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19000円台の株式相場
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52887032.html
2016年12月13日 在野のアナリスト
カジノ法案が参院内閣委員会で修正案に基づき、自民、維新の賛成多数で可決され、参院本会議で可決された後、衆院に送り返されることになりました。採決を拒んでいた民進は、明日に控えた国会会期末で修正案を審議せずに採決できるわけがない、と考えたようですが、ここまで国会軽視をしてきた自民が、道理を通して再審議などするはずもありません。むしろ自民の異常性を浮かび上がらせる算段でしょうが、民進の甘さばかり目立ちます。
衆院に送り返された後、再度審議することがスジ、などという話を国民は知りません。参院で採決させず、中間報告になった方がよほど異常性は際立ちます。中間報告、というと言葉は軽いですが、委員会の審議の途中で、本会議にかけてしまうというもの。緊急性を有したり、委員会が混乱して収拾がつかない、などとなればそれも一つの手ですが、今回はまったく馴染まない。中間報告で通してしまえば、自民の焦りがよりはっきりしたはずです。しかし民進内にもカジノ推進派の議員がいるので、この辺りが限界だった、との見方もできます。そもそもカジノは自民議員にも反対がおり、すべての党が党議拘束を外して、議員の良心に委ねて判断すべきものだったのです。自民、民進、ともに指導力の無いトップだけに、内紛を怖れての折衷案であるのなら、カジノより党内の舵取りに悩んでいる結果なのかもしれません。
株式市場は昨日、日経平均で19000円に乗せてきました。しかし今日は欧州系も動きませんでしたが、昨日までの買いはFOMC前に、好材料がでる可能性に賭けたポジション整理、という話もあります。売りポジションを減らす、もしくは買いポジションを増やす、好材料がでる見込みは今のところありませんが、市場環境として何が出てきても好感する可能性が高く、そのためショートのポジションがもち難い、ということです。
しかし今、グレートローテーションが起こっている、債券投資から株式投資への、大きな波が来ている、という意見には懐疑的です。確かに持分として株式の比率を少し増やしたことはありませんが、通常の運用比率の見直しぐらいで、ローテーションというほど大それた動きは観測されていない。もしそれが本当なら、米国債は長期金利でとっくに3%台に乗せているでしょう。しかも株式投資に魅力を増したから、というより、国債投資のリスクが高まったから、という消極的な理由が大きいものです。
個人的に、トランプラリーの賞味期限が近づいてきたようには感じます。何がキッカケかは分かりませんが、年内はぎりぎり保ったとしても、年初はもうもたないでしょう。多くの場合で、来春まで株高、などと公然と語られるようなときは、往々にしてその数ヶ月前に上昇相場も終わります。そもそも企業業績が改善する、などという意見も胡散臭いものばかり。いわゆる期待と、こうなればいい、という楽観に基づくものであって、一つには米国景気がそこまでもつのか? との不透明感を無視したものとなっています。
トランプ氏は好況のときに政権を引継げてラッキーという人もいますが、真逆に考えています。この好況を成し遂げたのがFRBの量的緩和であって、それがFOMCで見直されつつある中、異なる手法で好況を維持しないといけない。減税と規制緩和で、本当に好況が維持、もしくはさらに活性化されるか? というと懐疑的なのでしょう。つまり政権交代で、経済政策が確実に変わるのなら、それが好影響を与えるか、悪影響を与えるか、というと、これまでが好影響できているだけに、むしろ悪影響になりかねない、その可能性が高まっている、ともいえるのでしょう。
この上昇相場はトランプ政権誕生、つまり2月までもつ、という人もいます。しかしそういう人が出てくるときも、またそこまでもたないことが多いものです。年末まで大丈夫、というのは、受給やどうしても相場を上に見せかけたい、という固定層も多いのでそうなるケースの方が多いのですが、何だかよく分からない「この時期まで大丈夫…」という言葉には気をつけた方がよいのでしょうね。
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