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食費1日1000円の若手社員に勧めたい3食の組み立て方 限られたお金で多くの栄養 能力を100%引き出す 食事マネジメン
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投稿者 軽毛 日時 2016 年 11 月 08 日 09:02:52: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

社員の能力を100%引き出す 食事マネジメント
【第4回】 2016年11月8日 笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]
食費1日1000円の若手社員に勧めたい3食の組み立て方
美意識が高い若手社員


お弁当、自炊、外食をうまく使い分けましょう
 新入社員研修などで若手社員の方々にお話させていただくと、健康への意識の高さに驚かされます。

しかも、中堅以降の社員によく見られるような「前より(お酒が)飲めなくなった」「疲れが残りやすくなった」「今まで通り食べているだけなのになぜか太る」といった悩みとは全く違う視点が目立ちます。

「肌をよくしたい」
「もっと痩せたい」
「筋肉をつける食事が知りたい」

 など、どちらかというと美容寄りになります。それも、男だから、女だから、という線引きがないのも今時の傾向かもしれません。

1日1000円に収めるメニュー

 美意識の高さの他に、若手社員の食事記録から気づかされることがあります。食事に気を遣わないタイプと気を遣うタイプの差が大きく開いているという点です。ここで、2タイプの若手社員の食事記録から、メニューの選び方についてお伝えします。

 食事に気を遣わないタイプの人は、コンビニで手に入る手軽さを重視し、自炊はほとんど行いません。片手で食べられるようなメニューを好んでいます。

 そんなAさんの食事記録は以下のようなものです。

朝 スティックパン、コーヒー牛乳(500mlパック)
昼 栄養補助食品、ゼロカロリーの炭酸ジュース
夜 カップラーメン、おにぎり2個

「空腹を満たせればいい」というスタンスなので、当然、食事の予算も低くなり、飲み物も入れた大体の予算が毎食300円程度です。

 一方で、食事に気を遣うタイプの人もいます。お金の管理がしっかりしていて、コスト感覚も優れているので、自炊も苦になりません。

 食事に気を遣うBさんの食事記録は以下のようなものです。

朝 食パン1枚、野菜ジュース
昼 弁当(会社近くのお店の)
夜 カレーライス(週末に作りおきしたもの)

 朝は100円程度、昼は600円程度、夕食は週末に作りおきしたものを食べて300円程度だといいます。

 二人が一日の食事にかける予算は900〜1000円です。予算はあまり差がありませんが、摂っている食材数はAさんよりもBさんのほうがはるかに多く、その分、栄養も多く摂れています。

 Aさんのように、1日の食事のほとんどの場面で温めなくても済むようなメニューや、「ご飯とおかず」という食事らしい食事を口にしていないのはやや危険です。また、手軽だからと噛まずに食べられるものや、ストック買いしたカップラーメンなど毎日同じものばかり食べていると当然、栄養が偏ります。栄養の偏りは免疫力の低下を招き、よく風邪をひいたり、風邪が長引くといった体調の不調に繋がってしまいます。

限られたお金で多くの栄養を摂ろう

 食事の選び方についてタイプの異なる二人の例を挙げましたが、まだあまりお金がない若手社員でも、Bさんのように食事のメニューを工夫することで健康を保つことができると思います。

 若手社員でも限られたお金をさらに有効に使い、栄養を摂るにはどうしたらよいのでしょうか。

 食材の選び方、予算配分、調理と保存法の3つの観点から述べたいと思います。

●食材の選び方

 野菜を例に挙げると、毎食に少量ずつ食べるのではなく、1食でたくさんの栄養を摂るよう心掛けましょう。

 先述のBさんの朝食のように、なんとかして野菜をとろうとスティック野菜や野菜ジュースばかりに頼ると、コストがかかってしまいます。外食でサラダセットを頼めば食事プラス150円〜200円になります。コンビニでサラダを買うと、300円を超えることもあります。これらは1食の予算を考えると割高になってしまいます。

 そこで、自炊で安価に野菜を摂るにはコンビニやスーパーなどで売られている袋詰めの千切り野菜を活用しましょう。価格が安定していますし、1食でちょっとしたサラダを足すよりも、100円程度のものを2袋買って2食分、しっかり野菜を補給するのがおすすめです。

●予算の配分を変える

 オフィスの環境によっては、近くに手頃なお弁当屋がなく、コンビニしかない、という場合もあります。すると、お弁当と飲み物だけで500円を超えてしまいます。健康を気遣う方にしてみれば、選択肢が限られた中で高い出費になることをどうにかしたいと思われるかと思います。

 そこで、自炊をしている場合は、朝、昼、夜の予算配分をかえて、自宅で食べる分の予算を多めにすると、今までよりも買える食材が多くなると思います。たとえば、昼にコンビニで無理してサラダを添えるより、夜の予算を増やしてオリジン弁当などで惣菜を買うようにするとずいぶん違うのではないでしょうか。

●調理と保存方法

 安売りされているときに買えば、冷凍食品は手軽でとてもお手頃です。冷凍パスタであれば、先述した千切り野菜などを一緒に電子レンジで温めて具だくさんパスタにするのも良いでしょう。生野菜では食べきれない量も、加熱することで量が摂りやすくなります。から揚げなどの冷凍食品は、生野菜の上にトッピングして、タンパク質も一緒に摂れるおかずサラダにするのもおすすめです。

 一人暮らしの場合、一度料理をすると、何日も同じものを食べ続けることになって飽きてしまいがちです。最近は2人前で作られているレシピが多いですが、あえて、その倍量の4人前で作ってしまうのもおすすめです。そうすると、食材が使い切れて無駄がなくなります。さらに「あと1食分くらいだったら冷蔵庫に入れて明日も食べようかな」となるところが、「これだけ残っているから半分は冷凍しておこう」という気持ちになり、毎日続けて食べることが回避できるだけでなく、ストックおかずになります。

人事・総務・管理職が若手社員の食事をサポートするには

 人事・総務・管理職は若手社員が自ら食事に気を遣うきっかけづくりを意識してください。

 まずは、入社時から社員の食事風景に少しでも目を向けます。これにより、きちんと食事していないのではないかと気付いたときに、その原因がストレスによるものなのかを推し量るヒントになります。入社時から気にかけることで最近の変化なのか、昔からなのかが見分けやすくなります。

 また、冬にかけては、前述のAさんのように、デスクでコールドミールばかり食べている若手社員に対しても、「温かいもの食べて温まろう」などのちょっとした声掛けをしてみましょう。温かいものは胃腸の血流を促し、副交感神経を活性化して気持ちをリラックスさせるので、食事の度に一品でも良いので摂るようにしましょう。また、食欲は、香り、味、視覚、温度など五感で感じる刺激だけでなく、食事をする際の会話や雰囲気、さらにはこれまでの食体験にも関係します。鍋料理は年末年始のテッパンですが、温かい料理を囲んでリラックスしつつ、会話の中から若手社員の様子を知ることも大切でしょう。

 さらに、オフィスに常備する飲み物について考えてみるのもよいのではないでしょうか。コーヒーマシーン以外にもウォーターサーバーを置いたり、麦茶などノンカフェインのお茶を取り入れ、若手社員の限られた食費が飲み物代にとられることがないようにサポートすることも必要だと思います。
http://diamond.jp/articles/-/107034  

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