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中国の自動車メーカーに勤める中国人観光客がトヨタ自動車の工場見学をした時の感動を旅日記につづっている。資料写真。
<中国人観光客が見た日本>トヨタの工場は驚きの世界!見学ツアーでため息が出た
http://www.recordchina.co.jp/a159130.html
2017年1月1日(日) 7時40分
中国の自動車メーカーに勤める中国人観光客がトヨタ自動車の工場見学をした時の感動を旅日記につづっている。
中国で訪日旅行の手続きをしていた頃、早くも日本で暮らす中国人の友人から旅の日程表が送られてきた。毎日のスケジュールが細かく並べられている。まさに「日本企業の仕事のやり方」だ。そして日程表にはあるサプライズが。なんとトヨタの工場見学が含まれているではないか。「一般市民がこんな大企業を見学できるなんて!」。自動車メーカー勤務の私は世界トップクラスの企業を見学することに期待を募らせた。
見学時の集合場所、トヨタ会館に到着すると、そこにはすでに多くの人が集まっていた。皮膚の色はさまざまだ。私は思わず「これこそがグローバル化された工場。見学ツアーだって国際化されている」とため息をついた。そして人数確認の後は会館の外へ移動。そこで見たのは整然と並んで停まっている3台の大型バスだった。さあ、バスに乗って工場へと出発だ。
現地に到着した私たちは巨大工場の横にある小さな門の辺りでバスを降りた。見学順序は最初に組立工場、次に溶接工場という流れだ。とても残念なことに写真撮影は禁止。私はしっかり目に焼き付けようと両目を凝らした。ここで私が一番関心を持ち、そして驚かされたのは、トヨタの生産現場の物流と混流生産のすごさだ。
私たちは上の方に設けられた見学用の通路から下を見下ろす格好で生産ラインを眺めた。視覚効果は抜群だ。混流生産とは1本の生産ラインで多車種、少量の車両製造を行うことを指す。現在の自動車業界では珍しくないことだが、ここではカムリ、カローラ、レクサス、ウィッシュ、ひいてはプリウスまでもが1本の生産ラインに並ぶ光景が出現するのだ。
一体、どれほどの部品供給システムがあれば、これだけのライン稼働が維持できるのだろう。トヨタの「ジャスト・イン・タイム(JIT)方式」「かんばん方式」「リーン生産方式」などは世界でよく知られているが、工場内部を見た私は混乱に陥ったような感覚を覚えた。結局のところ、最も目を引いたのは現場の物流体制だからだ。物を運ぶセンサー式の自動走行車にフォークリフト、機械でベルトコンベアに運ばれた物流ボックスや秩序よく並んだ物流用の棚…。具体的な作業の流れや理念を説明するのはやめておこう。ここはとても巨大で、私の知識で専門的な説明をすることは難しいからだ。
私は工場見学を通して、「トヨタの生産方式にはJIT以外にもう一つの柱がある」と気付いた。それは「人」、人の自覚化だ。生産現場での教育や訓練によって従業員のレベルはどんどん高められ、物事に反応するスピードも速くなる。作業内容は一度決まればそれで終わりというわけではなく、従業員がより良い方法を見つければ変更して更なる効率化を図ることができるのだ。
案内役が私たちに、従業員から出た数多くの改善案を紹介してくれた。私たちが見学の最初に目にした台の上にあったのは、従業員による数々の発明品だ。これらは実際の役割より遥かに大きな象徴的意味合いを持っている。私はここで、何年かけて学んでも学び取れないトヨタ生産方式の本質とはどういうものなのかを感じ取った。
実は今回の旅行では食品メーカーや発電所などトヨタ以外を見学するチャンスがたくさんあったが、私の友人は「プライベートな旅行を視察旅行にはしたくない」。しかし、私はずっとこの時の体験を思い返している。トヨタの開放度、消費者寄りの態度は中国出身の私を感嘆させる力を持っていた。オープンにできるということはその企業の実力であり、自信の表れだ。敬服する!(翻訳・編集/野谷)
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