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「日本人が知らないニッポン企業」驚きの物語 やっぱり海外にこそ、勝機があった
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50363
2016.12.14 山川 博功 現代ビジネス
■ヤラセを疑うほどの人気
このほど講談社+α新書から『グーグルを驚愕させた 日本人の知らないニッポン企業』を上梓しました。私の経営するビィ・フォアードという会社を紹介した本です。
ビィ・フォアードはEC(電子商取引)サイトで中古車を全世界に売っています。輸出台数では最大手だし、越境ECサイトの売上ランキングでも2位以下を大きく引き離したトップなのですが、本のタイトルにある通り、日本では有名とはいいがたい。国内に出荷していないから仕方のない面があるとはいえ、「そんな会社、知らないなあ」と言われることのほうが多いのです。
ところが、新興国・途上国では、逆にこちらが戸惑うほど知られている。もう認知度のギャップがすさまじい。
アフリカのタンザニアやザンビアでも、カリブ海のバハマでも、中央アジアのジョージアでも、会社のロゴ入りポロシャツを着て空港を歩くだけで、間違いなく声をかけられる。私が社長だとバレようもんなら、人垣ができるぐらい集まってくる。急に有名人になったような、不思議な感覚です。
テレビ大阪の「和風総本家」の取材クルーの話が象徴的です。彼らは2015年にザンビアを訪れたのですが、こちらが日本人だと知ると、みんなビィ・フォアードの話題を持ち出す。「聞いたこともねえよ」と思いつつ、街を走る車を適当に停めて質問すると、誰も彼もが「ビィ・フォアードで買った」。
帰国後、すぐうちへ取材にきましたが、「声をかけた全員がビィ・フォアードと答えるので、ヤラセじゃないかと、周囲に仕掛け人を探した」と笑っていました。
■グーグル本社でも話題に
アメリカのグーグル本社の役員会議でも、2014年頃は毎週のように、うちの名前が出ていたそうです。
「このビィ・フォアードって、いったい何者なんだ? 誰か調べたのか? どうしてこんなに膨大なトラフィックを、アフリカから日本へ運んでるんだ!」
そりゃ、日本人も知らない会社を、アメリカ人が知っているはずがない。部下の報告を待ちきれなかったのか、結局、副社長みずからが来日し、話を聞かせてくれと頼まれました。
なにしろ当時のアフリカで、うちのサイトの人気はすごかった。副社長が来日した2014年6月のページビュー・ランキングを見ると、ジンバブエで7位、ザンビアやマラウイで8位に食い込んでいる。トップ10に並ぶのは、フェイスブック、グーグル、ヤフー、ユーチューブといった「大物」ばかり。自分で言うのもなんですが、なんとも異物感があります(笑)。検索サイトやソーシャルメディアばかりで、ECサイトはうちだけですし。
メディアに「アフリカでもっとも有名な日本企業」と書かれることがありますが、手前味噌ながら、そういう面はある。アフリカ人はソニーやトヨタの名前を知っていても、それが日本企業であることを意外に知らないのです。一方、我々は最初から「ジャパニーズ・ユーズドカー」として進出している。
タンザニア、ザンビア、ジンバブエ、マラウイ、コンゴ民主共和国、ウガンダ、モザンビーク……。多くの国々で、市場シェアの3割以上を握っています。うちは個人客が7割ですが、普通の人々がインターネット経由で車を買っている。
では、どうして、そこまでアフリカで人気のあるECサイトになったのか? いったいどういう部分がアフリカ人の心をつかんだのか? アフリカでビジネスをするコツは何なのか? その秘密をつまびらかにしたのが、今回の本です。
アフリカは資本主義最後のフロンティアである――。
そう言われて久しいのに、いまだに進出する日本企業は資源関連やインフラ関連ばかり。所得水準の低いアフリカ人にモノを売るのは、なかなか難しい。でも、商機はあります。
アフリカに限らず、新興国・途上国への進出に二の足を踏んでいる日本企業にとっては、我々の経験が参考になるかもしれません。この本を読んで興味をもち、ともにフロンティアを目指す人が一人でも増えてほしいと願っています。
読書人の雑誌「本」2016年12月号より
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