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(回答先: パナマ文書分析 日本人の不正 初めて発覚 NHK 投稿者 Air−Real 日時 2016 年 7 月 30 日 14:22:35)
浅川元社長 告白の一問一答「株価操作 言うとまずいけど」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160728/k10010612431000.html
浅川元社長 告白の一問一答「株価操作 言うとまずいけど」
7月28日 19時00分
パナマ文書の分析でAIJ投資顧問の元社長が
タックスヘイブンにあるペーパー会社を悪用した株価操作などを行っていたことが明らかになりました。
浅川元社長は、収監される3日前の今月19日、
東京都内のホテルでおよそ2時間にわたってインタビュー取材に応じました。
(以下)その主なやり取りです。
被害者に対する気持ちは
浅川元社長は裁判で詐欺の罪については無罪を主張しましたが退けられ、
懲役15年の判決が確定しました。
インタビューで最初に間もなく収監されることへの心境や被害者に対する気持ちを尋ねると
裁判への不満を口にしました。
元社長:被害者の方の金銭に対しては本当に申し訳ないっていう気持ちいっぱいあるんだけど、運用のことの反省なんだよね。
だけど詐欺っていうことに対して反省って言われると、僕にはピンとこないんですよね。
記者:今後の被害弁済は?
元社長:いや、被害弁済ってさ、意味が僕、逆に聞きたいんだけど、
取ってないのに被害弁済って何なの?教えてもらいたいんだけど。
僕ね、現金ね、全く取ってない。懐に入れないのは事実だから。いくら探られても。
2つのペーパー会社の資料示す
インタビューが始まって30分後、持論を展開する浅川元社長に
パナマ文書で見つかった2つのペーパー会社に関する資料を示しました。
イギリス領バージン諸島に設立された2社の資料には
株主や銀行口座の運用者として浅川元社長の名前が記載されていました。
記者:AIJ設立のちょっと前のこと。パナマ文書に浅川さんの名前が出ている。
元社長:出てるの? ウソ、俺そんなの知らないけどさ。冗談だろ。
記者:名前が出ている。ここに法人の設立時期とかが書いてあるんですけど。
1952年生まれのアサカワ・カズヒコさん、ジャパニーズって書いてある。
2つ会社があって。
「株価操作してたの」
浅川元社長は示された資料に驚きを隠しませんでした。
そしてAIJを設立する前、外資系証券会社に勤務していた頃、
顧客から依頼されてペーパー会社を購入したという説明を始めました。
元社長:これ違うの、作ったんじゃないのよ。当時ね、香港に行くと、会社を買えるの。
僕が作ったわけじゃないの。外資系の時代。
これは、ひとつはお客さんの口座なの。要は何かって言うと、
名前出すと響くから言わないけど、当時、節税対策とか、当時でも悪いことだな、考えたら。
そこにお金を流して、そこから日本の株を買うとか。
記者:名義を出したくない人?
元社長:出したくない人。そういう形で利用してたの。
記者:お客さんが名義を隠すために会社を買ってあげた?
元社長:そうそう。しかも自分の会社が上場する時とか。
そうすると、わかんない形で流したいじゃない。
自分のところの株価操作してたの。当時はまだ金融庁にしたって、トロかったから。
外資系証券とかは当たり前のようにやってたんだよ。
記者:個人の良いお客さん?
元社長:個人だけじゃなくて、金法もありますよ
記者:何ですか?
元社長:金法、金融法人。生保、損保とか。
記者:生保、損保もそういうダミーの名前を?
元社長:やってた、やってた。なんぼでも。
だから潰れちゃったところいっぱいあるじゃない。『飛ばし』ですよ。
そんなことあんまり僕が暴露してもしょうがない。
僕もびっくりしちゃった。載ってるんだなって。
AIJとの関係はAIJとの関係は
証券マン時代の顧客の依頼でペーパー会社を使った不正に協力していたと告白した浅川元社長。
パナマ文書にはAIJの問題が発覚した時期に
ペーパー会社の株主や役員が浅川元社長に変更されたと記載されています。
AIJとの関係を質問しました。
記者:会社の名前が2つ。見覚えありますか?
