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2016年No.1白物家電、衝撃の電気圧力釜 衝動買いでも損のない一品
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/8436
2016年12月22日 多賀一晃 (家電評論家) WEDGE Infinity
職業柄、年間、200種類以上の新製品を確認、内、推奨できそうなモノをセレクト、家で入念なテストを行うが、正直言うと、自信を持って推奨できるモノは数少ない。評価の観点は、性能、デザイン(コンセプト、設計)、そして価格。それらのバランスがよく、納得行くかということである。
その手厳しい評価をくぐり抜けた家電、「siroca マイコン電気圧力鍋 SPC101」を紹介したい。
■「siroca」って聞いたことがありますか?
siroca マイコン電気圧力鍋 SPC101(筆者所有品)
2011年頃から、地力を高めてきたブランドに「siroca(読み:シロカ)」がある。2016年4月に、このブランドを作ってきたオークセールという会社が、社名を「シロカ」に変えた位で、ブランドの地力も付いてきた。そして、私としても推奨できるブランドの一つだ。
siroca は白物家電(シロモノカデン)の『白(シロ)+家(カ)』の合成で作られており、お分かりの通り、白物家電のブランドであり、メーカー。由来が白物家電からも分かるように、日本のメーカーだ。この会社が非常にユニークなのは、「欲しいモノが買えないのは寂しい」、というのが大きな原動力になっていることだ。
多くのメーカーは、「Aという技術を持っているから、その技術が使えるBという商品を作り、世に問いたい。」という考えで創立される。ところがシロカは違った。ユーザーが欲しがっている商品を買える価格、つまり「お手頃価格」で提供することにあるのだ。当然、その商品は購入者にいろいろなことをもたらす。より美味しいモノが調理できたり、短い時間で同じ料理が作れたりと、日常的な幸福をもたらすわけだ。それを一人でも多くという思いから来るのが、「お手頃価格」へのこだわりなのだ。
操作パネル。操作ボタンは少ない。筆者は、もう少しすっきりしたデザインが好み。
白物家電の基本はかなり古い技術と言ってもいい。特許がない技術も多いし、難しい技術も多くはない。ただ、刃物、高温、等、危ないモノも少なくない。このため、品質管理は非常に重要となる。
siroca の第一号機は、「ホームベーカリー」であるが、ホームベーカリー は当時3~4万円で、多くの女性が衝動買いすることが出来なかった。それをお手頃価格にするために取ったのは、設計を極力シンプルにすることも1つであるが、その価格を実現でき、かつ品質が日本のユーザーの要求水準を満足させることができる工場を探すこと、がキーだったという。当時、担当は一人で300件以上の工場と交渉、確認を行ったという。工場一つ当たり、一日掛けたとしても300日。週休2日を考慮すると1年でも終わらない。一人で行うのは大変だったと思うが、評価にブレが生じないというメリットもある。その強固な思いが、siroca の「お手頃価格 でも高品質」という特長を生み出している。
また、中間流通を使わない、広告を出さないなど、お手頃価格を出すためにすべきことを全部しているそうだ。
ブランド名が、社名になった今もその精神は息づく。siroca 製品は「しっかりとした基本性能」、「シンプルな構成」、そして「お手頃価格」が特長である。シロカは白物家電の中でも、キッチン家電に力を入れており、前述の「ホームベーカリー」以外に、「ノンフライオーブン」「コーヒーメーカー」などのヒット商品がある。どれも市場にニーズをきちんと受け止めた商品だ。私もテストしてみたが、この3つは、お勧めできるレベルである。
しかし、今回取り上げるのは「siroca マイコン電気圧力鍋 SPC101」。これには野球で言うと、3者連続ソロホームランを見たような凄さを感じた。シロカと社名を変更してからのキャッチフレーズ「ていねいに、うつくしく、こだわって」の体現と言っても過言ではない。そのこだわりを見て見よう。
■その1 サイズ
日本の多くの台所は余り大きくない。そこに、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器が、3種のキッチン家電として置かれる。その上、洗いかごも。アイランド・キッチンなど、ヨーロッパ系キッチンがきれいに見えるのは、基本冷蔵庫以外の家電を置かないからだ。
フタを取ったところ。炊飯器と変わらない。当然、お米も炊ける。 (注)お米も料理もとお考えの人は、内鍋を1つ買い足すことをお勧めします。2280円(税込)
これは主食が「小麦」ということが関係する。小麦は粉にして、パンやパスタにしないと体に栄養を取り込むことができない。粉を形にするためには、「捏ねる」ための大きな作業スペースが必要。このため、キッチン台上には何も置かないのが当たり前だ。焼くのはオーブン、ストーブなど別エリアを設置されている。日本でスペースが必要なのは「切る」と「合わせる」だけ。少ないスペースで事足りる。このため台所スペースも大きくない。そこに据え置きの電子レンジ、炊飯器。そして洗いかご。
このため他のキッチン家電は、電子レンジの上、冷蔵庫の上に置かれるか、必要な時に出してくるのが一般的。中には、据え置きを前提とする家電もあるが、それは「あったら便利の」キッチン家電に相応しいとはいえない。
