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長者番付トップ100に見る「驚愕の格差」〜人生が狂った大富豪たち 教祖になったり、犯罪者になったり…(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/16/hasan113/msg/683.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 9 月 28 日 20:22:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


長者番付トップ100に見る「驚愕の格差」〜人生が狂った大富豪たち 教祖になったり、犯罪者になったり…
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49742
2016.9.27 週刊現代 :現代ビジネス


これを読めば、普通がいちばん、「カネで幸せは買えない」ことがよく分かる。

カネは必要。誰だってそうだ。ただし、それが億という単位になると、途端に人生が狂い始める。過ぎたるは及ばざるがごとし。カネの魔力に魅入られた大富豪たちの人生を、あなたは羨ましいと思うだろうか。


■ストレスから逃げ回る日々

12年連続、長者番付10位以内。ダイエット食品「スリムドカン」を販売する『銀座まるかん』創業者。自らの金銭哲学や人生観を説いた著書が次々とベストセラーに。一方、大のマスコミ嫌いで、一度もメディアの対面取材に応じたことがない—。

斎藤一人氏(68歳)。

彼が築いた『銀座まるかん』がうまくいっていないのではないか、という噂が関係者の間で飛び交っている。本誌記者が斎藤氏を見かけたのは、昨秋のことだった。

東京・新小岩のアーケード街にある、斎藤氏のファンが集まることで知られる店舗に、オールバックでヒゲを生やした男性がいた。彼が斎藤氏だ。年齢の割には若く見える。この日、店では「斎藤一人さんのおついたち会」なるイベントが開催されていた。斎藤氏は毎月1回、全国の「信者」に新小岩から波動を送っているのだという。

イベントを終えた斎藤氏を直撃したところ、顔を隠して車に乗り込み、その場を去っていった。近隣住人によると、「一人さんは、最近、『宗教家』になってしまった」という。「伝説の金持ち」にいったい何が起こっているのか。

ダイエット・健康食品販売で巨万の富を築いた斎藤氏は、'05年に制度そのものが廃止された「高額納税者公示制度」、つまり「最後の長者番付」で全国4位、10億7400万円を納税している。推定所得は29億円。

全国に熱狂的なファンを持ち、日本有数の資産家でもある斎藤氏の身に変化が訪れたのは、'09年頃のことだった。

この頃、斎藤氏は内臓を悪くして、緊急入院したという。食事も摂れないくらい衰弱して、現場復帰は難しいとも言われていた。関係者に不安が広がるなか、斎藤氏は奇跡的に回復。日常生活を送れる状態にまで復調した。そして、病床に弟子たちを集め、斎藤氏はこう言ったという。

「生死の境をさまよったことで、私は自分が天照大神の生まれ変わりだということに気づいた。あるとき、天照大神が枕元に立ち、『お前は金儲けばかりしていて、何たる体たらくだ』と叱られた。私は過去をすべて捨てると決めた。

今後は天照大神の生まれ変わりである私の念を水晶玉に入れ、大宇宙エネルギー療法を広めていく。要は、水晶玉を買えば、病気も良くなるし、金持ちにもなれる」

実際、本誌記者が前述の新小岩にある「ファンが集まる店」を訪れると、責任者らしき女性から熱心に「三位一体開運法」の説明を受けた。

彼女によると、斎藤氏が作った波動入りの『ゴッドハートマッサージクリーム』で『ツヤ顔』になったうえで、『神言』(斎藤氏の言葉)を唱え、手で印を結ぶと、身体が健康になり、人生も開運していくのだという。

斎藤氏を古くから知る「元弟子」がこう話す。

「病気をきっかけに何かしらの宗教の信者になる人はいますが、一人さんは『教祖』になってしまいました。商売もそれまでは健康食品を販売していたのに、水晶玉や波動入りのクリームなど、まるで霊感商法のようになってしまったため、かつての弟子が離れていくのも無理はありません。

そもそも、一人さんはあれだけ莫大な富を得ながら、幸せそうには見えませんでした。病気になる前は複数の女性幹部と全国を転々としていました。一見、自由気ままでストレスがないように見えて、その実、ストレスから逃げ回っているようにしか見えなかった。

