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将来に夢を持てる会社、持てない会社 〜50代に年収が100万円下がる3つの業界は(NIKKEI STYLE)
http://www.asyura2.com/16/hasan116/msg/534.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 09 日 12:20:20: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

            
             業界別賃金カーブ分類(画像=PIXTA)


将来に夢を持てる会社、持てない会社 〜50代に年収が100万円下がる3つの業界は
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161209-00010001-nikkeisty-bus_all
NIKKEI STYLE 12/9(金) 11:15配信


プロが明かす出世のカラクリ〜あなたはどう生きるか
 この15年間で拡がった給与の業界格差をひもといてみると、出世の仕組み、特に給与の増減から考える業界が4種類に区分できることがわかります。

 第一の区分はいまなお全年齢を通じて平均年収が上がり続ける「右肩上がり型」業界。この業界では50代で平均年収が900万円以上になります。そこで働く人は全体の4割ほど。

 第二の区分では、50代後半になると年収が平均して100万円以上下がります。これを「山形」業界と定義しました。年を取って年収が100万円以上下がるとはいえ、この業界のピーク時平均年収は右肩上がり型と変わらず、900万円ほどあります。

 第三の区分は「台地型」。第四の区分は「平地型」と定義しました。

 それぞれ、どのような特徴があるのか見てみましょう。

     
        「右肩上がり型」業界
  
■今なお4割の企業が右肩上がりで給与を増やしている

 給与が右肩上がりに増えるのは昭和の時代の幻想。

 そう思っている人が多いかもしれませんが、統計を見るとそうではないことがわかります。2016年に公表された厚生労働省の賃金構造基本統計調査データで見ても、いまなお39.4%の人たちが右肩上がりの業界で働いているのです。

 それは具体的に、表の業界です(表の数値はすべて厚生労働省による賃金構造基本統計調査を基に計算)。

 もちろんこれらは大枠での区分によるもので、細かい業界区分では事情が異なります。たとえば製造業とひとくくりにしていますが、その中でも自動車などの輸送機械器具製造業や化学工業は比較的年収が高めです。一方で食料品製造業や繊維工業は低めの年収となっていたりします。

 重要なことは、賃金カーブが「おじぎ」をしていないこと。ちなみに賃金カーブのおじぎとは、一度あがった給与が年齢基準で引き下げられることをいいあらわした私の造語です。

 年齢基準で給与が引き下げられる代表的な理由は役職定年です。55才前後で、課長や部長のポストからおりてもらい、後進に役職をゆずる人事の仕組みですが、大企業の約3割が導入しています。製造業や建設業でも役職定年の仕組みを導入している会社は多いのですが、推測できる違いが一つあります。

 それは役職を定年しても給与が下がらない可能性です。

 考えられる理由は、昭和的なオールドスタイルの社風を維持していることや、労働組合の強さです。役職定年の実態について調査した人事院のデータを見ると、1割程度の企業で、役職をはずれても給与が下がらないようになっています。そのすべてが製造業や建設業ということではないでしょうが、昭和的なオールドスタイルの社風や、強い労働組合の存在がこれらの業界に多いこともまた事実です。なにせ日本を代表してきた主要産業ですから。学術研究や教育業界、電気・ガスなどのインフラ系、鉱業などの業界も同じような理由でここに含まれていると考えられます。

     
        「山型」業界

■50代後半で130万円も年収がさがる「山型」業界

 では、賃金カーブがおじぎをしている業界について整理してみましょう。

 右肩上がり型以外のほぼすべての業界でおじぎは生じているのですが、特に激しくおじぎをしているのが「山型」業界です。

 山型業界では50代前半で平均年収は900万円を超えます。これは右肩上がり型とほぼ同じなのですが、そこからおじぎをしてしまっているのです。結果として、50代後半の平均年収は130万円ほど下がって770万円になります。山型は以下の3業界です。

 情報通信、金融・保険、不動産・物品賃貸。いずれの業界もそれぞれ一世を風靡した感のある業界です。特にIT系や大手都銀などは給与水準が高い印象があります。しかし統計を見る限り、それらはもはや過去の話のようです。

 ちなみにこの中でも特におじぎの幅が大きなのは金融業、保険業です。50代前半の平均年収約860万円が、50代後半では690万円と、170万円も下がります。月給にすれば10万円以上も下がることになるので、なかなか生活も大変になりそうです。