元社長:ありますよ。
記者:AIJに証券取引等監視委員会の検査が入った頃(2012年1月下旬)、
会社の名義が浅川さん個人に変わってる。
2012年2月1日に主要株主がカズヒコ・アサカワさんに変わっている。
元社長:2012年の2月1日に変わってる?こんなことはないよ。じたばたしてないもん。
記者:浅川さんの記憶でこの2社を買ったのは、もっと前?
元社長:94年か95年ごろ。
記者:AIJが始まったのは。
元社長:(前身の会社を取得した)2002年。だからこれとは全く関係無いんだよ。
記者:2002年以降は、こういう会社を使うことはなかった?
元社長:ないよね。使うっていうか、当時はお客さんの金もあったし、
あとは株価操作、言うとまずいけど。
つまり日本の市場に(顧客が自社株買いの注文を自分の名義で)直接出すとうるさいから、
外資系を使って注文を出すと。
そうすると、外資系が注文出すと外人買いだから。
わかんないよね。だから(名前を)出したくない場合には、そうやってるんですよ。
色んな使い道ありましたよね。お客さんが名前出せないとか、あるじゃないですか。
そういうのは全部バラしたらキリが無いででしょう、20年分のくらいの。
全部バラしてごらんよ、逮捕はできないけど、目つけられちゃうでしょ、検察にさ。あんたこんなのどこで集めてきたの、こんなの。
記者:パナマ文書ってところで。
ペーパー会社を依頼した顧客は
株価操作に関わったことを認めた一方、
AIJの業務とは関係ないと強調する浅川元社長に対し、
ペーパー会社の調達を依頼した顧客は誰なのか繰り返しただしました。
記者:それぞれ特定のお客さんのための会社?
元社長:そうそう。だから俺の名前を株主として出しているけど。
記者:本当はいるんですね。本当の所有者の方が。
元社長:ああ、いるいる。
記者:上場した会社の社長もいたっていうことですか?
元社長:いるよ。その名前はさ、出したくない。
記者:金融法人はどちらですか?
元社長:もうちょっとね、色々問題あるから(言えない)。
記者:完全にお客さんの口座として?
元社長:そうそう。
記者:お客さんは今でもご存命?
元社長:存命だよ。1人は死んだな。名前はちょっと出したくない。
記者:何の会社の社長かは?
元社長:それは言いません。人に迷惑かかる話だしね。
僕、今回の事件(の捜査や裁判)で、基本的には(関係者の)名前出してないから。
記者:この会社、何年位、使っていた?
元社長:何年位だろうね。まあ別のビジネスもあったからね。
AIJに関係ないビジネスもあったからね。AIJ投資顧問じゃない…。
記者:これ、その前の段階?
元社長:いやいや、これは2004年か2005年まで続いてるんじゃないかな。
名前出せないけど、節税対策で使った会社があるんだよ。税金払わなかったよ。
記者:何もしなければ、いくら払わなければならなかった?
元社長:どうだろう、(利益が)20億円位だから10億円位払ってたかな、税金。
記者:利益が20億円を日本で税金を・・・。
元社長:ゼロにしたと。そんな名前を会社の名前出してもどうしようもないよね。
国税当局に行くって言っても『やめてくれ』っていう話になるだけで。
でも10年以上前の話だからもう関係ないよね。
巨額の税逃れも打ち明けた浅川元社長。しかし顧客の名前を明かすことは最後まで拒み続けました。
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転載おわり
大して悪びれる様子もなく、昔を懐かしむような言葉でさらりとした語り口で暴露する元社長。
その内容を知るに、現在でも企業全体はそのような淡々とした感覚で租税回避地を使ってきたということが伺える。
だが、「時効だから今はもう関係ない」とするのは誤りで、今現在の企業にも同じ体質が受け継がれていることは間違いがなく、これからそれらに対する真相の追求はますます強まっていく。
この元社長の無邪気な暴露には開いた口がふさがらないが、これによって公の知るところとなり、それら企業間の不正隠蔽体質による結束に穴を開け、更なる追求が期待できる間口が広がったものである。
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