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17年度予算案 史上初の97兆円台税 収増頼み限界、改革不可避(SankeiBiz)
http://www.asyura2.com/16/hasan117/msg/141.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 23 日 09:42:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

17年度予算案 史上初の97兆円台税 収増頼み限界、改革不可避
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161222-00000014-fsi-bus_all
SankeiBiz 12/23(金) 8:15配信


 2012年に第2次安倍晋三政権が発足してから5度目の本予算となった17年度予算案。歳出総額が過去最大の97兆4547億円となったにもかかわらず、借金にあたる新規国債発行額を前年度より抑制できたのは、円安・株高の「トランプ相場」の影響がある。トランプ次期米大統領と黒田東彦日銀総裁に助けられたためといってもあながち間違いではないだろう。

 ◆トランプ相場が寄与

 安倍政権は財政政策、金融政策、成長戦略の3本の矢で、企業業績や失業率の改善、株高などを実現。「経済再生と財政健全化の両立」の言葉通り、税収も右肩上がりで増やしてきた。

 だが、16年度は円高で法人税収などが低迷。7年ぶりに補正予算で赤字国債を発行し、財源不足を穴埋めする事態に陥った。

 外的要因に左右される日本経済の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りになった形だが、トランプ相場で円安・株高が進行。17年度は一転、企業業績の回復などを織り込み、税収の増加を見込んだ。

 歳出でも、長期金利を0%程度に誘導する日銀の金融政策を受けた低金利環境を踏まえ、利払い費を算出する際の想定金利を過去最低の1.1%に設定。国債費の減額につなげた。

 今回、歳出総額は史上初の97兆円台になったが、英国や米国など、景気失速を避けるための歳出拡大は世界の潮流だ。むしろ、日本の問題は増加し続ける社会保障費のせいで、若者・子育て世代への支援、成長産業の育成などに予算を十分に配分できないことだろう。

 日本総合研究所の湯元健治副理事長は「経済成長で財政赤字が減るのは事実だが、日本の赤字の核心は社会保障費の増加にいかに対応するかだ」と訴える。日本の1人当たり年間受診回数や薬剤費支出などは経済協力開発機構(OECD)の中でも上位に位置する。

 ◆膨らむ医療・介護費

 政府は17年度予算案で、高齢者の医療費の自己負担上限引き上げや高額薬の薬価引き下げなどに着手。世代間のバランスを維持するため、年金額を抑制する年金制度改革関連法案も成立させた。だが、かかりつけ医以外の外来受診時の定額負担などは与党や業界の反発で早々と先送りした。

 団塊の世代が75歳以上になり、医療・介護費の膨張が予想される25年は近づいている。将来不安からお金を使わずためておくという個人・企業も少なくない。安定的な政治基盤を持つ政権だからこそ、社会保障など痛みを伴う歳出改革に取り組む使命がある。(田村龍彦)
 

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コメント
 
1. 2016年12月23日 15:37:47 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-6716]
2016年12月23日(金)
社会保障5年で3.4兆円削減
政府予算案

 安倍晋三政権が22日閣議決定した2017年度政府予算案と「税制改正」大綱は、国民を苦しめ大企業に恩恵を与えるものです。その特徴は―。

 (清水渡、杉本恒如)
軍事費・公共事業… 歳出膨張に潜む危うさ

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-12-23/2016122303_01_1.jpg
 17年度予算案の一般会計総額は97兆4547億円と16年度当初予算を7329億円上回りました、当初予算として過去最大です。目立つのは軍事費や公共事業の増額です。

 軍事費は5兆1251億円で16年度当初予算と比べ710億円も増額し、過去最大を更新しました。沖縄県名護市の浅瀬に墜落したオスプレイ4機の購入費391億円などが含まれます。

 歳出の膨張は、歳入の危うさに支えられたものです。17年度の新規国債発行額は16年度比622億円減の34兆3698億円としました。税収は16年度当初予算に比べ1080億円増の57兆7120億円と見込みます。

 しかし、17年度の税収計画は、足元の株高や円安にもとづいたものです。実際、16年度は、円高などにより法人税を中心に税収が減少し、22日に閣議決定された16年度3次補正予算案では1兆7512億円の赤字国債を追加発行しています。

 また、税外収入を5兆3729億円と16年度に比べ6871億円も増額しています。そのうち、2兆5188億円は外国為替資金特別会計の運用益の一部を歳入に繰り入れます。運用益は円安が主な要因です。さらに国債費の歳出減も財源とされます。これは、低金利の結果です。円安や低金利に支えられる危うさがあります。
機械的な切り捨て 高齢者標的 若者も不安

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-12-23/2016122303_01_1b.jpg
 17年度予算案で安倍政権が削減の標的にしたのは、高齢化などで当然に増える社会保障費(自然増分)です。

 概算要求で6400億円だった自然増分を削り、4997億円に抑えました。年平均5000億円への自然増圧縮という「骨太方針2015」(15年6月に閣議決定)に沿った「削減額ありき」の機械的な切り捨てです。

 経団連の榊原定征会長は「社会保障関係費の伸びを5000億円程度に抑制することができたのは大きな進歩」(19日)と、削減規模を“評価”しました。

 主な中身は、病気になりがちな高齢者を狙い撃ちした医療・介護の負担の増大です。18年度にさらに負担を増やす方針を示しました。老後の医療・介護負担の増加は、若者の将来不安や家族介護の負担を増幅させます。

