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年収1300万円なのに赤字 バレた巨大な「妻費」
http://president.jp/articles/-/18556
2016年7月24日 PRESIDENT Online スペシャル
■年収1300万円でも赤字 「犯人は妻」か
●家族構成(3人家族)
薬品メーカー管理職Mさん(49)/妻48歳(専業主婦)/長男17歳(私立高校2年)
●年収 約1300万円/月収手取り76万円
●貯蓄 310万円
仕事上では良き上司として慕われ、仕事人間とも呼ばれてしまう、薬品メーカー管理職のMさん(49)。年収は約1300万円で、妻48歳(専業主婦)、長男17歳(私立高校2年)の3人家族です。
Mさんは奥さんを連れ、暗い表情で家計相談に来ました。
「実は今、貯蓄が310万円しかありません。子どもの大学費用や受験代のことを考えると不安です。こんなに収入があるのに、お恥ずかしい」
そう話し始めるMさんの隣で、奥さんはうなずきながら、うつむいています。
Mさんの会社では、最近、希望退職制度が始まりました。先輩や同僚がそれに応じているのを見て、自分にも声がかかるかもしれないと不安になったそうです。それで、貯蓄が少ないことに焦りを感じました。
働いているのだからお金は入ってくる、そんな考えで暮らしてきたのが間違いだったと悔やんでいます。でも奥さんは奥さんで、必要なものしか買っていないと思うし、ムダ遣いはしていないつもり、と話します。
なぜこのような状況になったのかを知るため、1カ月の収支を数字で出していきました。
月の手取り収入は76万円ほど。対して支出の合計は79万超で、収支としてはマイナス3万1000円という赤字の状況。この収入を使い切って、かつ赤字にしてしまうとは、もうお金を使いすぎる習慣が身についてしまっていると言わざるをえません。
毎月の支出状況を聞き取りし、家計表にまとめました。
すると、各費目の支出が多すぎる、いわゆるメタボ家計になっていることがよくわかりました。その支出の中身を聞くと、お金を使いすぎる原因となるポイントが3つわかりました。
【高収入なのに赤字家計 ポイント1】
1つ目は、何事も「良いもの」を選んでいること。食材や衣類は素材の良いものを選びがちで、必要以上に高額になっていました。これは奥さんにすると仕方がない「消費」支出です。少しくらいならまだしも、かなりこだわりがあります。
【高収入なのに赤字家計 ポイント2】
2つ目は生命保険に入りすぎ。勧められるがままに貯蓄性の高い保険に加入し、逆に必要と思われる医療保険は手薄な状況になっているのも問題です。
【高収入なのに赤字家計 ポイント3】
3つ目は、いわゆる「妻費」の多さ。被服費、交際費、娯楽費、美容費などから奥さんの洋服、お友だち付き合い、化粧品、ネイルなどの支払いをしており、これが毎月かなりの額になっています。散財といっていいかもしれません。
■妻基準でモノを買うとお金が飛んでいく
まずはこれらの削減を検討しました。
【ポイント1:「妻の良いもの」へのこだわり問題】
食費は、Mさんが一緒に食事をとることは少なく、主に奥さんと長男の料理のために使われています。詳しく聞くと、食材へのこだわりは他の面にも飛び火しています。例えば、お惣菜です。スーパーよりもデパ地下の惣菜のほうがおいしくて体に良いはずだ、とわざわざ電車に乗って買いに行くそうです。
デパ地下の有名お惣菜店というブランドに頼るのではなく、自分自身でモノを見て良いか悪いかを判断できるようにしていきましょう。そのほうが生活する力が付きますし、節約にもなります。そうアドバイスしました。
Mさんの奥さんは鮮度や質をどう見るかを、本で学んだり、ネットで検索して学び、2カ月ほどすると「近所のスーパーでも、結構いい食材を見つけられるようになりました。特売のものでも、意外と良いものがあって。気軽な場所で満足できるんですね」と言い始めました。デパ地下へ足を運ぶ機会も減り、食費が3割以上も減りました。
