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2016年7月23日 降旗 学 [ノンフィクションライター]
アラサー男子の3割は20年後も未婚の恐るべき未来
三〇代独身男性には、ちょっと切なくなるデータかもしれない。
五〇歳の時点で結婚経験のない“生涯未婚者”は、二〇一〇年(直近)の調査では男性は二〇・一%だったそうだ。つまりは、五人に一人がご主人とかダンナさんとか宿六と呼ばれた経験がなかったのだが、換言すれば、五〇歳男性の五人に一人が“うちのカミさんがね”と言ったことがなかったのである。
この五人に一人という数値だが、二十年後には二九・〇%に跳ね上がると予想されている。そうなると、五〇歳男性の実に“三人に一人”が生涯未婚者になる――、のだとか。三人寄れば文殊の知恵ならぬ、三人寄れば一人は独身だ。いまのアラサー男子たちである。
もうひとつ、こんなデータもある。
二〇〇五年の三五〜三九歳男性の未婚率は三一・二%だった。十年前は、三〇代のおよそ三人に一人が独身だったのだが、五年後の二〇一〇年、四〇〜四四歳になった男性の未婚率は二八・六%になった。それだけ独身が減ったということだが、この数値が意味するところは、その五年間で結婚できたのは“わずか二・六%”だったということだ。つまり、三五〜四〇歳の間(三九〜四四歳の間)に結婚できたのは、十二人に一人だけだったのである。
何故このようなことになるかというと、四〇歳独身男性には“勘違い”があるからだと婚活コンサルタントの大橋清朗氏は言う。
「多くの独身男が勘違いしているのが、“賞味期限のある女と違って男は四〇歳を過ぎても結婚できる”という点」
ごもっとものような気がする。
「よほどの恋愛強者でない限り、年下女性との結婚は五歳差までが許容範囲。婚活市場を見ていると“二〇代後半ならよしとするか”と“自分を客観視できていない”アラフォー男性が多いことに驚きます。特に、恋愛経験が少なく、自分とつりあう女性のレベルがわからない男性に多い。“いつかは俺のことを理解してくれる若くてそれなりにかわいい女性が”などと夢を見ているのです」
思わず、周りにいる独身男性を思い浮かべてしまった。三〇代で独身と言われても昨今はさほど驚かなくなったが、知り合いには四〇代で独身の男性もいれば、五〇代の独身男性もいる。数えあげれば両手の指を折っても足りないくらいいる。
二〇年来の友人なんて海外の大学を出て一流企業に勤めていて仕事もできて高収入で人当たりもいいのに、何故か独身だったりする。別の知り合いは、いつ結婚してもいいようになどと言って三〇歳そこそこで広いマンションを買ったのに、四〇代半ばになったいまも百平米の部屋に一人で暮らしている。その余った一部屋を雀荘代わりに使っていたのが私たちだ。
あくまで私の周りにいる知り合いのことだが、いまだ独身の彼らには、独身以前にカノジョがいない。そして、カノジョができない理由に妙な共通点があったりする。
「前のカノジョが忘れられなくて」
あほか、と思うが実話なのだ。ならばその彼女と別れたのはいつになるのかと訊けば、オリンピック三回分くらいの年月が返ってきたりする。元カノを十年も思い続けるのはある意味立派なのかもしれないが、カノジョはとっくに別の家庭を築いているように思うぞ。
もうひとつの共通点が、理想が高いことだ。美人がいいとか優しい人がいいとか家庭的な人がいいとかオッパイが大きい人がいいとか、相手の長所を認めるのではなく相手に求めてばかりだったりする。年をとればとるだけ間口が狭くなる現実を知らないのか知ろうとしないのかのどちらかだ。
大橋氏は言う。四〇歳まで選り好みをしていると、この先、結婚のチャンスはないかもしれない、と。アラサー男子には真夏の怪談より怖い話かもしれない。
