http://www.asyura2.com/16/hasan111/msg/855.html
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ANAの危機管理 荷物より人優先! 映画『シン・ゴジラ』に通ずる
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お盆の帰省ラッシュ時。企業の危機管理対策の実践板となる事象が起きました。(「荷物積んでません」に乗客の反応は―)
ベルトコンベアのセンサーの不具合トラブルで起きた今回の荷物積載ミス。あの羽田の全自動荷物受け取りを採用したANA、まさに人をかけなくなった業界においての問題点になります。前回のコンピューターシステムトラブル時もそうですが、機械に頼る以上ある程度仕方のないことです。(【お詫び】3月22日に発生した弊社の国内線システム不具合について)それでもマニュアル通りに判断され、被害を最小限にと対応されたのだと思います。
>「機体のやりくりなど、後続に影響が出る可能性があるため荷物を残したまま出発した」
荷物の積み込みの失敗の40分の遅れをとりもどすことが、数便の欠航になるということが素人の私はなかなか想像しにくいのですが、 ほぼすべて満員の予約状況の中、欠航で人を現地に送れないことより荷物の遅延を選んだことはおそらくマニュアルに書かれていたのでしょう。
また前例のない状況における責任者の判断だとしたらそれはまたすごいもので、おそらくシミュレーション(欠航との差)を行い判断されたのでしょうか。ANA現場の危機管理力の凄さを感じます。
また出発の時に荷物が積んでいないことを乗客にアナウンスがされなかったとのこと。この対応が意図的なものなのか、それとも現場対応の連絡ミスかは後での発表が楽しみですが(おそらく前者)、群衆パニック防止の意味でも企業の危機管理対応としてとても興味深いものです。(先に言ってしまうと遅延がさらに起き、本来の目的が達成されない)
ANAのホームページにはこのような諸費用ご精算の記載があります。(機材故障などが理由の振り替え(諸費用のご精算) )一部クレームをした乗客のみに支払われたという未確認情報もありますが、そんな申告した人だけに与えるということは企業の危機管理上ないでしょう。
この間あの佐々木先生(“リスクを言うならまずここから見直せ あまりにお粗末自衛隊の医療体制” 民間の厳しい意見に拍手!)の「災害時の病院におけるBCPとBCM」の講義を受けたのですが、今回のような小さな突発的事故に対する対応力(BCP、BCMとBCMSの違い)、想定外を含めて対応できる力が企業に望まれています。
企業という組織を優先することが最終的に個人を守るという原則に基づき何を優先するのか。難しいことですがまた実践を見て勉強になりました。ちなみにこの意味において、映画『シン・ゴジラ』も大好きです!(生命と荷物は比べられませんがw)
http://blogos.com/article/186881/
「荷物積んでません」に乗客の反応は―
2016年8月12日 19:48
羽田空港で12日、前代未聞の事態が起きた。全日空の28便で、乗客の荷物を載せないまま客だけでフライトするトラブルがあり、到着しても荷物がない状況に困る人が続出した。
■12日、全日空の羽田発16便が、乗客から預かったすべての荷物を載せないまま出発するという異例の事態があった。このほか、全日空で12便、エア・ドゥで5便、スターフライヤーで1便が荷物の一部を載せないまま出発したという。
■全日空によると、12日午前6時50分過ぎ、羽田空港で預かった乗客の荷物を機内に運ぶベルトコンベヤーが故障。これがトラブルの原因になったとみられている。
■午前10時過ぎの北海道の新千歳空港では、大勢の利用客が全日空のカウンターに押し寄せ、大混乱に。荷物が積まれていなかったことを知らされた乗客らは―
「降りるときに『荷物積んでません』と言われて『えー!』ってみんななってました」
「騒然としてました。みんな動きが止まって『これからどうする』みたいな」
「隣にいた人は『12時(正午)に礼服が必要なのにどうするんですか』とか言っていて、かわいそうでした」
■高知空港では―
「動物を預けてあるんですね。まだ来ないのでとても心配。命にかかわることなので、心配しています」
■長崎空港では―
「(荷物が)届かないです。自転車が来ないから帰れないです」
■出発前にトラブルを確認していた全日空は、「機体のやりくりなど後続に影響が出る可能性があるため荷物を残したまま、出発した」と説明している。
