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日本の少子高齢化、異常レベルだと発覚…高齢者数の割合が世界最高、子供数は世界最低
http://biz-journal.jp/2016/12/post_17341.html
2016.12.02 文=鷲尾香一/ジャーナリスト Business Journal
国勢調査の結果が発表された。国勢調査は、日本の今ある姿を認識する上では非常に重要な統計だ。そこで早速、「平成27年国勢調査(人口等基本集計)」の内容をみていきたい。
実施した国勢調査の結果、2015年10月1日現在で我が国の総人口は、1億2709万4745人と前回調査の10年に比べ96万2607人の減少(0.8%減)となり、1920年(大正9年)の調査開始以来、初めて減少した。人口推移によると、08年の1億2808万4000人をピークとして人口の減少局面に入った。男女別にみると、男性が6184万1738人、女性が6525万3007人で、女性が341万1269人多くなっている。
国際連合の推計によると、15年の世界の人口(年央推計)は73億4900万人で、1位は中国の13億7600万人、2位はインドの13億1100万人、3位はアメリカの3億2200万人などとなっており、日本の人口は世界で11番目。ただし、世界の人口上位20カ国のなかで人口減少となっている国は日本のみ。
年齢別人口では、15歳未満人口は1588万6810人(総人口の12.6%)、15−64歳人口は7628万8736人(同60.7%)、65歳以上人口は3346万5441人(同26.6%)と調査開始以来最高となり、初めて4人に1人を超えた。半面、15歳未満人口の割合は調査開始以来最低となり、75歳以上人口の総人口に占める割合も12.8%と15歳未満人口の12.5%を初めて上回り、急速に少子高齢化が進んでいることがわかる。
■高齢化の実像
総人口に占める65歳以上人口の割合を都道府県別にみると、比率が高いのは秋田県が33.8%ともっとも高く、次いで高知県の32.8%、島根県が32.5%と続く。41道府県で25%(4人に1人)以上となっている。一方、比率が低いのは沖縄県の19.6%、次いで東京都の22.7%、愛知県が23.8%の順。
【都道府県別65歳以上人口(単位:%)】
比率が高い 比率が低い
秋田県 33.8 沖縄県 19.6
高知県 32.8 東京都 22.7
島根県 32.5 愛知県 23.8
山口県 32.1 神奈川県 23.9
徳島県 31.0 滋賀県 24.2
日本の少子高齢化は世界的に見ても異常な事態で、総人口に占める65歳以上人口の割合(26.6%)はイタリア(22.4%)、ドイツ(21.2%)よりも高く、世界で最も高い水準にあり、かつ急速に高齢化が進んでいる。半面、総人口に占める15歳未満人口の割合(12.6%)は、イタリア(13.7%)、ドイツ(12.9%)よりも低く、世界でもっとも低い水準となっている。
都道府県別では、人口がもっとも多いのは東京都の1351万5000人で、人口上位9都道府県(東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県、千葉県、兵庫県、北海道、福岡県)を合わせると6847万1000人と全国の5割以上(53.9%)を占める。また、東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の人口は3613万1000人で、全国の4分の1以上(28.4%)を占める。
【都道府県別人口増減率(単位:%)】
増加 減少
沖縄県 2.9 秋田県 −5.8
東京都 2.7 福島県 −5.7
埼玉県 1.0 青森県 −4.7
愛知県 1.0 高知県 −4.7
神奈川県 0.9 山形県 −3.9
和歌山県 −3.9
都道府県別の人口増加率が最も高かったのは、沖縄県の2.9%、次いで東京都の2.7%、埼玉県及び愛知県の1.0%で、人口増加は8都県。一方、39道府県で人口が減少した。また、大阪府は人口増加から人口減少に転じている。
市町村レベルでは、人口が増加した市町村は300市町村(17.5%)で、東京都特別区部、政令指定都市及びその周辺市町村を中心に人口が増加している。一方で、人口が減少した市町村は1419市町村(82.5%)と全国の8割を超え市町村で人口が減少している。特に、5%以上人口が減少した市町村の割合が約半数(48.5%)に拡大、人口5万未満の市数は前回調査の253から272に増加、人口5000未満の町村数は前回調査の237から267に増加しており、過疎化の現状が鮮明になっている。
■外国人人口
国内の外国人人口は175万2368人で総人口の1.4%に当たり、年々増加が続いている。国籍別にみると「中国」が51万1118人(外国人人口の29.2%)と最も多く、次いで「韓国・朝鮮」が37万6954人(同21.5%)、「フィリピン」が17万2457人(同9.8%)、「ブラジル」が12万6091人(同7.2%)の順となっている。
都道府県別の外国人人口では東京都が約37万9000人(外国人人口の21.6%)と最も多く、次いで愛知県の16万6000人(同9.5%)、大阪府の15万1000人(同8.6%)。上位5都府県で全国の外国人人口の約半数(同53.9%)を占めている。都道府県人口に占める外国人人口の割合では、東京都が2.8%と最も高く、次いで愛知県の2.2%、群馬県の1.9%の順。
【外国人人口(単位:千人)】
人口が多い 人口が少ない
東京都 379 秋田県 1
愛知県 166 高知県 1
大阪府 151 鳥取県 2
神奈川県 145 青森県 2
埼玉県 105 徳島県 4
佐賀県 4
宮崎県 4
今回は人口動向を中心に取り上げてみたが、国勢調査は今後、さまざまなデータを使った分析が順を追って発表されている。そのなかには、非常に興味深い分析もあるので、今後も逐次取り上げていきたい。
(文=鷲尾香一/ジャーナリスト)
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