ちょっと前なら、たとえ三〇代後半であろうと四〇代であろうと、“奥手なやつ”という位置づけで見ることもできた。奥手なやつは純情で、ウブで、誠実な人柄を表していた。女性を前にしたとき、自己アピールの足りない彼らは、むしろ“ガツガツしてない”“焦っていない”と表することもできた。
が、ここに、ちょっと深刻なデータもある。
明治安田生命福祉研究所が二〇〜四〇代の男女三五九五人を対象に行なった「恋愛や結婚に対する意識」調査だが、アンケート事項にある結婚願望“できるだけ早く結婚したい”“いずれ結婚したい”と答えた割合は、二年前の調査と比べると劇的に変動しているのだという。こんな具合に、だ。
二〇一四年調査 → 二〇一六年調査
男性五七・五% → 三八・七%
女性七六・九% → 五九・〇%
男女ともに、結婚願望が二〇%前後も減少しているのだという。
福祉研究所に寄せられた回答では、「結婚に希望が持てない」「収入が少ない」「精神的・経済的に自由でいたい」「結婚したいと思える相手がいない」等々が結婚願望が薄れた理由に揚げられている。
私がちょっと驚いたのは、二〇代男性の五三・三%、三〇代男性の三八・〇%が、“異性との交際経験なし”と答えていたことだ。二〇代男性の二人に一人以上、三〇代男性ではほぼ五人に二人が、です。
三〇代ということは、中学・高校・大学もしくは専門学校を経て社会人になって十年になる年齢だが、その間、一度も女性とおつきあいをしたことがないというのは、これはもはや奥手の域を越えているように思うが、どうなのだろう。そんな男性が全体の三八%もいるという。
にわかに信じられないが、昨年六月、内閣府も同じようなデータ「結婚・家族形成に関する意識調査」を公表している(有効回収数二六四三人)。こちらの調査は二〇〜二九歳を対象にしているが、明治安田生命の調査結果と同じように、男性全体の四七・〇%が異性との“交際経験なし”と答えている。そして、恋人がほしいかの設問に対する回答は次のとおりだ。
ほしい 五八・一%(二〇代男性) 六六・一%(三〇代男性)
回答した三〇代男性は、恋愛・交際の不安を次のように語っている。
気になる人がいてもどのように声をかけていいかわからない(二〇・一%)
どうしたら親しい人と恋人になれるかわからない(一八・四%)
恋愛交際の進め方がわからない(二〇・一%)
恋人として交際するのがなんとなく怖い・踏み切れない(九・八%)
またフラれるのではないかと不安になる(一〇・三%)
自分には魅力がないと思う(三二・二%)
そもそも出会いの場がない(五四・〇%)
だそうだ。出会いの場なんてのは自分から作っていくものなのだが、臆してしまうとなかなか前には進めないものらしい。
内閣府の調査を踏まえて、昨年、幻冬舎から『ルポ 中年童貞(中村淳彦著)』という新書も発売された。それによると、恋愛経験のみならず異性との“性交経験のない独身男性の割合もここ二〇年間で上昇し、現在では未婚男性の四人に一人がセックスを知らない”とのリポートもある。
著者の中村氏は、同性愛者を除き、“女性と交際した経験がなく、性風俗店にも行ったことのない三〇歳を超えた真性童貞男性”を“中年童貞”と定義しているが、中年童貞にくくられる男性は“決定的に物事の考え方や行動がズレている”のだそうだ。
そして、異性との交際経験や性交経験のない男性に限って、“異常なまでのプライドの高さ、コミュニケーション不全、潔癖な女性観がある”という。言われてみれば、知り合いの四〇歳を過ぎた独身男性にも、どこかズレているところがあるような気がしてきた。
結婚を重荷に感じたり、異性との交際に不安を抱く三〇代がいることに驚きは禁じ得ないが、しかし、独身者の中には“結婚をしない自由”と“結婚を選ばない選択”があることも私たちは理解しなければならないだろうとも思っている。