【ポイント2:不要な生命保険に入っている問題】
生命保険は、そもそもの保険の役割、在り様などを伝えていきました。根本から、現状何が必要なのかを考えてもらいました。その結果、貯蓄性の高いものは一部解約、医療保障の保険を変更して保障内容を整え、支出を削減しました。貯蓄が少ない状況では、保険よりも、貯蓄を増やすことのほうが先決です。
【ポイント3:妻が散財している問題】
妻も小遣い制にしました。妻費が様々な費目に隠れた状態で散在し、支出を膨らませている家計は多くあります。奥さんも、Mさんの所得の多さに安心しているためか、いろいろな費目の中に自分の支出を隠して使っていました。
奥さんが個人的に使っている分をざっと計算すると6万5000円ほどにもなります。ここは際限なく使われるよりは、自分で自由に使える枠を持たせ、家計を安定させるほうが得策です。そこで奥さんは毎月4万円の小遣いをもらい、個人的に使うお金はその中でやりくりする約束にしました。すると、問題だった被服費、交際費、娯楽費、美容費はかなり削減できました。
■毎月3万赤字家計が、12万円黒字へ大変身!
【コストカット項目ランキング】
1位:生命保険料 −4万1000円
……貯蓄性の高い保険が多かったため、内容を見直し、解約と加入しなおしへ。
2位:被服費(クリーニング代含む) −3万9000円
……専業主婦には高価な服は不用。小遣いの範囲で楽しんでもらうことに。
3位:食費 −2万9000円
……主に妻と子の食費なので、食事内容を変えた。
4位:交際費 −2万5000円
……妻の楽しみに使うことが多かったので、これも小遣いの中でやりくりしてもらう。
5位:嗜好品(お酒など) −2万円
……夫が禁煙! たばこ代が無くなった。
6位:通信費(携帯電話代。固定電話、ネットはあり) −1万7000円
……妻と子は格安スマホへ。
7位:娯楽費 −9000円
……妻に使っていた分は、小遣いの中で。
7位:生活日用品 −9000円
……消費を加速していた過剰な買いだめ(洗剤・ティッシュなど)をやめた。消費のペースがゆっくりになった。
9位:その他(新聞・NHK・理美容など) −8000円
……化粧品も小遣いでやりくりする。
10位:教育費(or習い事) −6000円
……念のためにと購入していた、使っていない参考書の購入をやめた。
【増額した項目】
●医療費 +8000円
……禁煙治療を始めた。1カ月7000円の禁煙治療薬+診療費+家族医療費
●小遣い+4万円
……夫7万円、子5000円→夫7万円、妻4万5000円。
妻が使うお金が家計の中に散在していたため、妻が自由に使えるお金を設定し、使える部分を明確にした。
■夫も禁煙外来に通い、格安スマホに交換
Mさんは、妻が頑張るのならと、意を決して禁煙に取り組むことにしました。愛煙家だったので一人で取り組むことが難しく、禁煙外来に通い始めました。そのため医療費は増えてしまいましたが、たばこ代は確実に減らせています。
そして、これら削減策に取り組むうち、スマホ代がもっと安くできることを知った奥さん。せめて自分と子どもだけでも変えようと、格安スマホに乗りかえました。
こうして3カ月ほどで15万1000円の削減に成功しましたが、まだ削減できる部分が残っていますから、今後も期待できそうです。
このMさんのご家庭のように、高収入に安心し、あればあるだけ使ってしまう家計は意外に多く見かけます。羽振りが良く、お金持ちそうに見えることが格好良く感じるのかも知れませんが、それで肝心の貯蓄がないとなれば、バカげたことです。
社会的な地位があれば、恥ずかしくない生活をしたいという方がいますが、お金を湯水のように使ってその生活を作るということとは違うのです。自分にとっての大切な支出を見きわめ、支出にメリハリをつけていきたいものです。
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