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豊島逸夫氏
今投資するなら間違いなく「金」――その鉄板な5つの理由とは?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160705-00099632-hbolz-bus_all
HARBOR BUSINESS Online 7月5日(火)9時10分配信
’13年の大暴落以来、長きにわたり低迷していた金が、今年に入り急騰している。欧州に日本も続き、世界が「マイナス金利」時代の様相を呈するなか、躍進する実物資産の雄・金への投資でどう儲けるか? 徹底ガイドする
◆下げた今が絶好のチャンス!金が上昇するこれだけの理由
「昨年は金が下がる年、今年は上がる年と考えていい。昨年の金の下げは、ひとえに投資家がアメリカの利上げに怯えて、年間を通じてほぼ下げ続けたのです。というのも、金利が付かない金にとって、利上げは天敵。利上げが行われれば、当然、マネーは金利が付くドルに流れますから」
◆利上げによるドル高は金の下落要因のはずだが?
スイス銀行金ディーラーで経済アナリストの豊島逸夫氏は、金市場が年末年始を境に一変したと言う。だが、アメリカが利上げすれば、金は値を下げるのではないのか。実際、グラフを見てもらえばわかるように金とドルは逆相関性が強いことで知られる。
「本来、アメリカの利上げは、金の天敵となっていたはずです。ところが今年に入り、アメリカの利上げがどうやら超スローペースらしい、ということがわかってきた。利上げ自体はするものの、回数、頻度、利上げの幅のいずれもが、極めて小規模であることがイエレンFRB議長の講演から確認されました。その結果、この程度の利上げなら恐れるに足らず、という見方が市場に広まったのです。さらに、7年もゼロ金利が続いたので、ウォール街の外為や貴金属のディーラーにすれば、通貨に金利が付かないのは当たり前という認識。これまで投資銀行のトレーダーは、利率ゼロの社内金利で資金を用立てて金に投資していた。ところが今後は、少なくとも0.25%の金利がかかる……ゼロ金利の頃と比べれば、大変なコストでハンデとなります。だからこそ、昨年はアメリカの利上げに注目が集まり、大騒ぎになっていた。でも、1年もこうしたことをやっていたので、慣れたんですよ」(豊島氏)
◆金利のつかない金はデメリットがメリットに
ヘッジファンドなどの機関投資家は、利上げを見越してドルを買ってきていたので、実際に利上げされてもそれほどドル買いは進まなかった。むしろ、利益確定の売りの機会を窺っていた彼らは、今年に入るとドルを売り、一方でショートしていた金を買い戻し、金はV字回復の軌道に乗った。
「さらに、欧州と日本はマイナス金利を導入したので、金利が付かない金のデメリットがメリットに転じたのです。例えば、マイナス金利の国債を保有すると、金利を支払わなければならないが、金を持っていてもその必要はありませんからね」(スイス銀行金ディーラーで経済アナリストの豊島逸夫氏)
そして年初、金に追い風が吹く。米利上げにタイミングを合わせるように、世界経済を牽引する中国市場が不調を来し、各地で地政学的リスクが火を噴いたのだ。ICBCスタンダードバンク東京支店長の池水雄一氏が言う。
「中東ではサウジアラビアがイランと断交、中国では上海株が急落、北朝鮮では核実験……投資家を不安にさせるリスクが表面化しました。特に、中国発の世界同時株安が、投資家心理に与えた影響は大きい。そんな状況で何に投資すべきかと考えた結果、金にマネーが流入してきたわけです」
金にポジティブに働く要因は、まだまだ潜んでいる。豊島氏が続ける。
「6月には、イギリスでEU離脱の是非を問う国民投票が行われます。仮に、離脱すればポンドが暴落し、それに連れてユーロが暴落……市場が大荒れになる。安全資産としての金が買われる可能性は極めて大きい。そして、中国経済は依然として先行き不安。それに、アメリカの大統領にトランプ氏が選ばれるリスク。こうした株式市場を暴落させかねない大きな不安定要因は、金が上昇する追い風になります」
