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安倍首相の機関投資家向けセミナーの発言
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52854815.html
2016年09月14日 在野のアナリスト
高速増殖炉もんじゅの存続が厳しい、と報道があります。1兆円かけた夢の原子炉、などともされますが、最近では原型炉に格落ちし、仮に存続できたとしても商業炉として新たに建設し、安定して発電できる状況ではない。つまり採算をとれる見込みがない。ただの原型炉では、政府系機関しか扱えませんが、それすらどこも手を上げない、お手上げです。
しかしそれこそこれは、使用済み燃料の再処理全体に影響する問題です。青森県に建てた再処理工場は、それこそ3兆円と言われる事業費をかけた一大事業。それが無用の長物となれば、電事連にも相当の打撃です。さらにこれまで英国や茨城にある再処理工場でつくってしまったガラス固化体はどうするのか? 今は中間貯蔵として茨城や青森で受け入れていますが、高レベル廃棄物でもあるガラス固化体を作らない、となったらもう造ってしまった僅かなガラス固化体のために、日本のどこかに地層処分の施設をつくるしかなくなる。非効率で、大きな問題が未来に残ってしまった、となってしまうのでしょう。
最近の安倍政権の発言、安倍首相は「デフレから脱しつつある」「日銀の金融政策は徐々に実体経済に波及」など。菅官房長官は「マイナス金利は一定の成果を上げている」などですが、安倍―黒田会談後から増えた、こうした発言には裏がある、との見方が専らです。日銀は物価目標の旗を下ろす、なので政府がダメージコントロールを図り、物価2%は難しかったが、デフレ環境を脱したことでよしとする、という空気を醸したいのです。
しかしここに来て、日銀や政府の口先介入の失敗がめだちます。マイナス金利導入後、何を言っても、やっても上手くいかない。今回も、すでにヘッジファンドの運用担当などは日本にヘリマネなど「できることは何でもやれ」というスタンスであり、それがなければ日本は売りでとる。今の金融政策ではもう満足しない、ナゼなら結果が出ていないのですから。3年もやって「…つつある」などという政策が、これから劇的に状況を改善させる力がないことは明白、さらに「徐々に…」などという言葉は待っていられない。「マイナス金利は一定の成果」に至っては、「それ以上のマイナス効果」という言葉で打ち消されます。地銀が赤字転落、という記事もでてきましたが、金利が下がって借り易くなった、のと同時に、金融機関は貸し難くなった、のです。地銀の経営環境が悪化すれば、地方や中小企業に打撃となる。マイナス金利のマイナス効果は、着実に日本を蝕んでいます。
最近、私が耳にしたのは安倍ノミクスならぬ安倍ノゴミクス、という言葉です。もうこの経済政策はゴミレベルで、早く廃棄物処理にださないといけない。しかも生ゴミなので、時間が経てば腐臭がひどくなる。そんな位置づけであって、だから外国人投資家は、その廃棄物レベルの経済政策を覆い隠してくれるだけの何か、がなければ投資はしない。お金をドブに捨てるようなものだからです。しかも入ってくるのは長期で運用するマネーではなく、短期で運用するアクティブ。その結果、ボラティリティーを高めるだけで、ますます長期マネーは逃げていく。そんな相場つきにしかならなくなります。
日本は高レベル廃棄物どころか、安倍ノミクスというゴミまで、どうやって捨てるかが悩ましい。地層処分どころか、外国人を馳走し、お金をださせて処分するしかないのが、現状なのでしょう。しかし外国人投資家はそっぽを向く。日本が成長して行く、という夢がないためです。馳走とは、元々仏教用語で、走り回って他人のためにつくすこと、です。しかし走り回りもせず、自分のために誰かをもてなし、お金をださせようとする企みには誰も心を動かされません。もんじゅは元々、知恵の神。獅子の背に乗った形で表現されます。しかし安倍政権が乗っているのは火の車、知恵もなく、マイナス金利を深彫りするだけでは、やがてその落とし穴に嵌るのは自分たちでしょう。それこそ安倍ノゴミクスも地層処分するしかない、となってくるのかもしれませんね。
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