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(回答先: 円高が消費者心理に影響=日銀名古屋支店長 「日本型金融排除」の把握へ、担保偏重を是正=金融行政方針 投稿者 軽毛 日時 2016 年 10 月 18 日 05:55:54)
金融政策の終わりは混乱の時代の始まり
投資判断を下す際に金融政策より政治が注目され得ることを、ブレグジットは如実に示した(写真右は英国のメイ首相、左はハモンド財務相)
By RICHARD BARLEY
2016 年 10 月 18 日 01:53 JST
先進国が直面する問題について、市場は中央銀行の対処能力を一段といぶかしむようになっている。投資家は、金融政策が今ほど中心的な役割を果たさなくなればさらに居心地が悪くなることも頭に入れておくべきだろう。
中銀は市場を支配してきた。米国での量的緩和導入は2008年終盤から09年初めにかけての壊滅的な状況に歯止めを掛けた。緩和拡大と欧州中央銀行(ECB)などへの政策の広がりは市場の原動力となり、債券市場を目のくらむような高みに押し上げた。
金融政策の実行で市場は中心的な役割を果たす。実体経済の見通しが改善するように金融情勢を変化させる上で核になるのは、資産価格への作用だ。中銀は市場との正しい関係を維持しなければならない。
だがこれまでの資産価格の上昇は、経済の力強い回復をもたらしてこなかった。
金融危機以来続くこうした根強い問題を受け、多くの国々が従来確立された正統派の政策から離れていった。米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏からイタリアの「五つ星運動」まで、政治は不安定さを増している。
英国は分かりやすい例だ。欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)という国民投票結果は現状の拒否を意味し、投資が何よりも政治を気にするようになった。今年に入るまで英ポンド相場を左右してきたのは、英金融政策の先行き見通しの相対的な変化だ。英経済はそれまで型通りで、市場に好意的だったこともあり、ブレグジットは地殻変動をもたらした。
財政政策のより積極的な活用など、ブレグジットほど劇的ではない変化も、投資家の行動原則を変えるだろう。HSBCの資産配分ストラテジストらによると、金融市場はもはや「前線かつ中心」でなくなる可能性がある。政策の目標という面より、政策を反映する面が強まりそうだ。微妙な差に聞こえるかもしれないが、重要な意味を持ち得る。
中銀を中心に回る世界では、投資家へ慎重に意思を伝達する機会が多く提供される。会合、記者会見、講演の日程や、研究、出版物といった形で情報の流れは組織される。投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)の「ドットチャート」などに見られる微細な変化に固執することもある。金融政策は徐々に効果が強まる傾向にあり、多くの情報発信を伴う。
政治はもっと乱雑だ。市場は財政政策へ熱心に注目するかもしれないが、それに関連した貿易、移民、産業などの政策の変化にも対応する必要が出てくるかもしれない。必ずしもタイミング通りに決断が下されるとは限らず、市場の予想や反応は極端な場合を除きそれほど重要視されない。中銀は確固たる使命を持っているが、政治の筋書きはすぐに書き換えられることもある。
経済と政治が既存の秩序から遠ざかっていることは、市場が予期しない結果につながる恐れを強める。投資家は中銀が市場を席巻する形にいら立ちを感じているかもしれない。だが政治こそ、予測できるリターンの実現を一段と難しくする可能性がある。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwizyrLx3OLPAhUFL48KHdHRBDwQFggeMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12188716230581874349104582380251934345224&usg=AFQjCNFdESn1PKSs-RWJacXNbDPwXeb3hQ
FRB副議長「脱低金利、財政政策が重要」
2016/10/18 1:15
【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長は17日のニューヨークでの講演で、先進国が低金利・低成長から脱するには「政府支出の拡大と減税による財政政策が重要だ」と指摘する。米国は成長鈍化で金融政策を動かしにくくなっており、将来の景気後退時の金融緩和余地が乏しくなるとの懸念を示す。
同日の講演は「なぜ金利は極めて低いのか」と題した。日米欧先進国は、景気を冷やさず過熱もさせない金利水準である「中立金利」が低下しており、政策金利も動かしにくくなっている。フィッシャー氏は米国の中立金利が低下した理由について(1)労働生産性と労働力人口の低下(2)人口高齢化と貯蓄率の上昇(3)企業投資の減退(4)海外経済の減速――を挙げる。
そのうえで中立金利の低下が長引けば、政策金利を引き上げられず、将来的な金融緩和の余地が乏しくなると懸念する。「量的緩和などの非伝統的政策は、利下げという伝統手段を完全に代用できない」と指摘し、景気後退時のショックに金融政策では対処しきれないと不安をにじませる。
フィッシャー氏は「景気後退に立ち向かうには財政による景気刺激が有効だ」と強調し、継続的な財政支出によって中立金利が0.5%上昇するとの試算を示す。企業部門による投資拡大も中立金利の上昇につながると指摘する。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGN17H0P_X11C16A0000000/
過剰な低金利、経済の抵抗力弱める恐れ=FRB副議長
FRBのフィッシャー副議長は低金利が金融政策を限定し深刻なリセッションを招きかねないと指摘した(写真は10月7日、ワシントンにて)
By KATE DAVIDSON
2016 年 10 月 18 日 02:46 JST
米連邦準備制度理事会(FRB)のフィッシャー副議長は17日、過剰な低金利により長期的な経済成長見通しが悪化し、米経済が衝撃に対しもろくなる恐れがあるとの懸念を改めて示した。
ニューヨーク経済クラブで講演したフィッシャー副議長は、自然利子率の明らかな低下について政策担当者は懸念を強めるべきだと警告し、今月のニューヨーク連銀での講演とほぼ同一の見解を繰り返した。
「低水準の長期金利は経済成長見通しが芳しくないことを示すという点で、われわれは誰しも強く懸念すべきだ。誰もが知るように、経済成長は米国、さらには世界の将来的な繁栄の核となるものだからだ」と述べた。
フィッシャー副議長は次回利上げ時期については言及しなかった。
金利がゼロに極めて近く、一部の国ではマイナス圏にある中、政策当局者が利下げなど伝統的な政策手段を用いて負の衝撃に対応する余地は一段と狭まっている。このため経済が負の衝撃にさらされやすくなり、リセッション(景気後退)につながりかねないとフィッシャー副議長は指摘した。
また、低金利は利益を求める投資家のリスクテークを促し金融安定性を脅かしかねないとしつつ、低金利が原因で米国の金融安定性に対する脅威が高まっている証拠は見られないとの認識を示した。
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwj6u8ya3eLPAhVBKY8KHSucBboQqQIIHTAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB11722542889903014546304582380330270811156&usg=AFQjCNFi90yFt_0FjL_rtN2PUBHcecSSwA&bvm=bv.135974163,d.c2I
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