ひとつは、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)と呼ばれる人たちだ。昨年、渋谷区が同性パートナーシップ条例に基づき“パートナーシップ証明書”を発行した。イギリスでは歌手のエルトン・ジョンの同性婚が報じられたりと、多用な性的指向が受け入れられるようになった。
ゲイという生き方、レズビアンという生き方の理解が広まったと言ってもいい。
私にもトランスジェンダーの知り合いが二人いて、ゲイの知り合いがいて、街なかでばったり出くわすと逃げても追いかけてきて私にしがみついてくるニューハーフの知り合いがいたりするが、彼ら彼女らの性的指向は理解できるようになったものの、カナダ・ブロック大学のアンソニー・ボガード副教授の提唱によると、恋愛感情の有無と性的欲求の有無の組みあわせによる性的指向はさらに細かく分類されるのだという。
そのひとつが、最近よく耳にするようになった“エイセクシュアル(もしくはアセクシャル)”と呼ばれる人たちだ。日本語で“無性愛”と訳されるエイセクシュアルは、他者に対して性的欲求を抱くことがない人たちを言うのだそうだ。
その他にも、誰にも恋愛感情を抱かないエイロマンティック(アロマンティック)やエイセクシュアルとエイロマンティックの中間のグレーセクシャルとか、恋愛感情はあるが両思いになりたくないデミロマンティックとか、性的にも精神的にも全てのジェンダーと恋することができるパンセクシュアル等々……、恋愛感情の有無と性的欲求の有無の組み合わせは全部で十一に分類されるのだそうです。複雑なので割愛しますが、お知りになりたい方はご自身でお調べください。
ボガード副教授によれば、エイセクシュアルは世界人口の一パーセントが当てはまるというから、約七〇〇〇万人もの人たちが他者に性的欲求を抱いていないことになる。明治安田生命や内閣府が行なった意識調査の回答者の中にも、エイセクシュアルがいるのかもしれない。
だが、東京でオリンピックが開催される二〇二〇年には、人類史上初めて、六五歳以上の高齢者が五歳以下の児童の数を上回る(米国国家高齢化研究所報告書『高齢化する世界2015』より)。
そして、団塊の世代がすべて七五歳になる二〇二五年、日本には高齢者の三人に一人が六五歳以上(五人に一人が七五歳以上)という超・高齢化社会が到来する。いわゆる“2025年問題”だ。いまの四〇歳が五〇歳になるときだね。
四〇歳の独身男性が独身のまま五〇歳を過ぎる頃に、今度は親の介護が始まる。安倍総理は“新・三本の矢”で“介護離職ゼロ”を掲げているが、いまですら老人ホームなどの介護施設が足りず、介護士などの人材が圧倒的に足りないのだから、よほどの政策を講じなければ介護離職ゼロの実現は無理だろうと私は思う。
親を入れる介護施設がない、訪問介護に来てくれるヘルパーさんの数が足りないとなれば、五〇歳の独身男性はどうすればいいのか――? 結果、会社を休むか退職して親の面倒をみざるを得ないのだ。そんな時代の予兆は、すでにある。
独身者には、結婚をしない自由と結婚を選ばない選択とがある。だが、独身を貫くのなら、迫りくる将来を見据えたうえで、人生を決めたほうがいい。
勘違いしていると言われた四〇代独身男性は、現実を見なければならないということだ。
参考記事:ITmediaビジネスオンライン:6月21日
日刊SPA!:7月16日他
http://diamond.jp/articles/-/96469
【第34回】 2016年7月23日 露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
離婚の兆候、妻が夫を○○と呼び始めたら要注意!(上)
妻の夫の呼び方の変化で妻の気持ちが分かるかも?
