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韓国サムスン窮地 年末商戦前の「最悪のタイミング」(ZUU online)
http://www.asyura2.com/16/hasan114/msg/478.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 10 月 17 日 23:11:40: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

             韓国サムスン窮地 年末商戦前の「最悪のタイミング」(画像=Webサイトより)


韓国サムスン窮地 年末商戦前の「最悪のタイミング」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161017-00000024-zuuonline-bus_all
ZUU online 10月17日(月)20時20分配信


飛ぶ鳥を落とす勢いで世界トップの電子機器メーカーにのし上がったサムスンが窮地に立たされている。同社新製品のスマートフォン「Galaxy Note 7(ギャラクシーノート7)」のバッテリー発火トラブルが相次ぎ、世界で販売された180万台以上の製品の交換や払い戻しなどに対する損失が3兆ウォン(約2800億円)に上ると言われている(10月12日時事通信)。

ギャラクシーノート7の生産・販売の中止が決定した10月11日、ソウル市場でサムスンの株価は約8%も下落し、一連の騒動が投資家の心理も冷やしている。

■交換製品の「事故再発」が致命傷に

今や世界経済の動向を反映するまでになった携帯電話市場。各メーカーがしのぎを削り、シーズンごとに新製品を導入してライバル各社から抜きん出ようと、その競争は年々激化している。かつて日本企業が世界をリードしてきた電子機器は、いまや韓国メーカーのサムスン電子の存在感は圧巻だ。

そんな中、今回の窮地に立たされるきっかけとなったのは、2016年8月19日にサムスンが販売したギャラクシーノートだ。スマートフォンとタブレットの中間に相当するモデルで、このシリーズの商品としては初めての防水・防塵機能を備えたほか、虹彩認証なども組み込まれた。しかし、販売直後から同機種からの発火や爆発事故の報告が相次ぎ、事態を受けたサムスンは9月に入り、リコール(無料回収・修理)を発表。事故の原因はバッテリーと特定し、同月下旬から順次、不具合品を交換する処置に乗り出した。

ここまでは、他の業種や企業でも見られる一連の製品による事故とそれを受けてのリコール対応と何ら変わりはなかった。ところが、10月には交換措置を受けた同製品がアメリカのサウスウエスト航空の機内で発火事故を起こしてしまったのだ。これがとどめとなり、サムスンは同製品の生産・販売の中止とし、全製品の交換・返金の手続きをすることを決定。この措置に伴い、3000億円強の営業利益下押し要因になると発表している。

■多額の損失が発生する事態となった要因は?

事態がここまで大きく発展してしまった要因はリコール後の製品でも事故が再発生したことにある。早期の事態収束を急ぐあまり、事故の原因を正確に特定できていないまま製品の交換に乗り出していた姿が浮かび上がる。

これまでリコール問題は自動車や家電製品などが一般的で、前者の場合は製品不良による交通事故が命を落とす危険性もあり、消費者が敏感に反応する。いまや、世界中で普及した携帯電話は、製品そのものは手のひらサイズだが、常時持ち運んでいる習性から、飛行機内の事故につながった。

今回の事故では、ギャラクシーノートが発煙したのが飛行機の離陸前だったことから、乗客が機外へ避難することで難を逃れたが、上空を飛行中に同じ事故に遭遇した場合、その被害が甚大になることは想像に容易い。小さい携帯電話とて、命に関わる事故を起こすリスクを露呈し、消費者に与えた衝撃は計り知れない。

■1つのミスが致命傷に ライバル各社の追い上げ必須

アメリカの調査会社IDCによると、2016年第2四半期の世界のスマートフォン市場は、サムスンが22.8%でシェアトップ、アメリカのアップル(11.7%)、中国のファーウェイ(9.3%)が後を追い、3強体制となっている。

ライバルのアップルは9月に「iPhone(アイフォーン)7」を発売したばかりで、ギャラクシーノート7のユーザーが、サムスンからアイフォーンに切り替える動きも出てきそうだ。さらに致命的だったのが、中国のギャラクシーノート7ユーザーが、初期の製品交換の対象から除外されたことで、世界最大規模のマーケットを誇る中国での対応により、サムスンのブランドイメージ低下は避けられない。

スマートフォン市場シェア3位のファーウェイが、サムスンの失態をチャンスととらえ、攻勢をかけてくるだろう。 今回の事故は、9月に迫っていたアップル社の新製品販売を前に、サムスンがアップルに先駆けて新商品を市場に導入するため、ギャラクシーノート7の販売を急いだために発生した可能性は否定できない。

ライバル社との競争にとらわれるあまり、製品の安全性、顧客対応が後手に回り、今回の事故によりマーケットからの信頼が失墜してしまった。世界の携帯電話市場は約5年前まで、アメリカのマイクロソフトが買収したフィンランドのノキアが首位を独走。また、アメリカのオバマ大統領が愛用していたことでも知られるカナダのブラックベリー社も市場でその存在感を示していた。

しかし、スマートフォンのヒット商品を連発したアップルとサムスンが2社を追い越し、2012年にはサムスンが世界トップのシェアに躍り出た。マーケットプレーヤーが目まぐるしく移り変わる携帯電話市場においては、1つのミスが命取りともなりかねない。

今回の事故がサムスンを一層窮地に追い込んでしまうのが、クリスマス商戦に突入する最悪のタイミングだったことだろう。年末商戦での飛躍は期待できず、サムスンの今後の行方が危ぶまれる。(ZUU online 編集部)
 

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