おカネにもケチで、一緒に旅行してもすべて割り勘です。個人資産は200億とも300億円とも言われますが、プライベートを明かさないため、本当のところはわかりません。一人さんは家族仲も悪く、妻と離婚したとも聞いています。あれだけおカネを貯めこんでも、それを遺す家族もいないはずです」

巨万の富を築いても、幸せとは限らない—。最後の長者番付ベスト100名の「いま」を追うと、そんな真理が見えてくる。

たとえば、'92年に『インボイス』を創業し、'04年に東証1部に上場した木村育生氏(58歳)は、株式の売却益を得たため、8億5600万円を納税し、この年の長者番付12位に躍り出た。

木村氏本人が語る。

「あの頃は、堀江貴文さんがプロ野球の球団を買収すると騒いでいる時期でした。私自身も西武ドームの命名権を購入していたこともあり、『インボイスも西武球団を買収するのではないか』と騒がれたものです。球団を買うには全然足りなかったですけどね(苦笑)」

木村氏はその後、M&Aを繰り返し、インボイスは規模を拡大していった。'06年にはマンションデベロッパー『ダイナシティ』を買収し、子会社化した。

ところが、これが仇となった。'08年にサブプライム危機のあおりをうけ、同社が事実上の倒産となったのだ。木村氏は責任を取る形で社長職を退き、'11年には結局、インボイスも上場廃止となった。木村氏は築いた富をすべて失った。だが、そのことによって、むしろ目を開かれたという。

「私は儲けたおカネはほとんどゼロに戻ってしまいました。でもね、私はそれでも悪くないと感じているのです。もし、10年前の経済状況が続いていたなら、私は今頃、たっぷりの金持ちになりながら、どうやって引退しようか、そればかり考えていたと思います。いつの間にか裸の王様になり、高級車の後部座席にふんぞり返って、世間から取り残されていたでしょう。

いまは稼がなくては食っていけないので、2年前に起業しました。顧客企業の通信費や電気代、ガス代などを弊社が一括して処理するビジネスモデルです。呼ばれた講演会では『起業は大変だから、しないほうがいい』と話していますが、私自身はずっと社長を続けてきたので、潰しがきかず、起業するしかありませんから。といっても儲けることが楽しいのではなく、事業を通じて社員にやりがいを感じる体験を提供したいんです」

一度、企業を創設すると、創業者は長い間、その会社に縛られる。おカネを儲けて、すぐに逃げるわけにはいかない。


■満足することのない野心

経営者の心理を、NEC系の産廃処理会社『シンシア』会長で、'04年の長者番付59位に納税額4億400万円で登場した中西雄三氏(78歳)が解説する。中西氏は80歳を目前にして、今も現役の経営者だ。

「今も会長をしているのは、やはり企業のトップは長くやっていないといけない面があるからです。長年務めないと、本当の意味での経営をマスターしたことになりません。サラリーマン社長に多いですが、3~4年でトップがコロコロ変わるような会社では、社員に経営者の意志は伝わらないものなのです。自分はこれをするべきだと思ったら、10年、20年と経営する気構えがないと実現できないのではないかと思います」

彼ら経営者を支えるのは、決して満足することのない野心と言っていいだろう。中西氏は、反骨精神を大事にしている。

「いたるところで環境問題が噴出していますが、言葉だけが躍っている印象で、誰も本気で考えていないのではないかと感じます。

たとえば、大手コンビニで余った食材を家畜の飼料にするというニュースがあり、世間は好意的に受けとめているようですが、これは慎重にやらないと危ない。家畜が異常をきたす可能性がないとは言えないからです。狂牛病は肉骨粉を混ぜた飼料に原因の一端があると指摘されています。動物は共食いをするようにはできていないのです。

環境問題やリサイクルというのは、きれい事だけでは解決しない面が多い。世論に迎合的にやると、必ず失敗します。私は創業当時から、こうした反骨精神でやってきて、それが今も生きているので、リサイクル会社の経営をやり続けていられるのでしょうね」


