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「深港通」開始へ(深セン証券取引所)
日本人投資家が深センA株に投資できる「深港通」開始へ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160825-00010000-moneypost-bus_all
マネーポストWEB 8月25日(木)16時0分配信
日本人投資家にとっても朗報である。中国・李克強首相は8月16日、国務院常務会議を招集、「深港通に関する準備作業は基本的に完了しており、国務院はすでに“深港通実施案”を批准した」と発言。さらに、中国証券監督管理委員会は同日、ホームページ上で、香港証監会と共同で“深港通”を正式に認可、サービス立ち上げに向けた作業を開始する趣旨の公告を発表した。
深港通とは、外国人個人投資家が香港市場を介して深センA株を買うことのできる制度。その開始が正式に決まったのだ。
これまで、外国人個人投資家は、2014年11月に開始された滬港通(ここうつう)によって、主要上海A株(568銘柄)については売買できるようになっていた。しかし、深センA株については、昨年の株価急騰急落や、年初のサーキットブレーカー制度導入失敗の混乱などにより、サービス開始が遅れていた。
重要なポイントだけ整理しておくと、まず、海外投資家が購入可能な深センA株は、時価総額が60億元以上の深セン成分指数、中小創新指数の構成銘柄、A、H同時上場銘柄。なお、創業板銘柄については、香港側が決める規定を満たす特定の機関投資家のみ売買が可能である。一般投資家については、監督管理事項に関する問題の解決を待たなければならない。
実際の対象銘柄については公表されてないが、中国本土マスコミ情報によれば、創業板も含め、全体で880銘柄程度となるようだ。
なお、サービス開始時期については、準備に4か月程度かかるとしており、12月中旬以降となりそうだ。
深港通の影響は大局的なところにある。
まず、本土市場において、資本市場の自由化、国際化が進むことになる。今年はA株のMSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)採用銘柄入りが延期となったものの、深港通の開始は来年の採用銘柄入りに向けて支援材料となるだろう。
また、より長期思考で、よりファンダメンタルズ重視思考の海外投資家が本土市場により多く参入することで、市場が多様化する。深港通銘柄、滬港通銘柄の値動きを通じ、全体のバリュエーションが少しずつではあろうが、国際化する。“上がるから買い、買うから上がる”、“下がるから売り、売るから下がる”といった不安定な株価形成が改善される可能性がある。
香港市場においては、やはり、資金流入への期待が大きい。中国は世界第2位の経済大国で、2015年の経済規模は第3位の日本の倍以上である。成長率は鈍化したとはいえ、今年は6.5%以上が予想され、個人所得は着実に伸びるだろう。
こうした中で、個人の資産運用意欲は強まっており、国内の運用環境の悪さから、香港をはじめ、海外での資金運用を求める投資家は多い。人民元安懸念がある中で、資金流出圧力が高まっているが、深港通、滬港通がその受け皿の一つとなりえる。長期的には中国の経済発展とともに、本土個人投資家は香港市場にとって、優良顧客となるだろう。
最後に、具体的な投資戦略として、いくつかの方向性、関連銘柄を示しておく。
・AH株価差が大きいH株(H株が割安)
浙江世宝(01057)、山東墨龍(00568)、新華制薬(00719)、海信科龍(00921)、中聯重科(01157)
・業績への影響が相対的に大きい本土収益基盤の証券会社
広発証券(01776)、華泰証券(06886)
・業績への影響が相対的に大きい香港収益基盤の証券会社、金融機関
国泰君安国際(01788)、申銀万国(香港)(00218)、中国光大控股(00165)、香港証券取引所(00388)
・長期的に好影響のある保険会社
中国平安保険(02318)
・本土に上場していない優良企業
舜宇光学科技(02382)、瑞声科技(02018)、キングボード・ラミネート(01888)、テンセント(00700)、吉利汽車(00175)
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週間中国株投資戦略レポート」も展開中。
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