 しかしそれでもまだ「山型」の業界は良い方なのです。あとの二種類の業界ではさらに厳しい現実が読み取れます。

     
       「台地型」業界

■おじぎは少ないが水準も低い「台地型」業界

 「台地型」業界では、50代前半から50代後半にかけてのおじぎ幅は平均して約12万円だけです。だから山型業界よりもよい待遇なのか、というとそうではありません。

 なぜなら、台地型業界のピーク時年収は約699万円と、山型業界に比べて200万円も低い年収だからです。

 台地型の業界では、20代前半の間は右肩上がり型や山型の業界とほぼ変わらない給与が支払われます。だからその時点ではあまり気づかないことが多いのですが、20代後半で年収に約50万円の差がつきます。30代でその差は100万円、130万円と増え、50代前半のピークで200万円の差にまで広がるのです。

 このような傾向のある台地型の業界はどこかといえば、以下の3業界です。

 医療、福祉業界は、皆保険の範ちゅうで売り上げが定められているので、そこから支払われる給与を引き上げることが難しい業界です。卸売や小売はデフレの影響が色濃く残っており、運輸業界の価格競争が厳しいことは周知の事実です。そう考えてみれば、これらの業界でピーク時年収を引き上げることが難しいことがわかります。

     
         「平地型」業界

■転職市場の拡大が「平地型」業界を拡げている

 最後の「平地型」業界は就労者の13%しか占めていませんが、私たちが直接接する機会が最も多い業界でもあります。

 平地型に属するのは以下の4業界で、一言で言えばサービス業です。

 平地型業界では50代前半よりも早く、40代後半でピーク年収に到達します。そのまま50代前半までピークが維持され、50代後半で平均20万円ほどだけ年収が下がります。

 しかしそのピーク年収は約530万円。台地型業界よりも160万円低く、右肩上がり業界に比べると約400万円も低い年収水準です。

 平地型の賃金カーブが生まれた原因はいくつか考えられますが、最も大きな要因は、労働市場の変化にあったのではないか、と考えられます。

 もちろんデフレが進んで売り上げが下がったからその分だけ人件費も上がらなくなった、という事情もあるでしょう。根本要因はそうかもしれませんが、高い人件費を払えないけれどもそれでも働いてくれる人たちをたくさん求めた企業側のニーズと、非正規でもいいから/昇給がなくてもいいからとにかく働く場所が欲しいという働く側のニーズが合致して、昇給がほとんどない賃金カーブが生み出されてきたのではないかと考えられるわけです。

■出世すればいずれの業界でも給与は増えるが……

 賃金の統計データを見てみると、将来に夢を持てる業界とそうでない業界がはっきりとわかります。これらは大学の就職課や、各種職業紹介を行う会社にとってみればあまり公にしたくないデータかもしれません。なぜなら大学の就職課にしてみれば、とにかく就職できたかどうかという就職率が大事だから。各種職業紹介の会社にしても、まずは入社してもらわないことにはクライアント企業からお金をもらえません。そんなとき、「この業界は将来性がないからやめといた方がいい」と十把(じっぱ)一からげに指摘されてしまうと、元も子もありません。業界が厳しい状況だからといって、個々の会社で見れば優良な企業も多い。平均値で測る統計データは、風評被害をもたらしてしまうかもしれません。

 とはいえ、統計からわかる事実もあるわけで、自衛のためにも自分自身で情報を集める必要があります。

 もしこれから学校を卒業して就職をするとすれば、これらを参考にしながら就職活動をすることも良いでしょう。また、今平地型業界にいるのであれば、そこから台地型や山型、右肩上がり型の業界を目指して転職活動をすることも考えられます。

 さらに言えば、どの業界であったとしても、管理職や役員への出世を果たすことができれば、これらの平均値の範囲からはずれた給与を受け取ることができるようになります。

 だからこそ現在では、15年前よりもさらに出世が求められるわけです。

 一方で、出世にはなかなか厳しい現実もあります。まだまだ多くの会社では、出世と自由とがバーター取引の関係にあるからです。出世したものの自由に使える時間はなくて、肉体的にも精神的にも追いつめられる、ということだってあります。

 だとすれば、私たちはどんな出世を目指すべきでしょうか? 次回はそのあたりのヒントを考えてみましょう。

NIKKEI STYLE



 

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