味はないでしょう。ですからしっかりと漏れがないように装着していますよ」と答えました。
非常識君がさらに次のように続けます。
「N95という規格のマスクは0.1〜0.3μmの微粒子を95%以上除去できるといわれています。風邪は基本的にウイルス疾患で、ウイルスの大きさは 0.02〜0.3μmです。これを使用すればウイルスの吸引防止にはある程度の効果があるかもしれません。しかし、このマスクをしている人を街で見かけることはまずありませんし、空気漏れがないようにこのマスクを常時装着することは相当な息苦しさを感じることになります」
極論君は、「確かにウイルス自体の大きさが小さいことは認めますが、くしゃみで吐き出される粒子は通常のマスクでもカットできると思います。そして口や鼻の保湿にはマスクは効果的と思っています。そんな観点からマスクをしたほうが、しないよりも有意義と思っています」と答えました。
すると非常識君は、「風邪を引いてくしゃみをしている人は、当然マスクをすべきだと思いますよ。または海外のようにくしゃみエチケットが徹底していて、くしゃみのときはハンカチで口を必ず覆えば人に迷惑はかけませんね。海外から知人が冬に来日するたびに、多くの人がマスクを着用している風景に驚いています」と付け加えました。
■うがい
次にうがいです。非常識君が「うがいはどの程度行うのですか?」と質問します。極論君は「外出から帰ればうがいを励行します。外出先のトイレでもうがいをします」という答えです。そして非常識君はこうコメントします。
「それでは、ウイルスが何時間も粘膜に接触していることにもなりませんか。粘膜に20分もウイルスが接触すると感染するという報告もあります。うがいをするのであれば、いっそ10分に1回ぐらいすればどうでしょう。でもそんなことはできませんね。ですから、僕は温かいお茶のペットボトルを携帯して、頻回にちょびちょびと飲んでのどを潤しています。飲み込まれたウイルスは通常は胃酸で退治されるで、うがいよりも頻回にのどからウイルスを除去できると思っています」
そして、極論君に「どんな水でうがいをするのですか?」と尋ねます。極論君は「茶色の殺菌作用のある消毒液を薄めたもので行います」という答えです。それに対して非常識君は「正常の細菌も殺してしまうので、あまり賛成できません。もしもうがいをするのであれば、水かお茶などのほうがよいと思っています」とコメントしました。
■手洗い
そして手洗いです。極論君の「帰宅したときや外出先のトイレでは、必ず手洗いをしている」というコメントに対して、「手にウイルスが付くのが嫌なのであれば、ドアのノブや、電車のつり革などには触れませんね。そのあたりも気を付けているのですか?」と尋ねます。
極論君は徹底したもので、「手袋を常時着用しています。そして、家に帰ると手袋を外して手洗いを念のために行うのです」という返事です。非常識君も「そこまで徹底しているのであれば、手洗いも意味があるでしょう。しかし、通常は手を洗っても、その後すぐに机やノブやつり革を触ります。みんなが触る物を触らないということは相当神経質にならないと無理です。ですから、僕は手をあまり洗いません。それよりも、手は汚いと思って、手を口や鼻に持って行かないように心がけています」というコメントでした。
“常識君”はそんな議論を聞きながら、「マスクやうがい、手洗いでもいろいろな意見があるのですね。できる範囲で本人がいいと思うことを励行するしかないですね」と心の中で呟いていました。
(文=新見正則/医学博士、医師)
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 不安と不健康18掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。