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残業ゼロがすべてを解決する
【第6回】 2016年12月10日 小山 昇
残業を減らさないと
ヤバイ「4つ」の理由
電通過労自殺事件で強制捜査が入ったいま、中小企業も大企業もお役所も「残業ゼロ」に無関心ではいられない。
小池都知事が「夜8時には完全退庁を目指す」、日本電産の永守社長が「2020年までに社員の残業をゼロにする」など、行政も企業も「残業ゼロ」への動きが急加速中!
株式会社武蔵野は、数十年前、「超ブラック企業」だった。それが日本で初めて日本経営品質賞を2度受賞後、残業改革で「超ホワイト企業」に変身した。
たった2年強で平均残業時間「56.9%減」、1.5億円もの人件費を削減しながら「過去最高益」を更新。しかも、2015年度新卒採用の25人は、いまだ誰も辞めていない。
人を大切にしながら、社員の生産性を劇的に上げ、残業を一気に減らし、過去最高益を更新。なぜ、そんな魔法のようなことが可能なのか?
「日経新聞」に掲載後、2日連続Amazon総合1位となった『残業ゼロがすべてを解決する』の小山昇社長にその秘密を語ってもらった。
経営者を襲う4大ショック
小山昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』 『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』 『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】http://www.m-keiei.jp/
リーマンショック、東日本大震災、熊本地震、消費税増税、円高・円安、少子高齢化、市場の成熟化など、ここ数年、先が見えない状況が続いています。
それでも社長は、「時代がどのように変わっていくのか」を見極め、時代の変化に合わせて会社をつくり変えていかなければなりません。
中小企業が残業を減らす理由も、時代の変化に対応するためです。
私は、時代認識として、「今、中小企業を取り巻く経営環境は、『4つの理由』から大きな変化にさらされている」と捉えています。
1. 消費税増税による雇用・採用の変化
2. 新卒社員のトレンドの変化
3.「月45時間以上」の残業は法令違反
4. 社員の「健康」を重視する機運
消費税増税による雇用・採用の変化
政府は消費税増税(2014年4月)を機に、国債を買い戻し、そのお金が市場に流れ出たことで株価が上向きました。
また、増税したことで公共投資が増え、それに応じて、公共事業を中心に雇用も増えています。
ところが、仕事は増えているのに人手が足りません。
人手不足を招いた原因は、2つあります。
ひとつは、新生児の数より亡くなる人の数が増え、人口が減少していること。
もうひとつは、最低賃金が上昇したことで就職先の選択肢が増え、売り手が有利になったことです。
これまでは、「人が辞めても、新しい人を採用すればいい」と考えることができました。
でも、これからは違います。
その人が辞めたら、次はいない。
増税を境に、「辞めても次の人がいる時代」から「辞めたら次がいない時代」へと変わったのです。
社員が辞める。募集をかけても人が集まらない。すると、残った人たちの負担が増えて、組織が疲弊します。
そして、疲れ果てた社員がまた辞めていきます。この負のスパイラルの行き着く先は“倒産”です。
消費税が上がるまでは、「営業戦略が巧みな会社」や、「販売力のある会社」の業績がよかった。
ところが、これからの時代は、「人を大切にする会社」が生き残ると私は考えています。
時代が変わっているのに、自社の舵取りを変えないで過去にとらわれていたら、うまくいかないのは当たり前です。
2014年までのわが社は、「5年以上勤めた社員が『辞める』と言ったら、引きとめない」ルールでした。
ところが現在は、真逆です。
人材の獲得が難しいので、「5年以上勤めた社員が『辞める』と言ったら、全力で引きとめる」ルールです。
ルールを180度変えた理由は、時代が180度変わったからです。
人手不足を解消するには、2つの方法があります。
「人が辞めないような対策を取る」ことがひとつ。
そしてもうひとつは、「業務改善をして、今いる社員の生産性を上げる」ことです。
生産性が上がれば、ひとりあたりの労働時間を減らすことが可能です。
武蔵野が「残業時間を減らしながら、過去最高益を達成している」のは、世の中の変化(働く人たちの意識の変化)に合わせて、自社の仕組みを変えてきたからです。
小山昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】http://www.m-keiei.jp/ http://diamond.jp/articles/print/109558
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