詳しくは動画で。
http://www.news24.jp/articles/2016/08/12/07337872.html
機材故障などが理由の振り替え(諸費用のご精算)[国内線]
弊社の事由により便の遅延・欠航が発生いたしましたことに伴い、ご利用のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますことを、深くお詫び申し上げます。
• 機材故障などが理由の場合トップ
諸費用のご精算について
他の定期公共交通機関へ振り替え時の運賃差額や、振り替えに際して発生した交通費・宿泊費をお支払いいたします。
予約便出発予定日から10日以内にご精算をお願いいたします。
※ご精算には領収書(コピー不可)のご提示が必要です。「悪天候」など弊社の事由以外による欠航・遅延の場合は費用負担できません。
欠航便の振り替えに伴う交通費・宿泊費
他の定期公共交通機関への振り替えに際して発生した運賃差額や、振り替えに際して発生した交通費・宿泊費をANAが定める範囲においてお支払いたします。
振替方法やお持ちの航空券の種類によって、お支払い上限額やご精算方法が異なります。
到着遅延に伴う到着空港から先の交通費
ご搭乗便の遅延により到着空港への到着が深夜になる場合など、到着空港からお客様の目的地まで定期公共交通機関が利用できない場合に発生したタクシー代などの交通費をANAが定める範囲においてお支払いいたします。※上限額15,000円
欠航便の振り替えに伴う交通費および宿泊費のご案内
1.新幹線・特急列車など他の定期公共交通機関へ振り替えた場合
2.航空機と他の定期公共交通機関を組み合わせて振り替えた場合
3.振り替えの結果、到着空港から目的地まで定期公共交通機関が利用できない場合
4.翌日以降への振替のため、宿泊が必要になる場合
https://www.ana.co.jp/book-plan/refund/domestic/expenses/
【お詫び】3月22日に発生した弊社の国内線システム不具合について
2016年3月22日(火)の弊社国内線システム不具合により、多数の便で欠航・遅延が発生し、また航空券のご予約やご購入ができない状態となり、お客様および関係する皆様に多大なるご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
弊社では、当事象の原因究明を行ってまいりましたが、その結果と今後の再発防止策を取りまとめましたので、以下にその概要をお知らせします。
今後、このような事態が繰り返し発生しないよう再発防止に全力で取組み、航空輸送サービスの信頼回復に努めてまいります。
• 1.発生原因(弊社の国内旅客システムの構成図(概要)はこちらをご覧ください)
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• http://www.ana.co.jp/topics/notice160330/index.html
http://www.ana.co.jp/topics/notice160330/image/dom_system_image.jpg
弊社国内旅客システムは、4台のデータベースサーバーで運用していますが、このデータベースサーバー間の同期処理を中継するネットワーク中継機の故障が原因であることが判明しました。 具体的には、ネットワーク中継機で2点の故障が発生しておりました。
o @中継機能の故障
データベースサーバー間の同期処理が正常に完了せず、データの整合性が保たれなくなる為、データベースサーバーを自動的に停止する機能が働きました。
o A「故障シグナル」の発信機能の故障
本来であれば、ネットワーク中継機が故障すると「故障シグナル」を発信し、予備機に自動的に切り替わる設計になっておりますが、今回は故障しているにも関わらず「故障シグナル」を発信せず、予備機に自動的に切り替わりませんでした。
• 2.再発防止策
o @同一事象の検知
同一事象が再発し、ネットワーク中継機が「故障シグナル」を出さない場合でも、データベースサーバーからネットワーク中継機の故障を検知できる改善を実施しました。(2016年3月24日に実施しました)
o Aメーカーによる改善策
不具合のあった機器は、製造メーカーにおいて解析を実施し、故障個所が判明しております。 現在、製造メーカーにて改善策を検討中です。
o B信頼性向上プロジェクトチームの設置