 安倍政権による社会保障費の自然増削減額は5年間で1兆4600億円にのぼります(表)。さらに別枠で、法改悪などに基づく削減が行われています。これらは、概算要求の段階で反映され、社会保障費を圧縮します。額が判明するものだけでも5年間で1兆9918億円にのぼります。

 両者を合わせた社会保障費の削減額は、5年間で3兆4500億円以上に達します。さらに、介護保険の要支援者向けサービスを保険給付から外すなど、削減額の不明な制度改悪も行ってきました。

 17年度以降も、▽介護保険への3割負担導入(17年通常国会に法案を提出し18年8月に実施の計画)▽要介護1〜2向け生活援助などの保険給付外し(19年度末までに措置)▽「かかりつけ医」以外を受診した場合の定額負担導入(18年通常国会に法案提出)▽湿布薬など「市販品類似薬」の自己負担引き上げ(18年度末までに措置)―などの制度改悪を狙っています。
“世界一、企業が活躍しやすい国” 大企業減税で税収空洞

 「世界で一番企業が活躍しやすい国」をめざすとする安倍政権のもとで、大企業優遇の政治が続けられました。大企業の業績は上向き、15年度は大企業の経常利益、当期純利益ともに史上最高額を更新しています。大企業にため込まれた内部留保も386兆円(銀行・保険業含む)に上ります。

 それにもかかわらず、17年度予算の税収見込みで、法人税収は12兆3910億円と、16年度当初予算比1580億円増と低い伸びにとどまりました。企業業績上昇に見合う法人税収増が得られていません。

 安倍政権は、大企業向けの減税を毎年のように行い、3年で4兆円減税しました。安倍政権は12年度に37%だった法人実効税率(国と地方を合わせた税率)を、16年度には29・97%まで下げ、18年度からは29・74%まで下げることを決めています。17年度「税制改正」大綱では、研究開発減税の対象に「サービス開発」を加えています。

 これまでの製造業中心から銀行や証券、通信の産業でも研究開発減税を受けられるようになりますが、実際のところ大企業が中心になると考えられます。

 大企業優遇税制で空洞化した税収を埋めているのが、消費税です。安倍政権が14年4月に強行した消費税増税は、個人消費を冷え込ませ、日本経済の低迷の要因となっています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-12-23/2016122303_01_1.html

2016年12月23日(金)
主張
17年度政府予算案
税の集め方、使い方の改革急務

 安倍晋三政権が、一般会計で97兆4547億円に上る2017年度の政府当初予算案を決定しました。16年度の第3次補正予算案とともに通常国会に提出します。安倍政権が政権に復帰して以来5度目の当初予算ですが、看板にしてきた経済政策「アベノミクス」が破綻して税収が伸び悩む中、軍事費の異常な突出と暮らしに関連した社会保障予算などの抑制が特徴です。国民の暮らしも経済もよくならず、「戦争する国」への暴走で平和が脅かされるばかりです。税金の「集め方」と「使い方」の抜本改革がいよいよ急務です。
「アベノミクス」が破綻し

 4年前の12年12月、政権に復帰した安倍政権は「経済再生」を最優先させると打ち出しました。しかし4年たったいま、異常な金融緩和や財政拡大、「規制緩和」による企業へのテコ入れを柱にした政策は、大企業や大資産家の懐を豊かにしただけで国民の所得や消費拡大に結びつかず、14年4月に消費税を増税したこともあって、経済の6割を占める消費の低迷が続いています。税収も伸び悩み、16年度第3次補正予算案で歳入を1・7兆円も下方修正して国債を増発したのも、「アベノミクス」の破綻を浮き彫りにしています。税収の伸び悩みで、税金で政策支出を賄う基礎的財政収支は17年度悪化する見込みです。

 税金は本来、負担能力のある大企業や大資産家に応分に負担してもらうのが原則です。ところが安倍政権は大もうけした大企業に負担を求めるどころか庶民に増税し、「企業が最も活躍しやすい国」を目指すと法人税などの減税を繰り返してきました。税金の「集め方」が根本から間違っています。

 「アベノミクス」が破綻した安倍政権は15年10月に予定した消費税の再増税を2回にわたって延期しました。その結果、16年度も17年度も予定した「低年金対策」などを延期しなければならなくなったのは、消費税に頼った税制の破綻です。税金の「集め方」の改革は、待ったなしです。

 安倍政権は税金の「使い方」の面でも財政のあるべき姿を破壊しています。財政は国民の税金で国の仕事を賄うとともに、金持ちだけが潤って格差と貧困が拡大しないよう、社会保障などで所得を再分配するものです。ところが安倍政権になって軍事費は5年連続で増え続け、当初予算で過去最大の5兆1千億円台に達したのに、社会保障予算は自然増さえ賄おうとせず17年度は概算要求からさえ1400億円も削減しました。医療も介護も年金も改悪の連続です。

 これでは国民本位の財政などとは言えません。税金の「集め方」と「使い方」の改革が不可欠です。
「大砲よりもバター」を

 「大砲よりもバターを」という言葉がありますが、実は1930年代、ドイツでナチスが大軍拡を進めたときのスローガンは全く逆に「バターより大砲」でした。異常な大軍拡のあげくドイツが亡国の道を突き進んだのは有名です。

 安倍政権の大軍拡で日本の軍事費はすでに世界有数の水準で、一方、社会保障の公的支出はドイツやフランスの7、8割、教育への公的支出は経済協力開発機構(OECD)の33カ国中32位です。安倍政権は歴史の誤りをたどるのか―。税金を暮らしに役立てる転換がいよいよ求められます。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-12-23/2016122301_05_1.html


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