★阿修羅♪ > 経世済民116 > 782.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
年収2百万円台…コンビニオーナー搾取の衝撃的過酷労働 年間休日ゼロで週3日徹夜は当たり前(Business J)
http://www.asyura2.com/16/hasan116/msg/782.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 17 日 00:54:45: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

年収2百万円台…コンビニオーナー搾取の衝撃的過酷労働 年間休日ゼロで週3日徹夜は当たり前
http://biz-journal.jp/2016/12/post_17497.html
2016.12.17 文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授 Business Journal


 11月17日放送の『クローズアップ現代+〜「好調」コンビニに“異変”あり』(NHK総合)を見ました。同番組では、大手コンビニチェーンのフランチャイズ加盟店の経営実態が明らかにされていました。

 コンビニやフランチャイズ・システムに関しては、ある程度理解していたつもりですが、リアルな数字や実態を突きつけられ、大変衝撃を受けた次第です。

■直営店とフランチャイズ加盟店

 ご存じの方も多いと思いますが、コンビニの店舗は直営店とフランチャイズ加盟店に分けられます。直営店はコンビニチェーン本体により出資・運営されており、通常は社員が店長になり店舗を管理します。一方、加盟店は一般からオーナーを募集し、そのオーナーの資金により店舗が運営され、管理されます。コンビニチェーン本体は自社商標の使用を認め、経営に関するサポートをオーナーに提供する代わりに、ロイヤリティを徴収します。

 フランチャイズは加盟店を募集する側であるフランチャイザー(コンビニチェーン本部など)と加盟店側であるフランチャイジー双方にとって、数多くのメリットをもたらします。

 フランチャイザーにおいては、自らの資金や人材を投入することなく広い地域に多くの店舗を展開することが可能になります。一方、フランチャイジーに注目すると、なんの経験もない素人であっても経営ノウハウをはじめ、さまざまなサポートを受けることにより、ビジネスが成功する確率が高まります。

 また、同じ店長でも社員とオーナーを比較すると、大きな違いが見られます。社員店長の場合、たとえ自らの店の経営状況が悪かったとしても、社内での評価が低下する程度で済みます。しかし、オーナー店長の場合、店の経営状況が自らの所得と直結します。つまり、文字通り生活が懸かっているわけですから、社員店長よりも高いモチベーションで店舗管理を行う傾向が見られ、こうした点もフランチャイザーにとって大きな魅力となります。

 これらの特徴を踏まえ、ゆったりとした雰囲気を大事にするスターバックスコーヒーのようなカフェの場合は、フランチャイズではなく直営店方式、低価格を訴求するカフェの場合はフランチャイズで運営したほうが良いとの指摘もあります。

 なぜなら、低価格店の場合、店の回転率を上げることが重要となるため、こうしたマネジメントは生活が懸かっているアグレッシブなオーナー店長による加盟店のほうに分があり、逆に店舗のブランドや統一感を重視し、ゆったりとした時間を提供するには社員店長による直営店方式に分があると考えられるからです。

 こうしたフランチャイズはコンビニのほか、ラーメン、焼き鳥、居酒屋などの飲食店、さらには英会話、パソコン教室、学習塾といった教育産業など、幅広い業界において広く普及しています。

■見切り販売の是非

 フランチャイズというシステムには、このように数多くの優れた点があるものの、フランチャイザーとフランチャイジー間で問題が生じていることも事実です。

 たとえば、ずいぶん昔の話になりますが、セブン−イレブンの加盟店が、消費期限の迫った弁当などの商品を値下げして販売(見切り販売)し、これをセブン本体が妨害したことに対して公正取引委員会が独占禁止法の優越的地位の濫用にあたるとして排除措置命令を出したことがありました。

 こうした見切り販売の是非に関して、もちろん商品の所有権を持つ加盟店がどのような価格で販売するかは、加盟店の自由でしょう。しかし、見切り販売による正規価格の商品の販売機会ロス、廃棄ではなく見切り販売という抜け道により発注や在庫管理に甘えが生じる、さらにはブランドイメージの低下などを考慮すると、セブン本部が見切り販売を行わないという戦略を貫くことにも一理あり、本部と加盟店のどちらの言い分が正しいのかを判断するのは難しい問題であると当時は考えていました。

■加盟店の実態

 しかし、今回の『クローズアップ現代+』を見て、こうした考えは変わりました。番組では冒頭から「年間の休日ゼロ」「週3日徹夜勤務」「年収290万円」という衝撃的な数字が紹介されました。

 取り上げられた加盟店の場合、営業総利益(売り上げ−原価)約3823万円から、本部へのロイヤリティ(約50%)約1863万円、従業員給料約988万円、光熱費や廃棄費など約684万円を引いた残りが営業利益(オーナーの年収)となり、その額は約288万円という状況でした。十分にアルバイトを増やす余裕がなく、オーナー自らが年間休日ゼロで週3日徹夜勤務を行っても、収入は300万円にも満たないという訳です。

■Win−Winという発想

 こうした数字はコンビニチェーン本部とオーナーとの間で合意した契約の結果であり、本来、フランチャイザーであるコンビニチェーン本部が責められる筋合いはないでしょう。また、加盟店のなかには1000万円を超える年収を手にしているオーナーがいることも事実です。