今回の発生原因に留まらず国内旅客システムを総点検するとともに、お客様対応の改善点を洗い出し、信頼性を向上させるべく外部の知見も活用したプロジェクトチームを設置します。(2016年4月に設予定しております)
尚、システム不具合により、3月22日(火)および3月23日(水)にご搭乗分のご予約をお持ちでしたお客様は、無償にてご予約便出発予定日より10日以内に変更・払戻しを承ります。
変更・払戻しのお手続きはANA WebサイトまたはANA国内線予約・案内センターまでお問い合わせください。
ANA国内線予約・案内センター 0120-029-662(フリーダイヤル) 営業時間 6:30-22:00
http://www.ana.co.jp/topics/notice160331/
2015年10月09日07:00
カテゴリ
“リスクを言うならまずここから見直せ あまりにお粗末自衛隊の医療体制” 民間の厳しい意見に拍手!
「WiLL」11月号の記事。都立広尾病院院長 佐々木勝氏の寄稿です。
いや読んでいて本当爽快でした。記事に対するブログも反響を呼び、また清谷さんもそのブログを引用しながらしっかり分析された記事を書かれています。(防衛省の検討会の座長も怒る、お粗末な自衛隊の医療体制)
私は「腰抜け」と記事内で表された元医官として記事を書いてみたいと思います。
「戦傷医療の発展」
記事にもあるように戦傷医療は戦後から70年日本では止まっています。それこそ救急の多発外傷部門がこの戦傷部門に一番近い現代日本医療でしょうか。この分野の最先端の国はイラク戦争を始めしっかりと実戦を繰り返し、研究、進化と言うフィードバックを繰り返している米国です。
戦士の命を大事にする米国。それこそ 海外の任地で負傷した場合、記事にも書かれているように、前線から応急処置後救護所後送、1時間以内に外科処置をおこない、考え得る最善の措置を施しつつ自国内の病院へ4日後以内に搬送可能となります。
思い出してください。米国人がエボラ出血熱に感染した時のことを。彼の国は感染した自国民の命を守るために安全に自国に運び、治すためにありとあらゆる治療をおこないました。働いた国民の命に対しちゃんと責任を果たそうとする国です。
「有事が想定できない」
日本は今まで「有事」を想定することはできてもオープンにすることはタブーとされていました。特に制服を着た自衛官が口に出すことは絶対のタブーでした。それは朝日新聞をはじめとしてすぐにその言質の一部をとりあげ、あることないことで批判されてきた歴史からです。田母神さんの論文なんて佐々木さんのこれと大差ないでしょうに。
それこそイラク派遣の時も被害者がでた時の訓練などはあまりオープンにはできませんでした。非戦闘地域でなぜそんな訓練が必用なんだと難癖をつけられる恐れがあったからです。今回の安保法案国会審議思い出しましょう。あれだけ自衛隊が危険にさらされていたでしょうと志井さんに突っ込まれていましたよね。(イラク派遣自衛隊員の自殺 ストレスは当然ありますが、それを改善するための建設的議論を)
つまり、「文民統制」が厳しかった当時、想定はしても発することはできないように指導されていた残りが今も続いているのです。発言しなかった腰抜け「医官」はその命令をしっかり守っていただけです。
とはいえ、最近テレビでも隊員が戦闘行為で生じた怪我に対する救急処置訓練が報道されていました。実際防衛省のHPには想定のPDFが出ています。(コンバットメディカルコントロール)つまり被害者が出るとやっとオープンに表明できるようになったのです。
今回の過激な佐々木先生の座長なんかも、防衛省がやっと本気になった、つまり有事を想定するようになったということだと思っています。もしかすると自民党が呼んだ憲法学者と同じ状況かもしれませんが。
「切迫感なき政府 」
>「確実に負傷者が出ると分っているのにその手当を十分にできない」ことを、知っていながら黙って見過ごすわけにはいきません。
この感覚、医官は医師としてみんな持っています。ただ感覚が強すぎた人間はもうやめてしまっていることも事実ですがw
>「誰かが命を落とすまでは戦傷医療の対策は行なわれない」 という事態になりかねません。
海外派遣を経験した医官達は実はみんなこのことを思っていました。衛生をいかに良くしようと発言しても、法的根拠がありませんと文民統制の官僚から取り上げてもらえませんでした。
今回の法律ができるまで、周りが熟するまでじっと耐えていたというのが実状です。今回の会議に出ていた医官もいままで発することを許されなかった歴史がすこし続いているだけです。
「最悪の事態を想定せよ」
以下の引用すばらしい!