?過去3年間、私のところに「離婚」の相談をしに来た女性(妻、メールによる相談のみ。計1021人)が「夫のことを何と呼んでいたのか」をまとめてみました。もしかすると夫の呼び名と夫婦の離婚率には関係があるのでは?この仮説の真偽について解き明かすのが今回のテーマです。
1位?夫?320人(31.3%)
2位?旦那?216人(21.1%)
3位?主人?191人(18.7%)
4位?彼?173人(16.9%)
5位?亭主?76人(7.4%)
6位?あいつ?43人(4.2%)
7位?あの人?2人(0.1%)
?次に「人に話すときの夫の呼び方」(「夫婦関係調査2011」リクルートブライダル総研調べ)を見てみましょう。
1位?旦那・旦那さん
2位?主人
3位?お父さん・パパ・お父ちゃん
4位?名前
5位?夫
?1つ目のランキングは「妻に離婚の意思あり」、2つ目は「妻の離婚の意思は不明」です。両方のランキングに登場する「旦那」「主人」「夫」は、そもそも絶対数が多いから、離婚数も多いのも当然で、これは身も蓋もない話ですが、絶対数は少ないのに離婚につながりやすい「夫の呼び名」(2つ目に登場せず、1つ目に登場する)は何でしょうか?そう、「あいつ」です。
?もちろん、夫が妻のことを「あいつ」と呼ぶことも問題といえば問題ですが、今回は逆です。私のところには夫のことを「あいつ」と呼ぶ妻が一定数、相談しに来ているのですが、今回は各年代の相談者……30代、40代、50代、60代の相談実例を紹介し、それぞれに共通する特徴を探っていきましょう。
夫に浮気の兆候
離婚を決意もタイミングを模索中
?まず1人目は30代の丸山美穂さん(36歳、仮名)。「とりあえず、あいつは泳がせておこうと思っています!」と離婚計画を暴露します。
?美穂さんの言う「あいつ」とは夫(38歳)のことで、夫婦の間には4歳の娘さんがいます。
?突然、出張の回数が増えたり、スマートフォンのパスワードを変えたり、機嫌良く家に帰ってきたり……夫には浮気の兆候が表れていたのは確かですが、とはいえ現時点ではっきりとした確証はなく、美穂さんは離婚を切り出すにしても、どのタイミングに決行すべきか躊躇してました。美穂さんは実家の母親に相談しに行ったそうです。
?美穂さんは母親に「確たる証拠を握ってから三下り半を突きつければ、夫は離婚を断れないし、慰謝料も取れるし、養育費も一桁違ってくるでしょ!」とアドバイスされたそうです。実は母親には離婚歴があり、海千山千のやり手。だから助言の中身が少し過激すぎるのも納得といえば納得です。
?このように美穂さんは離婚する気満々だったのですが、それなのに今は離婚を切り出すつもりはなく、さらに役所には不受理届(今回の場合、夫が妻に無断で離婚届を提出しようとしても役所が受理しないようにする手続)を出しておいたそうです。「言っていること」と「やっていること」が明らかに矛盾しており、私は首をかしげざるを得ませんでした。美穂さんはなぜ、離婚とは相反する行動をとるのか。
「そう簡単に別れられないことを、あいつに思い知らせてやりたいんです!」
?夫が「したいこと」をさせないようにするのが美穂さんの決まりきった行動パターン。美穂さんは、むしろ夫の方が離婚したがっていることを察していました。だから離婚の結論ありきなのに、わざと離婚のハードルを上げたり、タイミングを後回しにしたり、メンタルの負担を重くすることで夫を苦しめ、悩ませ、困らせようとしてるのです。
夫の小遣い1万円減額の「私刑」
調子に乗ってさらなる減額も計画?