現在、金価格は1300ドルの大台に迫った後、調整が入り、1200ドル台前半を緩やかに下げている。
「過去ずっと減り続けていた金ETFの残高は年初から急増し、わずか5か月で370tも積み増しました。これほど短期間での急増は、過去に例がない。一方、先物のショートは、いまだにかなりの量のポジションが残っており、1200ドル台前半から下がる可能性はあります。ところが、金ETFの残高はこれだけの下落にもかかわらず、ずっと増え続けている。つまり今の下げは、これまで積み上がった金先物のポジション調整によるもの。それとは別に、金市場に大量に買いが入っているのです」(池水氏)
確かに、図を見ると、金は下げているものの、金ETFは残高を増やし続けている。金には、まだ上昇の余地があるということだろう。
◆金を下支えする実需大国中国とインドのパワー
金には下落を下支えする強い味方がいる。金の実需大国、中国とインドの存在だ。
「経済の減速にもかかわらず、この2国だけで昨年は世界の金生産量の59.5%も買い占めている。背景にあるのは、両国の国民の金が大好きという文化です。結婚や子供の誕生など、人生の節目節目に金を買う……ほとんど金に対する信仰ですね。しかも、それぞれ13億もこうした文化を持つ人口を抱えているのだから強力です。ただし、中国とインドの実需には大きな特徴があり、上げ相場では金を買わず、押し目買いに徹する。価格が下がったところで一気に大量に買う。だから、金相場の上昇要因にはならないものの、下落時には下支えの要因となる。しかも、カルチャーから金を買っているので、投機的ではない。ヘッジファンドは大量に金を買ってもすぐに売るので、中長期的に見ればプラスマイナス・ゼロ。でも、中国とインドの実需は、結婚する娘や生まれる孫、あるいは老後のために金を買っているので、5年10年は持ち続ける。つまり、実需がどんどん積み上がっていくわけです。ということは、金相場の下値も切り上がっていく。実際、’00 年には300ドル程度だった金は、今、下がったとはいえ1200ドルという高水準にとどまっています」(スイス銀行金ディーラーで経済アナリストの豊島逸夫氏)
中国をはじめ、世界経済は見通しが悪く、日欧はマイナス金利に踏み切り、アメリカの利上げが続行されるか疑わしい……。そんななか、金の魅力が増しているのは間違いない。
「今の下げは、買われ過ぎの市場の調整であり、相場の終わりを意味していません。3月までの上昇で’16年の金相場の第一幕が終焉したが、現在は第二幕までの休憩時間と捉えるべきです。金は緩やかに下げるでしょうが、第二幕の開演に向けての絶好の買い場になってくる。第二幕がいつ開くのか、カギを握るのはアメリカの利上げタイミング。利上げが実行されると中国経済が不調を来す……。おそらく8月から9月にかけて、中国の抱える問題が再び脚光を浴びてくるので、それまでに金がどの程度下げるか。むしろ下げたほうがいい。安く拾えるのだから、押し目買いのチャンスです」(マーケット・ストラテジィ・インスティチュートの亀井幸一郎氏)
<今後も金が上昇する5つの“理由”!!>
・米利上げが超スローペース
・中国、中東などの地政学的リスク
・中国・インドの巨大な金実需
・日欧のマイナス金利導入
・増え続ける金ETF残高
【豊島逸夫氏】
マーケットアナリスト。スイス銀行の貴金属ディーラー、ワールド・ゴールド・カウンシル日本代表など、豊富な経験を持つ「金の第一人者」
【池水雄一氏】
ICBCスタンダードバンク東京支店長。住友商事を皮切りに、クレディ・スイス銀行、三井物産で一貫して貴金属ディーリングに従事
【亀井幸一郎氏】
山一證券、ワールド・ゴールド・カウンシル企画調査部長などを経て、マーケット・ストラテジィ・インスティチュート代表取締役
― [鉄板の金投資]最強ガイド ―
ハーバー・ビジネス・オンライン
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