@ 使用される兵器も含めた戦闘やテロにかかわる情報を、医学的な側面からアドバイスできるシンクタンクを創設
A 戦闘やテロに特化した医療の体系を作り、安全・安心を提供
B 日本版NSCに医療担当部署を設置
C 救命だけではなく、可能な限り身体機能を温存するためのシステムを構築
D 医師個人の力量ではなく、組織を整え、情報も国家安全保障にかかわるものとして管理
E 米国や英国、イスラエルなど実戦経験のある軍と交流し、有事の際は医学的観点を政府要人にアドバイスできる組織を構築
F 本来自衛隊の役割が大であるが、臨床経験が乏しいため、民間の経験者も活用
特にF!他国は民間医を活用されています。でもね佐々木先生みたいな医師は少ないですよ。だから防衛医大ができたんですよ!安い給料で来てくれないんですよ。まして救急医!全国足りないでしょう。
>「法律だからできないと断って仲間を見殺しにするか、やって違法だと罰を受けるか」
会議で医官が自分から発しなかったのは、何度も書きますが文民統制の残りです。 戦争は自分達が仕掛けなくてもおきてしまうことはあります。まして災害派遣の時もそうですが、戦傷と似たような外傷、精神障害はおきてしまいます。ただ救急処置は以前書いたように兵士が平時におこなうことは法的に許されていませんでした。仲間を助けて罪が問われることは避けなければいけません。だから法律ができるのを待っていました。やっとです。(訓練は前からしていますが、救命行動は法律で許されていなかった)昔の清谷さんへの反論記事はこの法律制定の流れを止めたくなかったというのも実はありました。(自衛官「国内では銃創や火傷は負わない」との前提 清谷さんのいうことも極端 )
「本来任務を忘れるな」
私を教えてくれた自衛隊の上司は、「災害派遣はLAST IN!FIRST OUT!災害派遣はあくまで添え物。我々は武装集団だ」と。ただし自衛隊医官の平時の生活において、本来任務であるはずのこのような戦傷医療の実戦はあまり現実味を帯びていませんでした。あのチュニジアの医官のように。
>自衛隊は「反対派」を意識するあまり、常に過度なまでに受け身に徹している。
はい。その通りです。そしてやっとそこから脱却できるチャンスです。佐々木先生の指摘する自衛隊病院や防衛医大も今変らなければ意味がありません。
「流れた血を誰が拭くのか」
>「人の命はきちんと面倒をみるべき」
今回の佐々木先生の記事ありがとうございました。さあ防衛省、自衛隊、医官。民間がやっと変ってきました。法律もなんとかできました。これから本当に国民の命を守ると同時に、兵隊の命を守る真の衛生となりましょう!
それでも佐々木先生みたいな国民ばかりではありません。しっかり説明しながら防衛衛生を構築していただけることを今残っている医官達に期待します。
http://blog.livedoor.jp/dannapapa/archives/4498829.html
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