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円安とトランプラリー
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52885896.html
2016年11月24日 在野のアナリスト
韓国で、朴大統領に対して来月初めにも弾劾訴追法案がだされる、と言います。国会議員300人中、200人の賛成が必要なので、与党が分裂しないと成立しない。また裁判官の賛成も3分の2が必要とのことで、高いハードルですが、おトモダチは続々と逮捕されているため、与党議員や裁判官も、反対に投じ難い雰囲気もでてきています。
しかし日本でも安倍首相のおトモダチが問題です。昨日のコメントにも記していますが、安倍氏はナゼか、自身が外交上手、人徳があると思っているらしく、プーチン露大統領やトランプ米次期大統領ともおトモダチ、またおトモダチになれると考えているようです。しかしこの外交手法の弊害は、安倍氏以外に関係の深さや、相手の言葉の信憑性を測る術がないこと。また安倍氏が信用できる、おトモダチだと思っている相手のことを「信用できない」などと周りが讒言しようものなら、安倍氏から疎まれ、政権から追い出されてしまう点です。つまりすべてが安倍氏の判断にかかっていますが、ここ最近の出来事でみれば見事に裏切られたのであって、外交手腕の無さ、人徳の無さを如実に示してしまいました。芸能界でも、おトモダチからの洗脳騒動で消えた人がいますが、おトモダチだからといって信用し過ぎたり、頼るばかりでは判断も誤ってしまうのでしょう。特にそれが、国益をかけた場であれば尚更です。おトモダチ外交のリスク、今後も現れることでしょう。
TPP特別委でも、安倍氏はトランプ氏が翻意する確信は無い、としながら日本では通す批准するといいます。もし仮に条件を変え、米国抜きでもTPPを発効する、となったら日本は大変なことになります。製造業は新興国にとって代わられるので、米国のように金融、知財で稼ぐ国にならない限り、日本は各国に利益を配るだけの国になる。しかし安倍ノミクスでは、黒田バキュームで金利を低く押さえられるので、金融業界は低調ですし、アニメは好調でも知財は弱い面があります。米国抜きのTPPにでもなったら、日本は「金融機関は儲け過ぎ」などといってバッシングするのではなく、金利を上げて収益性を上げ、新興国を金融で圧倒しない限り、利益は得られないといえます。
為替はついに対ドルで113円に乗せてきました。ここまでの動きで、米MMFベースで外国人投資家は円買いから、円売りに転じているとみられますが、問題はどこまで水準を積み上げるか、です。ただここから2円も上げる力はないでしょう。トランプラリーは、その上昇する理由、材料が胡散臭い。今は、金融で実体経済以上に市場がもち上げられてしまっているため、ムードによってふわふわと動きやすい。今はトランプラリーにつく、という取引も多いですが、いつか実体に目を向けないといけません。
そんな中、米FRBが来年から配当を減らし、インフラ整備に充てるための基金にします。FRBは株式会社、ほとんどを金融機関がその株を保有しており、またそれを売ることができません。これはトランプ大統領が誕生するから、ではなく、すでに昨年から決まっていたことですが、むしろトランプ政権誕生が後押ししたかに見えます。大統領選でも、富裕層はトランプ氏を支持する傾向があった。オバマケアを代表とする利益再配分に嫌気がさし、金融機関の利益となるはずのFRBの配当まで減らす、そんな民主党政権が12年もつづいては堪らない。それがトランプ大統領誕生の原動力、今のトランプラリーの一つの要因でもあるのでしょう。
つまり米富裕層にとって、格差社会などといって富裕層叩きをされることが疎ましかったのです。トランプ氏は白人中間層に支持された、というばかりでない。誰が味方で、誰が敵なのか、それを弁えておかないと、相手の政策すら見誤ってしまうのでしょう。米国では大統領選において、ハッキングされたのでは? との疑惑も出ています。証拠はありませんが、一部の電子投票所で周辺とは異なる結果がでており、調べる必要がある、というのです。トモダチだと思っていたら、いつの間にか消えていた。そんなことがあるのも国際政治の場です。おトモダチ外交のリスク、来年は確実に増えていくのでしょうし、旅は道連れで地獄までつれていかれるのは、勘弁となるのでしょうね。
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