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ためたいなら「ボーナス一括払い」から卒業を
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160809-00000005-nikkeisty-bus_all
NIKKEI STYLE 8月9日(火)7時0分配信
日本経済新聞がまとめた2016年夏のボーナス調査によると、全産業の平均支給額はわずかながらも増加傾向で4年連続でプラスだったそうです。しかし、だからといって無計画に使っていいわけではありません。
ボーナスをマネーハックの目線で考えると、その賢い使い方が見えてきます。先週はボーナスが能力評価か、業績連動かで使い道が違ってくるということを説明しましたが、2つ目のステップは「ボーナス一括払い」からの卒業です。
■ボーナスへの認識が違うと永遠にお金がたまらない
いつまでたってもお金がたまらない人のほとんどは「たまる仕掛け」をつくっていません。そもそもの勘違いから、ためる必要性の認識に至っていない人もいます。
それは「ボーナスは今使うもの」という発想です。夏のボーナスは「前回の冬ボーナスから今日まで『買いたい』と思ってガマンしてきたモノを買うチャンス」と思っているような人です。
もしそんな考え方をしてボーナスを使っているのなら、マネーハック的に発想を転換すべきです。
すなわち「ボーナスは次のボーナスまでの出費のためにある」と考えましょう。実はこれ、気が付いている人にとっては当たり前の発想なのですが、気が付かない人にとってはコペルニクス的発想の転換に当たるかもしれません。
■家計の苦労は固定出費より臨時出費にある
まじめに家計簿を付け始めると、固定出費と臨時出費があることに気が付きます。金額の変動はあるものの、固定支出は徐々に予測可能になっていきます。
しかし、難しいのは臨時出費のコントロールです。家電の故障による不意の買い換え出費などはその最たるもので、月収の範囲ではやりくり不可能です。冠婚葬祭などの費用もいきなりやってきますが、お金がないからと礼を欠くわけにはいきません。
子どもがらみの臨時出費も家計を悩ませます。子どもは辺り構わず動き回ります。今月の被服費予算はオーバーだからと、穴の開いた服をほっておくわけにもいきませんし、ひび割れた窓ガラスを放置するわけにもいきません。
こういう家計の「デコボコ」を借金で賄うのはリスクがあります。利息が付くからです。返す間もなくまた借りるようになって、袋小路にはまることだってあるでしょう。
臨時出費に対応するためにはバッファーをつくっておくべきです。それこそがボーナスを活用すべき意義なのです。
■「今の消費」ではなく「向こう半年の消費」を考える
お会計のとき「次のボーナス一括払い」でしのぐのではなく、「前のボーナス一括払い(残しておいた資金から取り崩す)」にするのがもっとも賢い資金繰りです。
例えば、毎月3万円くらいのバッファーを見込むなら、18万円をボーナスから残しておけば、向こう半年間は臨時出費で悩むことはないでしょう(夏冬の支給タイミングがあるので冬ボーナスからのバッファーは厚めに見積もること)。
そうしたちょっとした工夫に気が付ける人はマネーハックのセンスがあるといえます。
最初は苦しいかもしれませんが、ボーナスのたびに同じルールを実行すれば負担感もなくなります。まだボーナスが残っているなら、使い切る前に銀行口座にバッファーとしてためておいてください(メーンバンクだと使うリスクがあるのでセカンドバンクがいい)。
■「向こう半年」から来年やそれ以降の備えへステップアップ
こういうコラムを読んで「バッファーは向こう半年だけではダメでしょう?」と思う人は、来年あるいはそれ以降の将来のためにためる意識を持っている人です。
最初に「次のボーナス一括払い」から卒業すると、次は「○年後の出費のために」「○年後の住宅購入のために」お金をため始めるステージに入っていきます。
そして、最終的に「定年後の20年の楽しみのためにためておこう」と考えるようになります。人生の早い時期に「今使わず、ボーナスをためる意味」が分かったということになるわけです。
マネーハックとは ハックは「術」の意味で、「マネー」と「ライフハック」を合わせた造語。ライフハックはITスキルを使って仕事を効率よくこなすちょっとしたコツを指し、2004年に米国のテクニカルライターが考案した言葉とされる。マネーハックはライフハックの手法を、マネーの世界に応用して人生を豊かにしようというノウハウや知恵のこと。
山崎俊輔(やまさき・しゅんすけ) 1972年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。AFP、消費生活アドバイザー。企業年金研究所、FP総研を経て独立。退職金・企業年金制度と投資教育が専門。所属は日本年金学会、東京スリバチ学会。近著に『お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣』(明日香出版社)『誰でもできる 確定拠出年金投資術』(ポプラ新書)などがある。趣味はマンガ読みとまちあるき(看板建築マニアでもある)。Twitterアカウントは@yam_syun。ホームページはhttp://financialwisdom.jp
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