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住友銀行役員→楽天副会長をお不倫で辞任のあの人物、お騒がせの某ベンチャー社長をひっそり辞任
http://biz-journal.jp/2017/01/post_17643.html
2017.01.05 文=編集部 Business Journal
住友銀行・イトマン事件の内幕を暴露した『住友銀行秘史』(講談社)は、ビジネス書としては異例の13万部を超えるベストセラーとなった。著者の元住友銀行取締役の國重惇史氏は、かつて楽天の副会長を務め、「三木谷浩史会長の右腕」と称されていたが、2014年に不倫および女性への暴行が「週刊新潮」に報じられ、辞任した。その後、15年6月から東証マザーズ上場のリミックスポイントの会長(その後、社長)に転身していたが、16年12月20日に社長を退いた。
リミックスポイントは、社長の國重氏が退任し、副社長の小田玄紀氏が社長に就任したと発表した。國重氏は取締役も辞任した。辞任の理由は、17年3月期の通期業績予想を大幅に下方修正したことに対して、経営責任を明確にするためとしている。本人から辞任の申し出をしたという。
17年3月期通期の非連結(単独)の業績予想を下方修正した。売上高は46億8700万円の見込みで、当初予想の85億3200万円から38億4500万円の減収となる。収益の柱と位置付けている電力売買事業で価格競争が激化し、そのうえ新規開拓が進まなかったことから、エネルギー関連事業のセグメント売上高が当初計画の55億円から17億円へと大きく減少する見込みだ。
その結果、営業利益は2億3500万円の予想が4900万円、純利益は1億4600万円から2500万円に下方修正した。
今後は、新社長のもとで16年3月に設立したビットポイントジャパン(仮想通貨取引所・交換所の運営、フィンテック関連事業の推進)や同年8月に新設したジャービス(宿泊施設の運営、訪日観光客向けの情報サービス)の新規事業に注力したいとしている。
■香港マネーに支配されるリミックスポイント
リミックスポイントは、04年に業務用ソフトウェアを開発するベンチャー企業として設立された。06年に東証マザーズに上場したが、業績が悪化して09年に新たな株主が経営に参画した。その後、株主は頻繁に入れ替わった。
14年9月、新電力の日本ロジテック協同組合と業務提携。成長著しい新電力との提携を材料にリミックスポイント株は急騰した。ところが、日本ロジテック協同組合は16年4月15日、負債163億円を抱えて破産宣告を受けた。
そんなマネーゲームの最中に、國重氏がトップにスカウトされた。
リミックスポイントは16年11月25日、「非上場の親会社等の決算情報について」開示した。親会社の名称はSUNNY IDEA INTERNATIONAL LIMITED(香港)である。16年3月31日現在、議決権ベースで20.30%のリミックスポイント株式を保有している。
16年6月23日、第三者割当増資による新株式および新株予約権の発行で総額25億円の資金を調達した。割当先はUnited Asia Hong Kong Group Limited(UAHG)とK−style investment partners。
UAHGは過去に、仕手銘柄として名前が通るジャスダック上場のA.Cホールディングス(現アジアゲートホールディングス)の第三者割当増資を引き受けていた。
また16年10月13日、警視庁捜査2課と証券取引等監視委員会は東証マザーズ上場のストリーム株をめぐる相場操縦の容疑で、合同会社メタルバンク代表・松浦正親氏の事務所などに強制調査を行った。ストリームの株価は14年5月頃、120円台だったものが、同年9月下旬に約4倍の530円まで上昇した。不正に株価を吊り上げて売り抜け、利益を得た疑いがもたれている。このストリーム社長の劉海涛氏は、リミックスポイントの社外取締役を務めていたことがある。
このようにリミックスポイントは、香港マネーと香港人脈に取り囲まれている。次のマネーゲームのカードが仮想通貨のビットコイン。同社は16年5月27日、ビットコイン等仮想通貨取引所サイトを開設している。そして6月23日には、UAHGなどを引受先として第三者割当増資を実施している。
リミックスポイントの社長を退任した國重氏には、ぜひとも実態をすべて実名で書いてもらいたいものだ。
(文=編集部)
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