?美穂さん夫婦は小遣い制で、夫の小遣いは毎月4万円。夫の給与は4万円を除き、すべて美穂さんが管理していました。夫の小遣いは、美穂さんがいつも決まった場所に封筒に入れて置いており、夫が封筒を開けて受け取るという習慣でした。しかし、美穂さんは母親に相談した翌月から突然、小遣いを1万円減らし、封筒には3万円しか入れておかなかったのです。
?小遣いには昼食代や飲み代、そして日々の雑費が含まれているので、いきなり4分の1も減らされたら、夫は外で飲まず食わずの生活を強いられます。小遣いの増減は前もって夫婦間で話し合って夫の了解を得るべきでしょう。美穂さんはなぜ、夫の話を聞こうとせず、勝手に小遣いを減らしたのでしょうか?
「あいつより私のプライドの方が上だってことを見せつけてやったんです!」
?美穂さんは「プライド」という言葉で誤魔化していますが、どうやら先に夫が悪いことをしたのだから、美穂さんが「どのような形で責任を取らせるのか」を決めることができ、夫は文句を言うことができる立場ではないという「一罰百戒の論理」が見え隠れします。
?法律や規則、常識を抜きにしてマイルールを作り、マイルールをもとに自らの手で相手を罰する行為を死刑ならぬ「私刑」と呼びますが、美穂さんは夫のことを「あいつ」と呼んでいる時点で、まともな人間だと認識しておらず、「私刑上等!」なのでしょう。だから美穂さんは調子に乗って、さらなる減額を検討しているようです。
警察沙汰の夫婦喧嘩で離婚を決意も
子どもや住宅の都合で現状維持
?2人目の山本恵子さん(46歳、仮名)は「あいつのことは絶対に許せません!」と恨み節を口にします。恵子さん夫婦は3年前、些細なことから喧嘩になり、お互いに売り言葉に買い言葉で応酬している最中、勢い余った夫に恵子さんが身体を突き飛ばされてそのまま転倒。恵子さんのショックはあまりにも大きく、怒りを抑えられずに110番通報をしてしまい、そのまま警察沙汰になりました。
?結局のところ、恵子さんと夫は警察から最低限の事情を聞かれただけで、特に事件にはならなかったのですが、その一件以来、恵子さんはずっと根に持っています。「いつか、いつか」と離婚のタイミングを見計らっているようです。
「まだ離婚の勉強をしていないのですが、あいつから取れるものは全部、取りたいです!」
?恵子さんは夫との間に19歳(大学生)の息子さんがいるのですが、大学の入学金や授業料などの学費はすべて夫が負担しています。しかし、夫が当たり前のように全額支払っているのは夫婦が結婚していればこそ。万が一、離婚することになれば、夫が何を言い出すか分かりません。だから、とりあえず息子さんが大学を卒業するまで離婚するのは無理でしょう。
?さらに、恵子さん夫婦は持ち家に住んでおり、住宅ローンはまだ25年も残っています。夫の退職金で住宅ローンを完済するつもりでローンを組みましたが、離婚のため、予定を前倒しして売却しようにもできない事情があります。3.11の地震の影響で外壁にヒビが入ったばかりでなく、周辺で液状化現象が起こり、ほとんど売値がつかず、買い手を探すのは不可能なのです。
?このように恵子さんは経済的な理由で離婚したくてもできない状況なのですが、恵子さん夫婦の関係は現状維持が関の山。夫が我慢の限界を超えない限り、これからも無味無臭の結婚生活が続きそうです。
交通事故で壊された塀
妻はなぜ保険金の受け取りを躊躇するのか?