■犯罪者になった大金持ち

ただし、経営者として成功し続けるのは簡単なことではない。

'04年の長者番付には、13位のセガサミーホールディングス会長兼社長・里見治氏(74歳)や18位のフィールズ会長・山本英俊氏(60歳)ら、パチンコ業界の経営者が多く名を連ねていた。

だが、パチンコ市場の規模は'05年に約35兆円のピークを迎え、その後は縮小に歯止めがかからず、昨年は約23兆円にまで縮小している(日本生産性本部発行レジャー白書資料より)。

パチンコ関連事業の経営者は、カジノ事業やリゾート・レジャー産業に乗り出すなど、生き残りを賭けた業態変化に必死で取り組んでいる。精神が休まるヒマなどないのが実情だろう。

それでも、会社が存続していればまだいいほうかもしれない。今回調査をしたなかには、10億円近いカネを1年で稼ぎながらも、12年後のいま、行方が杳としてしれない人物が8名もいる。なかには、所得隠しで追徴課税を求められた人や脱税容疑で罰金刑が確定した者もいる。それどころか、傷害罪で有罪になったり、覚せい剤所持で逮捕されたりした人間も存在するのだ。金持ちであり続けるのはかくも難しい。

もちろん、失敗した人ばかりではない。'04年の長者番付のなかには、今も第一線で活躍を続け、業績をさらに拡大させた経営者もいる。

3位のファーストリテイリング会長兼社長・柳井正氏(67歳)と、87位のソフトバンクグループ社長・孫正義氏(59歳)がその筆頭だろう。

彼らに共通するのは、人口減少とともに先細りしつつある国内市場から、海外展開へと経営をシフトしつつあることが挙げられる。ユニクロは海外出店をさらに加速させ、ソフトバンクグループは今月、英国の半導体大手を約3兆3000億円で買収したばかり。

'04年に長者番付11位だったサミットインターナショナル社長の樋口百合子氏もまた、海外を重視している経営者だ。同社は北海道札幌市に本社を構え、女性用下着や化粧品を会員向けに販売する。樋口氏が話す。

「美と健康に役立つ商品を目指して創業し、32年目となりました。現在、弊社は日本だけでなく、台湾、韓国、タイ、シンガポール、ラオスにも進出し、とくにタイではトップクラスの企業に成長しております。現在は休みがほとんどなく、海外と東京、札幌を行ったり来たりの毎日です。

国税庁OBの兄が弊社の監査役をしているため、所得は毎年正直に申告しています。優良納税者として表彰を受けるほどですよ」


■パナマ文書に名前が挙がった人

樋口氏は真面目に納税しているというが、大金持ちの中には税金を一円でも少なくしたいと考える人も多い。自分が亡くなった後、子供たちに相続する際も相続税を少しでも安くしようとして、様々なスキームを編み出してもいる。

実際、世界中の富裕層の間では税率が著しく安い「タックスヘイブン」に資産を移し、居住する国からの課税を逃れる手法が横行している。

その一端を暴いたのが、今年5月に公表された「パナマ文書」だった。タックスヘイブンとして有名なパナマにある法律事務所の内部資料が流出し、課税逃れをしている疑いのある人物の名前がジャーナリストらによって公開されたのだ。

パナマ文書には、'04年の長者番付29位の光通信会長兼CEO・重田康光氏(51歳)や同42位のやずやグループ会長・矢頭美世子氏(68歳)の名前も挙がっている(矢頭氏は課税逃れを否定。光通信は「コメントすることはない」)。

富める者は猜疑心と自己保身から、自らの資産を守ろうと躍起になる。一般人はそもそも節税するほどの収入もない。その結果、富裕層と一般人の「経済格差」はますます広がっていく。

だが、そうして莫大な富を自らの手元に残したとして、それは幸せな人生と言えるのだろうか。

最後の長者番付トップ100名には、芸能人も名を連ねている。歌手の宇多田ヒカル(33歳)は75位に登場した。デビュー以来、ヒットチャートを賑わしてきたが、私生活では離婚を経験。活動休止中の'13年には実母の藤圭子が亡くなるなど、波瀾万丈の人生を送っている。そんな彼女も、朝ドラ「とと姉ちゃん」の主題歌で、ようやくお茶の間に帰ってきた。

