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吉野家、マックなど「デフレ企業活況」 消費者の節約志向が鮮明(ZUU online)
http://www.asyura2.com/16/hasan115/msg/615.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 11 月 13 日 10:05:30: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             吉野家、マックなど「デフレ企業活況」 消費者の節約志向が鮮明(写真=PIXTA)


吉野家、マックなど「デフレ企業活況」 消費者の節約志向が鮮明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161113-00000007-zuuonline-bus_all
ZUU online 11/13(日) 9:40配信


日本銀行は、11月1日発表の「経済・物価情勢の展望」レポートで、物価上昇目標「2%」の達成時期を従来の「2017年度中」から、「18年度ごろ」へと先延ばしにした。目標達成時期の先延ばしは、13年4月に導入した異次元金融緩和以降5度目となる。

日銀が先延ばしするしないに関係なく、すでに株式市場ではデフレ関連株が活況だ。デフレ企業の業績と株価について振り返ってみよう。

■デフレ企業の株価が東京市場の上げを先導

デフレ関連株とは、デフレ時やデフレを意識した時に株式市場で買われる銘柄群だ。具体的には、低価格を武器に業績が伸ばせる外食や小売などの銘柄が該当する。

代表的な銘柄は、小売りでは、100円ショップのセリア <2782> 、キャンドゥ <2698> 、ドンキホーテホールディングス <7532> 、しまむら <8227> 、ニトリ <9843> など。外食では、牛丼の吉野家 <9861> 、松屋フーズ <9887> 、ゼンショーHD <7550> 、丸亀製麺のトリドール <3397> 、サイゼリヤ <7581> 、マクドナルド <2702> などが挙げられる。

アベノミクスが始まる前のデフレ色が強かった時期に安さが売りの商品が好調で業績を伸ばした企業群だ。

デフレ関連企業の株価の一角が9月初から戻り歩調を強めている。例えば吉野家は10月27日に年初来高値を更新。8月31日の1394円の安値から10月27日の1590円まで14%上げた。100円ショップのキャンドゥも同じトレンドだ。10月25日の年初来高値の1860円まで、8月31日の安値1556円から20%上げた。

牛丼では、「すき家」のゼンショーと「松屋」の松屋フーズ がともに11月9日、年初来高値更新した。ゼンショーは8月末の安値から17%の上昇。松屋は8月22日安値から28%の上昇だ。

年初来高値まで行かなくてもデフレ関連銘柄には上昇している銘柄が目立つ、100均のセリアは9月1日安値から10月26日高値まで29%の上昇。同じくワッツ <2735> も8月31日安値から11月2日高値まで19%上げた。

外食ではサイゼリヤが8月19日安値から10月26日高値まで39%上げている。小売りではしまむらが8月24日安値から10月26日高値まで20%の上昇。ドンキホーテHDが8月31日安値から11月7日高値まで26%、ニトリが8月31日安値から10月27日高値まで24%上げている。

回転寿司で有名なくらコーポレーション <2695> も9月16日安値から10月31日高値まで17%上げている。デフレ関連株はほぼ同じようなトレンドだ。

日経平均は、11月1日に直近の戻り高値17473円をつけたが、8月31日の引け値からは3%上げた程度。デフレ銘柄は明らかに、東京市場をアウトパフォームし、市場の上げを先導した。株価上昇のトリガーはなんだったのだろう。

■デフレ企業の業績回復傾向が強まる

すべての企業が好調というわけではないが、デフレ企業群の業績モメンタム(相場の勢いを示す際の表現)が上向いてきていることは明らかだ。業績のモメンタムの上昇と連動して株価も上昇している可能性が強い。

ニトリが9月27日に発表した17年2月期第2四半期累計(3-8月)の営業利益は491.7億円の34%増益。従来予想の395.0億円から上振れた。通期予想は変えていないが進捗率が高いためさらに上乗せになる可能性がある。

サイゼリヤが10月12日に発表した16年8月期の営業利益は84.0億円予想から90.0億円の7%増に上方修正された。6?8月の営業利益率は前年同期の6.6%から8.2%の上昇している。17年8月期についても3%増益予想と地味な予想ではあるが、常に保守的な数字を出す会社なためアップサイドもありそうだ。

10月14日、キャンドゥが決算発表。16年11月期第3四半期(15/12-16/8月)の営業利益は前年同期比69%増の17.9億円と好決算だった。同時に通期の営業利益予想を19.0億円→24.9億円に31%上方修正した。

11月4日、ドンキホーテが発表した17年6月期第1四半期(7-9月)では、営業利益は前年同期比11%増の125.3億円に伸びた。通期予想は据え置いたが進捗率が高く通期の業績も上振れの可能性がある。

11月8日、ゼンショーが17年3月期第2四半期累計(4-9月)の決算発表。営業利益は106.5億円と事前予想の95.5億円を上回った。やはり、通期予想は据え置いたが進捗率が高く通期の業績も上振れの可能性がある。

マクドナルドは11月9日に16年12月期第3四半期累計(1-9月)の決算を発表。実績営業利益は前年同期の赤字208.0億円から黒字転換し38.1億円となり、通期の営業利益予想も33.0億円から50億円に上方修正した。

足元の業績トレンドを占う月次の既存店売上は?

■10月の既存店売上はマクドナルド、吉野家などが好調

デフレ関連銘柄ですでに10月の既存店売上を発表済みの企業を見てみよう。マクドナルドの10月の既存店売上は23.4%と大幅増。ただマクドナルドの場合は、昨年事件が相次いだため前年のベースが低いので特別な高い伸びになっている。マクドナルドが再び売上を伸ばし始めたことはデフレの象徴かもしれない。

吉野家の10月の既存店売上は15.1%増。3?8月の0.7%減から、9月には2.8%減となったものの10月には大きく盛り返した。松屋の10月も5.8%増と好調だ。4?9月の6.5%増のペースを維持している。

サイゼリヤの10月は5.8%増、セリアは2.0%増、くらコーポレーションは1.5%増、かっぱ寿司のカッパクリエイト4.4%増、丸亀製麺のトリドール3.1%増などが好調だ。

一方で、ニトリの10月は3.0%減、すき家の10月は4.7%減、幸楽苑7.4%減、ハイデイ日高1.4%減などマイナスの企業もあるが小売り企業の中には猛暑と台風で不振だった会社が多い中で総じて好調だといえそうだ。

デフレ関連株の好調は、アベノミクスで一時伸びた消費だが、消費者の節約志向が再び強くなってきたことを象徴している。日銀がインフレターゲットの達成時期を先送りするより消費者と株式市場の反応は先行している。

平田和生(ひらた かずお)
慶應義塾大学卒業後、証券会社の国際部で日本株の小型株アナリスト、デリバティブトレーダーとして活躍。ロンドン駐在後、外資系証券に転籍。国内外機関投資家、ヘッジファンドなどへ、日本株トップセールストレーダーとして、市場分析、銘柄推奨などの運用アドバイスをおこなう。現在は、主に個人向けに資産運用をアドバイスしている。
 

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コメント
 
1. 2016年11月13日 22:27:33 : YK7rOEPETM : 0FotagxPaAI[3]
表題『矛盾』
コンビニで進む“脱デフレ”320円アイス、10日で100万個販売(ニュースイッチ)
http://www.asyura2.com/16/hasan115/msg/607.html

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