?そして3人目は50代の妻ですが、「あいつに金が入るくらいなら、壊れた塀は直さなくていいわ!」と投げやりな態度を見せるのは工藤由香さん(51歳、仮名)。
http://diamond.jp/articles/-/96524
離婚の兆候、妻が夫を○○と呼び始めたら要注意!(下)
>>(上)より続く
?先日、自動車が由香さんの家に突っ込んできて、玄関先の塀が破損しました。もちろん、由香さん夫婦には何の過失もなく、完全なとばっちりですし、とにかく運が悪いとしか言いようがありません。当然のことながら、加害者の自動車保険が適用されるので、保険会社から由香さん宅へ保険金が支給され、身銭を切ることなく、保険金を塀の修理代に充てることができるはずでした。
?しかし、保険会社の規定によると保険金を支給する先は、家の所有者である由香さんの夫です。由香さんはどうしても夫の口座へ保険金が入金されるのは嫌で、いっそのこと保険金の受取を辞退し、少し恥ずかしいけれど、玄関先の塀が壊れたまま、放置しておこう。そんなふうに思い詰めています。
?夫の口座に保険金が振り込まれると、保険金を塀の修理代に充てる前に、夫がお金を抜き取って、持ち逃げしてしまうのではないか……そんなふうに心配し、疑心暗鬼になっているのです。
?なぜなら、1ヵ月前の夜、夫は「部の飲み会」だと言っていたにも関わらず、高校の同級生(女性)と会っていたことがフェイスブックで判明したのです。女性が夫とのツーショット写真を掲載し、しかも夫の名前をタグ付けしていたようで……由香さんの場合、フェイスブック上で夫と「友達」になっているので、妻のタイムラインにも女性と夫のツーショット写真、さらに「〇〇(夫の名前)と一緒にいます」という表示まで流れてきたので由香さんは怒り心頭。
?即刻、夫を問い詰めたところ、夫は「旧友とたまたま再会しただけで、何もやましいところはない!」の一点張り。確かに夫と女性の出身高校が同じだということはフェイスブックの「プロフィール欄」で明らかなのですが、どうしても疑いの念が晴れずに、自動車事故の日を迎えたのです。
?由香さんは保険金が同級生とのデート代に使われるのではないか?と疑っているのですが、とはいえ、塀の修理代の見積は20万円と専業主婦の由香さんにとって高額です。20万円の身銭を切るか、それとも塀をこのまま直さずにやり過ごすか……由香さんは二者択一で悩んでいました。そのなかに「保険金を受け取る」という選択肢は存在しないのは不思議で仕方ありません。
強引に離婚届を記入
障害第一級の夫を弟夫婦に夫を押しつけ離婚
?最後に紹介する60代の妻は「あいつがハンコを押したんだから!」と夫が離婚届にハンコを押したことを強調します。橋本美智子さん(61歳、仮名)は先月の15日、役所へ離婚届を提出し、40年近く連れ添った夫と別れたばかりです。ようやく夫という存在から解放され、喜びや嬉しさ、そして達成感などを口にしても良さそうなものですが、夫が離婚を望んでいたような口ぶりです。
?美智子さん夫婦には複雑な事情がありました。2年前、夫が脳梗塞で倒れ、脳の器質性障害のため左片麻痺の症状が残り、障害第一級の認定を受け、労災年金と障害年金を受給しながら苦しい生活を強いられてきたそうです。
?美智子さんは2年間、夫の身の回りの世話、家事の全般、そして介護を担い、体力的にも精神的にも、そして金銭的にも我慢の限界に達してしまいました。心身ともに障がいが残る夫に対して、少々強引ですが、離婚届の住所、氏名の欄に記入させたのです。夫が「離婚の意味」をきちんと理解しているかどうか定かではありません。
?そして、それ以外の箇所は美智子さんが記入し、証人の欄は美智子さんの妹2人に記入してもらい、すべての欄が埋まった状態で、離婚届を役所へ提出し、無事に受理されたのです。
?法律上、夫婦はそれぞれを支えていかなければならないのですが、逆にいえば、2人が離婚し、間柄が「元夫婦」に変われば、その限りではありません。妻が夫に尽くし続けるかどうかは個人の自由。もはや無理に強いられることはないので、離婚届は紙っぺら1枚ですが、美智子さんにとっては大違いです。