siroca SPC101 のサイズは幅21.9 ×奥行23.3 ×高さ26.2cm。はっきり言って小さい。内鍋の径:16cm。16~18cmの鍋は汎用性がすこぶる高い。最大で二人分の料理がギリギリと小型の鍋だが、カレーだと4皿分できるし、サブメニューだと1人分の量は少なくてすむので、4人家族でも重宝だ。何かと使えるサイズは大きな美点だ。
■その2 「挫折しないで済む」いかようにも使える圧力鍋
フタをバラした所。全部丸洗い可能。
メニュー数を増やしたい一方、手を抜きたい、短い時間で作りたいのが料理という家事。このためキッチンツールは、家電だけでなく、数多くの種類がある。その中で最も使えなかったツールはと聞くと、「圧力鍋」がトップ。ガスで行う場合は、火加減、時間を守らなければならない。また構造がかなり複雑の上、重い。このため洗いにも時間がかかるし、体への負担も大きい。圧力を掛けるのは「時短」が主な理由だが、その時短のメリットを吹き飛ばしてしまう程なため、この様な結果だそうだ。
SPC101はこの点、実によく出来ている。まず料理法。1つは付属のレシピに乗っ取り、行う方法。これは自動プログラムが内蔵されているので上手く行くのが当たり前。しかしsiroca の場合、自動メニューに加え、「お任せ」というモードがある。本屋さんで売っている圧力鍋のレシピ本を見ると分かるのだが、圧力鍋を使う部分は「加圧××分」+「自然放置」が一般的。そうSPC101の「お任せ」はこの「××分」を合わせるだけで、いいのだ。付属だろうが、市販だろうが、ネット上だろうが、全てのレシピが楽に使える。火の調整などは全く不要。
そして洗い。内鍋は炊飯器と同様なので、軽く洗いやすい。さて圧力をかけるフタの部分。シロカは完全に本体と切り離せ、電線などを通していない構成にしてある。つまりフタをバラして丸洗いできるのだ。しかも前述の通り、コストが掛からない=シンプル構造。圧力鍋の弱点を見事に克服している。
■その3 冷凍肉まんが美味い、使いやすい蒸し機能
日本の家庭でよく行われる「チン」。しかし日本で最も電子レンジが並んでいる店「コンビニ」で、電子レンジを使わずに別方式で温めて出す食品に心当たりはないだろうか?
答えは「肉まん」。
分厚い皮が、レンジには鬼門。場合によっては、温めムラすらおき、ホクホクの熱々、ジューシーの期待が一挙に醒めることもある。この分厚い皮を制覇するための正解は「蒸し器」。コンビニの肉まんの展示台は、巨大な蒸し器でもある。
SPC101は蒸し器としても使える。水を120cc入れ、付属の蒸し台の上に肉まんをセット。フタを閉め、「おまかせ 1分」。すると5分位で、赤ん坊の肌のように、プリプリとつややかな肉まんが出来上がる。当然中は、ホクホクでジューシー。有名店のお持ち帰りはもちろん、スーパーで売っている肉まんでも幸せになれる。
■その4 無水料理も可能
作り置きの定番。豚の角煮。ブロックの安売りの日に購入。仕込み:10分。放っておけばできます。小分けにして冷凍すると長持ち!
最近流行の鍋に無水調理鍋という鍋がある。無水調理というのは、食品自体に含まれている水分だけで、素材の旨味を生かした料理のことで、味は濃厚、鮮烈。中でも温野菜サラダがお勧め。「これが野菜?」と思える程、濃厚な甘味が味わえる。初めて食べるとその味に、皆、「これが野菜の味か?」と驚くほど。スロージューサーで丁寧に作った野菜ジュースの濃厚な甘さに似ていると言えば、分かってもらえようか?野菜嫌いの子供も瞬時に宗旨替えする程だ。
野菜が持つ水分で自分自身を調理するわけなので、その水分を外に逃さないことが重要。SPC101は圧力鍋なので、全く問題ない。このため、人気の無水調理も、ちゃっちゃと作れる。
この無水料理、発売時は想定していなかったのだが、使っている内に、無水料理もできることに気付いたとのこと、今はホームページで、レシピを追加発表中だ。
最後に留意点を挙げておく。一つ目は料理の分量。1~2人分。多人数対応には回数がかかること。もう一つは安価で供給するために、デザイン的に凝れないこと。このため、十数万円もする電子レンジの隣だと、ちょっと見劣りがする。が、道具としてはシンプルにして、一級品。
もう一つは、SPC101自体ではなく、圧力鍋調理の全体に言えること。短時間調理だと、味の染みこみが薄いのだ。少なくとも時間を掛けて「煮込んだ」ほど濃くはならない。このため下味を工夫したり、作った後、味が馴染むまで寝かせたりと一寸した工夫が必要となる。圧力鍋用のレシピはその工夫が盛り込まれているので、見比べて欲しい。
使い初めてはや半年以上。このsiroca SPC101、1日空けずに使う場合も多い。楽ちん調理の上、夏に煮物を作っても部屋自体も暑くならないので、夏バテもしにくい。重宝な道具だ。そして、これほどの美点があって、実販売価格が13,000~15,000円位というのはやはりスゴい!「お手頃価格」とはよく言ったもの。
これで料理を作っていると、「もう一品作ろうか」という気持ちになる。確実にそれなりの料理が手間をかけずに出せるので、心にも余裕が生まれる。「siroca マイコン電気圧力鍋 SPC101」は「太鼓判」を押して勧められる商品だ。
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