http://www.asyura2.com/16/hasan110/msg/900.html
Tweet |
業者は都合のいいことしか言わない。悩んだら不動産コンサルタントに相談した方がいい
消費者軽視、利益優先の風潮 不動産業者の本音とは
http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20160717/ecn1607170830002-n1.htm
2016.07.17 本当は教えたくないマンション業界の秘密 榊淳司 夕刊フジ
ある女性が私に、「新築マンションを購入して1カ月前に引き渡しを受けました。まだ引っ越しをしていないのですが、気に入らないので売りたいと思います」という内容の相談をもちかけてきた。
1年半ほど前の話だ。
彼女は、私のところに来る前に2社の不動産業者に相談していた。
1社目は、その新築マンションを購入した売主代理の販売会社。「それなら住まないまま『新古』として売却された方が高く売れますよ」と答えたそうだ。
2社目は仲介専門の業者。「何カ月かでも住んでからの方がいいですよ。住めば意外に気に入るかもしれないし、その間に不具合が見つかれば売主に補償してもらえますから、売却の場合も安心です」
言っていることが180度違う。彼女は夜も眠れないほど悩み、私のところにやってきたというわけだ。
私は彼女に、それぞれの業者の思惑を解説してあげた。
まず、売主の販売代理業者は新築の販売が得意。そのマンションを買えなかったお客の名簿をおそらく持っている。
相談を聞きながらそんな客の顔を思い浮かべ、「あの人に新古として売れば双方から3%+6万円の仲介手数料が取れる」と考えていた可能性がある。
2番目に相談した仲介業者は、新古の販売は得意分野ではない。新古販売となると売主の販売代理を担った最初の業者に専任仲介契約を持っていかれるのが目にみえている。だから「一度住めば」と勧めているのである。一度住んでから彼女が売りに出してくれれば、この2番目の仲介業者の出番となるからだ。
不動産の仲介業者は、一般人から見ればプロである。知識や経験が豊富な場合が多く、ちょっと詳しいくらいの一般人では到底太刀打ちできない。
加えて、私が見るところ不動産業界というのは消費者を軽視する風潮がある。むしろ、そちらが彼らの常識に近いかもしれない。
だから、相談を持ち掛けたとしても、それぞれ自分の利益になるような答えしか返してこない。悲しいかな、これが業界の現実だ。
彼女に対して、私が前述のように説明すると、「目の前の霧が晴れました」と喜んでいただけた。しかし、それは根本的な解決ではない。
「ではどうするか」というのは、結局自分で決めなければならない。
相談を受けたとき、彼女の購入したマンションは資産価値が上昇中であった。1年先でも買値よりも下がるようには思えなかったので、「とりあえず、お住まいになってみてはいかがですか」とアドバイスした。「1年たって、やっぱり売りたいと思えばお売りになればいいと思います。その時には今と同じか、少し高く売れる可能性もあります」
そして1年ちょっとが過ぎた。今、その彼女は売ろうかどうか悩んでいる。市場価格が上がっているのは分かっているが、住んでみると割合気に入ったらしい。また、悩ましいことになっている。
■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「年収300万円でも家が買える!」(WAVE出版)など多数。
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民110掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。