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黒船は二度やってくる。Amazonはなぜコンビニ業界に乗り出すのか?
http://www.mag2.com/p/news/231098
2016.12.12 まぐまぐニュース
Amazonの2つのサービスが話題となっています。すでに日本上陸を果たした、ボタンを押すだけで日用品が注文できる「Amazon ダッシュボタン」、そしてレジの無いストア「Amazon GO」。この「Amazonの猛攻」とも言えるサービスの登場は、私たちの消費活動をどう変えていくのでしょうか。メルマガ『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』の著者で、Amazonの元マーケティング・マネージャーという経歴を持つMBAホルダーの理央周さんが探ります。
■アマゾンの攻勢にどう備え何を学ぶべきか? Amazon GOとAmazon Dash
米国アマゾン・ドット・コムが、「Amazon ダッシュボタン」と、「Amazon GO」という、2つの衝撃的なサービスに乗り出している。
■Amazonダッシュは自動御用聞きマシーンになるのか?
Amazonダッシュは、冷蔵庫に貼り付けておけるボタンのような機器で、押すだけで、自宅にいながら、食料品や飲料を注文することができる。資生堂のシャンプーのTSUBAKIや、カルビーのフルグラなど、12月5日の段階で、参加するブランドも40あるとのことである。
プライム会員対象で、500円の機器代は、初回購入分から差し引かれることで実質無料。自宅が即日配達の地域にあれば、午前中に注文すれば、午後には届くとのこと。
さらに、スマホ連動なので、商品と購入数を一度登録しておけば、その後はボタンを押すだけで注文可能になる。
(日本経済新聞)
プライム会員対象で、500円の機器代は、初回購入分から差し引かれることで実質無料。自宅が即日配達の地域にあれば、午前中に注文すれば、午後には届くとのこと。
さらに、スマホ連動なので、商品と購入数を一度登録しておけば、その後はボタンを押すだけで注文可能になる。
(日本経済新聞)
まるで、三河屋さんの御用聞きのように便利だ。私自身も料理をするのだが、「あ、バターがない!」「みりんを買い忘れた」などと、買い物が終わった時などに、買い忘れがあったりする。
今日頼んで明日届くだけでも便利なのに、即日届く、とか、パソコンを開けなくても買い物ができる、さらに、スマホよりも素早く買うことができる、というのは、過剰と言っていいほど便利である。
■Amazonはなぜコンビニ業界に乗り出すのか?
また、本社がある米国ワシントン州シアトルを皮切りに、コンビニエンスストア事業を展開すると発表した。インターネット通販を核に、ここまでやってきたAmazonが、なぜ、コンビニエンスストア市場に参入するのだろうか? まずは、市場における取りこぼしをすくいあげたいからであろう。
ここ数年、インターネットでモノやサービスを購入する人は増えているし、もちろん購入量も増えているが、まだ小売りの大半は「リアル店舗」経由での購入である。これはアメリカにおいても、同じことで、AIによる効率化を生かした利益率の高いリアル店舗を構築することを目指しているようだ。
コンビニを展開することで、よりリアルな顧客の購買データを得ることができるため、Amazonの生命線である、「顧客データ」によるビッグデータ分析、協調フィルタリングによるレコメンデーション機能も、より精度が高くなり、ひいては自社のサービスの質の向上にもつながるであろう。
もちろん、通常のコンビニのように、レジに並ぶ時間などが短縮できるなど、Amazonが目指している顧客の利便性の最大化にもつながる。
Amazon GOの説明動画はこちらから。とても秀逸です。
Introducing Amazon Go and the world’s most advanced shopping technology
■Amazonから中小企業は何を見習うべきか?
AmazonダッシュもAmazon GOも、リアル店舗を持つ小売企業にとっては大きな脅威になりうる。しかし、「やはりAmazonには勝てないな」などと諦めるのではなく、逆にAmazonから何かを学び自社のビジネスにいかしたいものである。
まずは、あくまでもAmazonが求めるものは、「いかに便利にお客様に買ってもらえるのか?」であること。
機器としてのボタンを開発することや、コンビニに進出することよりも、「顧客が便利にものを買うにはどうしたらよいか」という日々の発想が、これから新規事業を産み出す源泉になったのであろう。
私が在籍していた20年前から、Amazonは「お客様のためになることは何だろう?」と日々考え、小さいことを積み重ねていく社風を持っていた。この「顧客中心主義」こそが、企業がすべき顧客の創造につながるのだ。
もう一点は、「常に未来を見ること」。
この2つのサービスは、Amazonが5年後10年後に、顧客が便利に買い物ができるためには、何を提供すべきかを見据えた一手なのであろう。
財務諸表や営業の成績は、非常に重要な数字であるが、あくまで「過去を表す数字」である。しかし、そこにこだわるのみではなく、未来を見つめる視点を持つことで、画期的な製品やサービスを開発することができる。
顧客中心主義と、未来を見据える視点こそが、新たな顧客を産み出すのである。
image by: YouTube
『理央 周 の 売れる仕組み創造ラボ 【Marketing Report】』より一部抜粋
著者/理央 周(めぐる)
あのヒット商品はなぜ「ヒット」したのか? あのレストランの予約は、なぜいつも取れないのか? 世の中で「売れているモノや人気者」はなぜヒットするのでしょうか? 毎号実際の店舗や広告を取り上げ、その背景には、どんな「仕掛け」と「思考の枠組み」があるのかを、MBAのフレームワークとマーケティングの理論を使って解説していきます。1.「中小企業経営者・個人事業主」が売り上げを上げる 2.「広告マン・士業」クライアントを説得する 3.「営業マン」が売れない病から脱するためのメルマガです。
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