「ジャニーズ事務所」を立ち上げ、いまも芸能界に君臨し続ける「ジャニー喜多川」こと喜多川擴氏(84歳)と、「メリー喜多川」こと藤島メリー泰子氏(89歳)は長い間、長者番付の常連だった。最後の長者番付にはそれぞれ、91位と93位に登場し、納税額は3億3130万円と3億3000万円だった。

芸能界において盤石の地位を築いたが、二人はもう80代。後継者を誰にするのか。メリー氏の愛娘、藤島ジュリー景子氏に継がせて、ジャニーズ事務所の組織は、これまでどおりうまくいくのか。二人は頭を悩ませていることだろう。


■不安は尽きない

'04年の長者番付89位で、3億3170万円を納税した漆原不動産社長の漆原徳光氏(73歳)は、'70年代に活躍したフォーミュラカーレースのレーシングドライバーだった。引退後、家業の不動産管理会社を引き継ぐ。現在も都内に3ヵ所、千葉市内に180室の不動産を所有する。

そんな漆原氏は70歳を過ぎてから厭世観を抱くようになったという。

漆原氏が話す。

「70歳を過ぎた瞬間に、すべてが虚しくなりました。自分の人生を振り返って、人間として今後いかにあるべきかを考えるような年齢に達したんです。いまの商売はもう広げません。後片付けの段階ですね。私の友人でも、資産家が4~5人いましたが、みんな50歳前後で逝ってしまいました。みんな、いまが永遠に続くと思っていたんですが、おカネはあの世に持っていけませんからね。残酷なものです。私の場合は、後継者は必要ありません。この会社を続けるといった考えもない。私は厭世論者なんです。

車、船舶、ヘリコプターと陸海空すべての免許を持っていますが、いまは(千葉県)御宿にある家で海を見ながら暮らす日々に満足しています。色々な人生模様がありますが、不動産の管理よりも、人生の管理のほうが大変ですよ。今後は保有する不動産をどんどん処分して、浮世離れした暮らしをしようと思っているんです」

漆原氏は今の政治家や財界人に失望している。そんななかで、人一倍案じているのが、子供たちの未来だという。

「税金や経済の問題でも、子供たちの将来のために素晴らしいものを残しておこうという発想が政治家にも財界人にもまったくありません。仕方のないことだけど、みんな現世の利益だけ追求している。

経団連や経済同友会のトップクラスの経営者たちを見ても、日本の将来を真剣に考えている人は誰もいないように見えます。これから子供たちが成長したとき、日本はどうなっているのか、今の政治家たちの話を聞いていても、不安が募るばかりです」

事業で成功を収めたとしても、人生の不安は尽きないし、さらなる成功へのプレッシャーにもさらされる。富を手にしても社会が変わらなければ、厭世観に苛まれる。

実のところ、日々の暮らしの中に、ささやかな歓びを見出していくことが、本当の幸せなのかもしれない。







「週刊現代」2016年9月24日・10月1日合併号より



 

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コメント
 
1. 2016年9月28日 20:32:57 : 3E76uVCkj6 : nVgKMnZYopg[196]

 だったら 愛は 大丈夫だな〜〜 おお金もちじゃ〜〜ないからな〜〜

 小金持ちだから セ〜〜フ!!

 ===

 もう少し がんばろ〜〜っと
 


2. 2016年9月28日 20:34:36 : 3E76uVCkj6 : nVgKMnZYopg[197]

 ま〜〜 しょうがないよね〜〜〜

 金は 天から降ってくるものなので いらないといっても どうぞどうぞ ってね〜〜〜〜
 


3. 2016年9月28日 23:29:07 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[2766]

そもそも、長者に限らず、ランダムに100人、老人を集めたら、

当然、健康や家族など、不安を抱える人は多い


金持ちの不幸をネタにするマスゴミは多いが、あまり意味はないだろう


他山の石とするのがよい


4. 2016年9月29日 20:03:52 : xEx6AP8t12 : ZvPvUrYdEYs[139]
おだてられ マークをされて 罠に落ち

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