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「実質的な」年収が2倍になる方法…お金の使い方は、本当に価値がありますか?
http://biz-journal.jp/2016/12/post_17433.html
2016.12.10 文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表 Business Journal
人生は決断の連続。その際に大切なポイントは何か。そのヒントをお伝えすべく、『損しないのはどっち?』(幻冬舎)の著者である公認会計士の平林亮子が、お金の観点から、さまざまな「どっち?」を投げかけてまいります。
■何をもって「高い」とするのか
1万円のディナーコースと1000円のランチ。「どちらが高い?」と質問されれば、「もちろん1万円のほうが高い」、というのがひとつの正解。
でも、もしも1万円のディナーコースがあまり美味しくなくて、1000円のランチがとても美味しかったらどうでしょう。コスパや満足度は、1000円のランチのほうが高くなるかもしれません。
いうまでもなく、価格が高いのは1万円のコース。でも、1万円のコースが1万円の「価値」を持っているとは限りません。では「価値」とは何か。考え始めると非常に難しく、美味しいとか美味しくないといった商品の品質も価値を決める要因ですが、そもそも食事に価値をどれだけ見いだすかという個人の感覚によっても変わるものです。
ただ、ここで価格と価値という概念について、難しい議論をしたいわけではありません。お伝えしたいのは、価格と価値は違うということ。連動することはあっても、イコールではありません。もしくは、価格は価値の一要素といえるかもしれません。そして、それならばシンプルに、
「自分が価値を見いだせるものにお金を使わないと、もったいない!」
と思うのです。もしも、自分のお金を、価格の倍の価値を見いだせるものばかりに使うことができれば、実質的な年収が2倍になります。逆に、価値を見いだせないものにお金を使っているとしたら、お金持ちになっても豊かにはなれないかもしれません。価格ではなく、「価値」を見いだす力が人生を豊かにするのです。
■自分の価値観を大切にすること
とはいえ、価格以上の価値を持つようにお金を使うというのは、なかなか難しい。そもそも、「価値」について「これは1000円で買ったけど、2000円の価値があったぞ!」と明確に計算できるわけではないからです。
でも一方で、「これはお買い得だった。すごく良い買い物だった!」という経験を持っている人も多いのではないでしょうか。そう思えたのは、価格以上の価値のあるお金の使い方ができたためではないでしょうか。
お金をいかに使うのか。ぜひ、そこにフォーカスしてみてください。「貯める」ことも「増やす」ことも大切ですが、使って初めてお金が生きるのです。お金を持っているだけで安心できる、という効能を否定はしませんが、結局どれだけ貯め込んでも安心できない、という結果に陥りやすいのも現実です。
■「貯める」も「増やす」も、お金の使い方の選択肢のひとつ
上手なお金の使い方が身につけば、自然と「貯める」や「増やす」も実践できるようになります。なぜなら、本当に価値のある使い方をしたい、と慎重にお金を使うようになれば、そもそも使う額が少なくなるからです。真剣に考えてみてください。生きるために本当に必要なものは何か。極端に突き詰めれば、ミニマリストに行き着くわけです。
さらに「本当に欲しいものは何か?」と本気で問い始めると、お金が使えなくなります。今まで「欲しい」と思っていたものが、実はたいして欲しいものではなかった、ということに気づいてしまうからです。本当に欲しいものを必死で探してみれば、もっと満足度の高いお金の使い方を見つけることができます。
「貯める」も「増やす」も、要するに「お金を今使うのではなく将来使う」という選択なのです。貯めることや増やすこと自体が本来の目的ではありません。もし今、本当に悩みに悩み抜いてもやっぱり欲しい、というものがないのであれば、同じ金額を将来、より満足度の高い方法で使うほうが豊かになれるはず。それが「貯める」の本質です。
なお、「増やす」のは、今、自分以上にお金を必要としていて、お金を生かしてくれる人や企業に託すという使い方だといえます。そう考えると、お金というのは、なんと使い勝手の良い、便利な道具なのでしょう。将来出会うかもしれない、より良い使い方のために、貯めておくことができるのですから。その間、誰かに託すこともできるのですから。
食べ物は食べきらないと傷んでしまいますが、お金はそう簡単には傷みません。お金の時間価値や物価の変動などを考えると、お金も不変ではありませんし、究極的にはまったく価値を持たなくなる危険性もありますが……。さて、お金による満足度は数値化できませんが、問いかけてみる価値はあると思います。「この1万円は、1000円ランチ10日分と比べて、本当に意味のある出費なのか」と。
もちろん、生きるために必要な支払いは多々あります。それについていちいち満足度を考えるのは億劫です。ただ、「必要」という言葉で片づけて、価値を考えることを放棄しているケースも多々あります。そうだとしたら、本当にもったいない。
今の時代、収入を増やすのは大変です。一方、私の知る限り、日本には安くて良いものがあふれています。お金を上手に使う力が、人生を豊かにしてくれるひとつのカギだと思います。
(文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表)
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