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日本生まれの即席ラーメンが...米刑務所で通貨代わりの貴重品
http://mainichibooks.com/sundaymainichi/international/2016/09/11/post-1084.html
サンデー毎日 2016年9月11日号
「スシ」「テンプラ」に続き、今や英語として定着した感のある「ラーメン」。特にカップ麺などの即席ラーメンは米国でも普通にスーパーに並んでいる人気商品だ。その即席ラーメンが、刑務所の"通貨"としての地位を確立しつつあるという。
刑務所でお金の代用品といえば、まずは「たばこ」のイメージが一般的だろう。差し入れられたたばこを囚人が賄賂に使うエピソードは、かつて映画でしばしば使われた。
しかし、喫煙人口が減っていることや、過密状態に置かれた刑務所では予算不足から所内の食事が貧しくなりつつあるなどの事情が重なり、たばこから即席ラーメンに人気が移りつつあるという。
こうした傾向を研究発表したのは、アリゾナ大博士課程の学生、マイケル・ギブソン=ライトさん。「受刑者らは刑務所の食事の量と質に不満を感じており、『安価で満腹感を得られる』としてラーメンの存在が大きくなりつつある」(ギブソンさん)という。
刑務所とラーメンの関係は、元受刑者が昨年出版した『プリズン・ラーメン』という本で有名になった。塀の中ではインスタントラーメンもさまざまなレシピで調理され、民族の嗜好(しこう)性に合わせた「メキシコ料理風」「ケイジャン(黒人が好む南部料理)風」などが創作されているという。
著者によれば、刑務所内の黒人とヒスパニック系の対立も「一緒にラーメンを調理することで緩和されたこともある」というから、「同じ釜の飯を食う」ことの効果も期待できそうだ。ともあれ、ラーメンの通貨としての価値は上がる一方で、ギブソンさんの聞き取りによると、1個59セントで買えるラーメン2個がスエットシャツ(10ドル相当)と交換されたケースもあった。
日本生まれの即席ラーメンが「安くてうまい。しかもカロリーが高い」と米国の刑務所で注目を集めるという奇妙な現象。どこか食の世界の奥深さを感じさせる話ではある。
(土方細秩子)
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