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エンジニアとそれ以外の社員の間に存在する垣根。それを取り払えば、企業はさらに躍進できる? (※写真はイメージ)
「リクルート」が知る人ぞ知る国内トップクラスのIT企業になるまで〈AERA〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161028-00000134-sasahi-bus_all
AERA 2016年10月31日号
リクルートといえば「営業の会社」のイメージが強いが、いまや、知る人ぞ知る国内トップクラスのIT企業だ。
人と企業とを結びつけるマッチングビジネスで成長してきた同社は、その主戦場が紙の情報誌からネットに移っていく過程で、IT化を進めてきた。
本来、採用活動はグループ各社が個別に実施しているが、IT人材だけは、リクルートホールディングス(HD)が一括で採用。2015年にはHDの人事部にIT人材統括室ができ、約50人がかりで採用や組織開発を担当する力の入れようだ。14年に約700人だったIT人材も、2年間で2倍以上の1500人に増えた。
IT人材を採用するだけでなく、社内の非IT人材へのプログラミング研修も始めている。たとえばある部署では希望すれば、勤務時間外に外部スクールのオンライン講座を受講料会社負担で受講できる。
IT人材統括室の林輝葉さん(28)は、3年前からIT人材の採用を担当。面接でITスキルや可能性を見抜くのは現場の社員や管理職が行うが、配属当初の林さんは、彼らが何を話しているのかさえ全くわからない状態だった。
「Ruby? PHP?」
聞きなれない言葉が渦巻いて、思わず近くの書店に駆け込んだ。プログラミング関連の本を買い、独学でウェブサイトづくりに挑戦したが、典型的な文系人間の林さんには一筋縄ではいかない。
そこで昨年、同僚たちと一緒にプログラミング研修を受講。挫折しそうになりながら、ネット上で質問したり教室で直接講師に聞いたりして、2カ月かけてSNSサービスのプログラムを書き上げた。
人事の業務にもこれが生きた。人事部でもオリジナルのシステムを開発する動きがあり、人事部員にはエンジニアもいる。
「プログラミングを学んだことでエンジニアにどんな情報をどう伝えればいいのかがわかるようになりました」(林さん)
●悪気なく無理なお願い
ITクリエイターのための会員制コワーキングスペース「TECH LAB PAAK」(テック ラボ パーク)を担当する岩本亜弓さん(31)は、今年受講したプログラミング研修で、これまでの自分の考え方が間違っていたことに気づいたという。
ホットペッパービューティーで営業から企画までをひと通り経験し、サービス開発には現場を知る営業の声こそが優先されるべきだと思っていた。ウェブサイトの変更も、テキストと写真をメールして、
「これ、明日までにお願い」
だが、こんな一方通行を繰り返しても新たな価値は生まれない。どんな作業が発生するのかも知らなかったので、悪気なく無理な納期を強いていたことも少なくなかった。
岩本さんは言う。
「エンジニアとそれ以外の社員の間にはまだ垣根がある。それを低くすれば、リクルートはもっともっと進化できる」
(編集部・深澤友紀)
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