?美智子さんは近くに住んでいる(夫の)弟夫婦に「あとは任せたから」と一方的にメールを送り、逃げるように家を出ました。弟夫婦は美智子さんが夫(兄)のことを「あいつ」呼ばわりするほど追いつめられていたことを知っていたかどうか……今となっては定かではありません。
「今さらあいつに何を言われても構いません!」と美智子さんは開き直っています。決して感情的に突っ走ったわけではなく、悩みに悩み、迷いに迷った末の結論だったことが窺えました。前述の通り、確かに法律的には何の問題もなく、後ろ指をさされる筋合いはありません。しかし、社会的、常識的、そして倫理的にどうなのか……罪悪感や後ろめたさ、後悔の念はこれからも付きまとうでしょうが、「ハンコを押した方が悪い」と元夫に責任転嫁をすることで、何とか精神状態を維持しているように見受けられました。
夫を「あいつ」と呼ぶの妻の共通点
被害妄想が強く、強引で、腹黒い
?ここまでは夫のことを「あいつ」呼ばわりするトンデモ妻の相談実例を30代、40代、50代、60代と年代ごとに紹介してきましたが、4人には共通の特徴があります。
?まず1つ目の特徴ですが、被害妄想の塊で思い込みが激しく、1人で問題を抱え込む点です。例えば、1人目の美穂さんは自分の頭で考えず、母親のアドバイスが正しいと思い込み、2人目の恵子さんは3年目の夫婦喧嘩を根に持って「離婚しかない」と思い込み、3人目の由香さんは保険金を夫が使い込むと思い込み、4人目の美智子さんは夫の介護から逃れるには離婚しかないと思い込んでいます。4人に共通しているのは「夫を信用していないこと」です。
?2つ目は、相手の了解を得ず、力ずくで事を進めようする点です。例えば、1人目の美穂さんは前もって夫に何も話さず、こづかいを減らしたり、3人目の由香さんは保険金の受取を辞退しようとしたり、4人目の美智子さんは前もって弟夫婦に相談もせず、離婚届を提出したりしていいます。夫婦間、親戚とまともにコミュニケーションをとる気がないようです。
?そして3つ目の特徴ですが、腹黒く表と裏があり、言動が矛盾している点です。例えば、1人目の美穂さんは離婚するつもりなのに役所に離婚の不受理届を出したり、2人目の恵子さんは子供が大学を卒業するまで離婚できないのに離婚のタイミングを計ったり、4人目の美智子さんが離婚に踏み切った理由は「介護疲れ」なのに「離婚届にハンコを押す夫が悪い」と責任転嫁したりして、自分の本音を夫に悟られないようにしています。
外で妻は夫のことを何と呼んでいるのか
途中で呼び方が変わったら注意が必要
?今回の4人の女性相談者は私に対して「あいつ」と口走ったのですが、これは私の前だけに限らないでしょう。例えば、妻の両親や近しい友達、そして会社の同僚と話すときも、同じように夫の呼び名は「あいつ」なのでしょう。なぜなら、夫の愚痴や悪口、不満をこぼすことができるくらいの距離感なら、今さら畏まって「主人」「旦那」「亭主」などと猫をかぶる必要もないからです。
「外で妻が夫のことを何と呼んでいるのか」
?そのことがどうしても気になるのなら、例えば、妻がこそこそと隠れてトイレで電話をしていたら壁に耳を当ててみたり、妻が帰省先で母親とひそひそ話をしていたら聞き耳を立ててみたり、最悪の場合、妻のカバンにICレコーダーを仕込んで録音しまうのも一つの手かもしれません。
?もし、妻があなたのことを「あいつ」と呼んでいたら……結婚当初から現在まで、妻は夫のことを外で「旦那」「彼」「亭主」などと呼んでいたのに、途中で「あいつ」に切り替わったのなら、呼び名の変更は夫婦の危険信号です。
?妻が離婚を視野に入れるほどに、夫に対して恨みや憎しみ、そして復讐の念を抱いている可能性が高いので、このまま放置しておけば、近い将来、夫婦の修羅場というXデーを迎えるはず。黄色の信号がそのまま赤色に変わるのか、それとも赤色を通り越して青色に変わるか……どちらか選ぶことができるのは夫の側です。
http://diamond.jp/articles/-/96470
2016年7月23日 dot.
