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4代目社長・吉田秀雄による電通の「鬼十則」
「電通」過労死の背後にある「鬼十則」! もはや「KAROSHI」は世界共通語に
http://healthpress.jp/2016/10/karoshi.html
2016.10.18 ヘルスプレス
電通の新入社員・高橋まつりさんが昨年末に自殺したのは過労によるものだと「労災」が認められた件は、ついに「電通」への労働局への立ち入りにまで発展した。
10月14日午後、東京労働局と三田労働基準監督署は、労働基準法違反の疑いで電通の本社と支社数カ所に一斉に立ち入り調査。その過重労働の実態が詳しく調べられることになった。
今回の立ち入りに関して、残業地獄に疲弊していた社員からは、「これで少しは残業が少なくなるかも」とひそかに歓迎する声すらあがっているようだ。
■残業100時間での過労死は情けない?
今回の事件については、武蔵野大学の長谷川秀夫教授が、ニュースサイトに「残業が100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない」と書いて炎上。謝罪する騒ぎも起こっている。
このような発言が堂々となされてしまうのも、日本社会でいかに長時間の残業が当たり前のこととして行なわれてきたかの証だろう。
特に電通においては、「過労体質」とも言うべきフィロソフィーが根深く存在していた。それを如実に示しているのが、電通の4代目社長・吉田秀雄によって1951年に作られ、電通の行動指針として伝えられている「鬼十則」である。
■4代目社長・吉田秀雄による電通の「鬼十則」
いかにも勇ましい、電通の「鬼十則」。
@仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
A仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
B大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
C難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
D取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
E周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
F計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
G自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
H頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
I摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
この10カ条を胸に、熱い思いを持てる社員が、仕事にまい進できているうちはいい。だが、それについていくだけの気力体力を保ち続けることができなくなったとき、いかに人を苦しめることになるか。想像するのはそれほど難しくはない。
■世界共通語になった「KAROSHI」
過労死の問題はいまや世界的な広がりを見せており、10月15日には、フィリピン人の外国人技能実習生の死が過労死と認められたことが報じられた。
2014年4月に従業員寮で心疾患のため、27歳で亡くなったジョーイ・トクナンさんは、岐阜県の鋳造会社で働き、稼いだお金のほとんどを故国の家族に送金していた。
「過労死」という言葉は、いまや「KAROSHI」として国際的に通用するまでになった。かつては日本だけに見られる現象として注目を浴びていたが、いまや世界各国で見られるようになっている。
米国でも過労自殺に対する研究は進んでおり、最近では職業によって「自殺率」の高さに差があることを明らかにした研究結果の発表がなされた。
それによると、米国で自殺率の高い職業は、農業や漁業、林業など第一次産業の従事者だった。
研究を率いた米国疾病管理予防センター(CDC)のWendy LiKamWa Mclntosh氏によると、「特定の職業に就く人は、仕事上の孤立、ストレスの多い労働環境、職場や家庭でのトラブル、所得や学歴の低さ、精神医療の利用のしにくさなどのため自殺リスクが高い」と述べている。
経済のグローバル化が進んだ現代において、「過労死」はもはや全人類が共通して抱えている問題であると言っていい。
Mclntosh氏は、自殺率を低減するには、雇用者が従業員援助プログラムや自殺の徴候を見抜く訓練によって、職場で自殺防止に取り組む必要があると述べている。
「過労死先進国」ともいうべき、不名誉なポジションにあるわが国こそ、率先して過労死撲滅の研究と施作を進めていかなくてはならない。
(文=編集部)
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