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80歳現役医師が語る、我慢しない「飲酒術」
80歳現役医師が語る 我慢しない「飲酒術」とは
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161118-00000015-pseven-life
週刊ポスト2016年11月25日号
お酒を飲んだ後のシメにはお茶漬けや雑炊、ラーメンなど炭水化物を選びがちだが、それらは血糖値を一気に上昇させ糖尿病リスクが高まる。それでも食べたければどうすればいいのか。管理栄養士の白鳥早奈英氏はこうアドバイスする。
「血糖値を急上昇させない蕎麦を推奨します。とろろ蕎麦やなめこ蕎麦など、食物繊維を豊富に含んだメニューに変えることで、より血糖値の上昇を抑えられます」
このように飲み方を注意するだけで酒のリスク要因は少なくなる。そもそも酒は全く飲まないよりは「適度に飲む」ほうが長生きできるというデータもある。久里浜医療センター・臨床研究部長の横山顕氏が言う。
「日本人男性を対象にした厚労省の研究では、1日1合(ビール中瓶1本)未満、1週間で7合未満のお酒を飲む人は、全く飲まない人より長生きするとのデータが報告されています」
海外にはこんな研究報告もある。米国ボストン在住の内科医・大西睦子氏がいう。
「米ハーバード公衆衛生大学院の研究によると、適度な飲酒は2型糖尿病や胆石の予防、さらに認知症のリスクを下げる効果のあることが示されています」
「適度な飲酒量」は国によってバラつきがあるが、厚労省の定める適正量はビールで中瓶1本、日本酒で約1合程度。この飲酒量を守れば、がんをはじめ様々な病気のリスクは軽減されるということになる。
さらに「量を気にする必要はない」という医師もいる。帯津三敬病院名誉院長の帯津良一氏が語る。
「私は80歳ですが、毎晩の晩酌は約2時間かけてビール大瓶1本と焼酎などをロックで2〜3杯空けます。厚労省の定めた適度な飲酒量は、万人共通じゃない。厚労省基準でいえば、私は完全にアウト(笑い)。数字ばかり気にして、好きな酒を無理に控えて逆にストレスを抱え込むのは本末転倒です。
二日酔いや悪酔いしない量がその人にとっての適量。我慢せず、旨い酒を楽しく飲むことで免疫力が上がり、がん細胞を殺すナチュラルキラー細胞が活性化するとの研究結果もあるのです」
酒を「百薬の長」にするも「毒」にするも、すべては飲む人次第なのだ。
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