 もちろん、オーナーがいい加減な店舗管理を行った結果、十分な年収を得られないということならば、それは仕方ないでしょう。しかし、全国2500店の約4割の店舗の営業利益が400万円を下回るという状況は、オーナーの資質や態度の問題というよりもシステム自体に問題があると捉えるべきでしょう。PB(プライベートブランド/自主企画商品)をはじめとする商品の品揃えや、同じチェーン内での加盟店間の距離といった立地戦略など、重要な権限はすべてコンビニチェーン本部が握っているからです。

 筆者はこれまで、契約前に示された理想的なプラン通りに現実はなっていないといったフランチャイジー側の声に対して、気持ちはよくわかるが契約通りに事が実行されている場合、仕方がないという面もあると考えてきました。しかし、今回の実態を知り、いくら契約通りといっても、フランチャイザーであるチェーン本部が大きな利益を得る一方で、フランチャイジーである加盟店オーナーが本部の指示に従い誠実に業務を行っても、なお厳しい状況にある場合は、ロイヤリティの減免など救いの手を差し伸べるべきではないかと強く感じた次第です。

 そもそも、こうした加盟店の厳しい実態が広く社会に広まっていけば新たにフランチャイジーを獲得することが極めて困難となり、フランチャイザーにとっても大きなマイナスとなるはずです。フランチャイザーには、フランチャイジーとの「Win−Win」の関係を強く志向し、加盟店を含めたコンビニチェーン全体の利益の最大化を目指した行動が強く求められるのではないでしょうか。

(文=大崎孝徳/名城大学経営学部教授)

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2016年12月17日 01:12:31 : C4nhwMcfAc : pXB8iz5IT_Y[154]
コンビニオーナーとか言うけれども、これこそ実態をうまく隠すための名称になっているな。早い話、「農奴」にちなんで「商奴」なのである。

これからは、コンビニオーナーのことを「商奴」と呼ぶべきだな。

ルポライターの鎌田慧氏は、かつてトヨタ自動車の期間工をしていた経験を元に「自動車絶望工場」と言う本を書かれたが、コンビニなど「コンビニ絶望商店」だろう。

店を建てるために膨大な借金をして用地を手に入れ、建物を建設する。コンビニ本部の決めた仕様でなくてはならないから、高くつく。更に本部が経営指導と称して、店主の意向を無視して店舗運営に介入する。隣の土地が空き地になったら、無理やり買わせる。これにより、店主の抱える借金は更に増える。まさに「商奴」だ。

コンビニ本部が、近くに「競合店」をつくらせて、経営に行き詰った「商奴」が破産する例も、珍しくない。借金を残さないために、山奥に消えて自殺した例もある。


2. 2016年12月17日 16:41:40 : OdpT5Vgjrv : PQ_GW8AAsBo[4]
契約書に重大な問題がるのだが。
一般的な会計用語とは意味が違う特殊案社内用語が使用してあり、
実態がわからないとだまされるらしい。

3. 2016年12月17日 17:03:48 : m4658yx2Ag : wo@m6Re59c8[172]
>>1

結局は借金させたいってだけなんだろ?

馬鹿と女はそこのところを理解できていないから困る


4. てんさい(い)[579] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2016年12月22日 10:21:22 : 0kUGInjLpY : VLecBnM2280[243]
ごくまれにある儲かっているコンビニオーナーの話

短観試算の需給ギャップ、人手不足で92年以来の需要超過幅 コンビニオーナー談・マジでバイトが集まらない
http://www.asyura2.com/16/hasan116/msg/725.html

数日前、地方都市の駅徒歩圏内のコンビニ経営者Bの儲かってる、しかし全然休みが取れない話を聞いた。

(経営者Bは、経営者Aの知人で、私は経営者Bを知らない。以下は経営者Aからの伝聞)

・経営者Bはコンビニを経営している。結構儲かっている。立地がいいのだろう。
・年収で言えば1500万くらいか。奥さんの分も入れれば年収2000万くらいか。
・24時間経営のコンビニを回すのはものすごく大変。全く休みが取れない。
・朝は通勤前の人、夜は歓楽街から帰宅する水商売の方がひっきりなしに買ってくれる。
・バイトを集めようとしても全然集まらない。給料をUPしたら集まるというものでもない。仕事が任せられるようになっても辞めてしまう。とにかく仕事がキツイ。
・まじめな、仕事ができる人に任せたいがそんな人はすでにどこかに勤務中だろう。そんな人はバイトに来ない。
・24時間365日常時回さなければ成らず、代替要員がいないので数年通して全く休みが取れない。
・コンビニオーナーの嫁が逃げる話は良く聞く。

ということで、フランチャイズの搾取を上回る利益を上げていたとしても、その業態が故に休みが取れず、任せられる人もおらず、無休で働き続けているということでした。

金があっても休みが全く取れない、ちょっとの休みもなかなか作れないとのこと。

これはまた大変な仕事だなぁ、と思ったのでした。

他に、記事にあるように人手不足は明らかでバイトを募集しても人が集まらないと言う話が本当にあるようです。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民116掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民116掲示板  
次へ