「セックスって何?」と子どもに聞かれた時の模範解答とは?
AERA with Kids(アエラ ウィズ キッズ)2016年07月号
朝日新聞出版
定価:780円(税込)
子どもからの性に関する質問に、親は戸惑ったり、うまく答えられなかったりすることはよくあります。『AERA with Kids 夏号』(朝日新聞出版)では、性に関する子どもの疑問にどう大人が答えるべきか、アドバイスしています。
* * *
産婦人科医の高橋幸子先生は、照れやはずかしさからごまかすのはNG、と言います。
「ごまかされると、性のことは聞いてはいけないことになってしまいます。どーんと構えて、『いつでも聞いていいよ』、という雰囲気をつくっておきたいですね」
また、長年子どもの健康や体の問題に取り組んでいる帝京短期大学の宍戸洲美先生はこうアドバイス。
「うまく答えられそうもないな、と思ったら、『きちんと調べてからあとで説明するね』と、一度離れて、自分が伝えやすい回答を探しましょう。親が向きあう姿勢は子どもに伝わるし、あとできちんと対応すれば子どもも納得します」
お二人が考える、子どもの性の質問に対する模範解答は以下の通りです。
<生理ってどうして女の子だけにあるの?>
<将来大人になって、赤ちゃんを産めるように準備しているんだよ>
「『赤ちゃんは女性のおなかで育つから、女性に生理があるの』とダイレクトに話していいと思います。『赤ちゃんが育つ子宮は毎月、体が自分でお掃除をする。そのとき、内側の膜が落ちるのが生理なの』としくみを説明するのもわかりやすいですね」(高橋先生)
「『生理のおかげで、◯◯ちゃんも生まれたのよ』と、子どもとの出会いをうれしく思っていることも伝えたいですね」(宍戸先生)
<赤ちゃんはどうやってできるの?>
<男の人の精子と女の人の卵子が結合してできるの>
「低学年なら『お母さんの体の赤ちゃんのもとと、お父さんの体の赤ちゃんのもとがひとつなってできるの』と話せば納得するでしょう」(高橋先生)
「DVDなので受精のしくみを一緒にみて、『自然はよくできてるね。素晴らしいね』と話すと、子どもも感心するもの。性交について話すことに抵抗があれば、『これだ!』と思う性の本を使って説明すると話しやすいですよ」(宍戸先生)
子どもの性教育は難しく考えないで自然に(※イメージ写真)
<セックスって何?>
<男の人と女の人で、赤ちゃんができるようにすることなの>
照れずにさらっと言うのがコツ。
「学校の授業では性交には触れないので、よくある質問です。『ほかの動物の交尾と同じ。人間は性交といって、英語でセックスというの』と話すとわかりやすいですね」(宍戸先生)
「しくみの説明なら、性交の様子が描かれた絵本を使うのが、いちばん理解しやすいと思います」(高橋先生)
<オナニーって何?>
<自分で自分を気持ちよくする行為だよ>
「『何か変なことばだから言っちゃえ』と、ふざけているようなら、上のことばをさらっと伝えましょう。意外と『ふーん』、とあっけなく納得するものです」(宍戸先生)
「まじめに意味を聞いてきたなら、『悪いことではないよ。でも、家族にもよその人にも内緒の、プライベートのことなの』とあわせて伝えるといいですね」(高橋先生)
いかがでしょうか?
照れたり、質問したことを怒ったりせず、淡々と科学的に説明する。うまく答えられないようなら、あとで絵本やDVDなどを使ってみる。これらが鉄則のようです。本書では、そのようなときに使いたい、おすすめの本も紹介されているので、参考にしてみるのもいいでしょう。
※dot.より転載
http://diamond.jp/articles/-/96466
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