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スマホで失明? 報告された5つのトラブル
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160702-00012706-forbes-bus_all
Forbes JAPAN 7月2日(土)18時31分配信
スマートフォンが私たちの健康に引き起こし得る悪影響に、新たに「一過性スマホ失明」が加わった。米医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン(NEJM)に掲載された報告の中で、イギリスの研究チームは、それぞれ早朝と深夜に一時的に目が見えなくなったと医師の元を訪れた2人の女性のケースを紹介。その原因について医師たちは、暗い場所で片目でスマホを見ていたことが原因で引き起こされた一時的な症状と判断した。
ベッドで横向きに寝ながら(ここが重要。横向きに寝ると片方の目は枕に埋もれ、もう片方の目だけでスマホを見ることになる)スマホを見ると、どうなるのか。研究報告の著者らは、次のような仮説を立てている。「スマホを見ていた方の目は光に慣れ、枕で隠れている方の目は暗闇に慣れる。その後(スマホを手放すと)、スマホを見ていた目は暗闇に慣れるまでに数分の時間がかかり、一時的に失明のような状態が生じる」
言い換えると、スマホの画面を片目だけで見ていると、その目の光感受性色素が「白く」なってしまい、もう片方の目よりも通常の光に対する感受性が一時的に弱くなる。明るい陽射しの中から屋内に入った時に、目が屋内の暗さに慣れるまでの数分、見えないような感じになるのと同じことが、片方の目だけを光にさらした時にも起こるのだ。だがこれは一時的に「失明」したように感じるだけで、実際には違う。そしてスマホが私たちに及ぼす影響は、これ以外にもあることが分かっている。
■スマホがもたらす4つの危険
睡眠トラブル
片目の「失明」現象は、スマホを手にベッドに横になった時に起こる危険の1つにすぎず、ほかにもっと健康への影響が大きい危険はある。スマホやタブレットが発するブルーライトは、私たちの睡眠覚醒サイクルを狂わせることが分かっている。その一因は、ブルーライトが、睡眠をつかさどるメラトニンというホルモンの量を減らすことにある。複数の研究によれば、ベッドの中でこれらの端末機器を使う人々はメラトニンの分泌が抑制されるだけでなく、レム睡眠に陥るのが遅れて翌朝の目覚めも悪くなる。専門家は、寝る少なくとも1時間前にはスマホやタブレットの電源を切って、神経系を落ち着かせるよう勧めている。
体の不調
ここ数年で「テキストネック(スマホ首)」や「スマホ肘」といった身体的不調も取り沙汰されている。「テキストネック」は、スマホ画面を見るために首を曲げる姿勢が原因で起こる症状。「スマホ肘」は、長電話をしてスマホを耳に当てる姿勢を続けることで、尺骨神経が圧迫されて運動障害や違和感が引き起こされる症状だ。
歩きスマホ
スマホが身の危険や死を招きかねないこともある。運転中のメールが最も危険だが、もう1つが歩きスマホだ。特に携帯メールをしながら歩くと、周囲が見えないため電話で話しながら歩くよりも危険だ。非営利組織ピュー慈善信託の調査によれば、別のことに気をとられながら歩いていることが原因の怪我は毎年、着実に増えており、一部の死については歩きながらスマホなどのガジェットを使っていたことが原因とされている。
中毒
おそらく最もよく知られているスマホの危険は、その中毒性だ。最近の世論調査によれば、子どもの50%、親の27%が自分はスマホ中毒だと感じている。まだ正式な定義や心理学者たちによる共通認識はないが、私たちの多くは必要以上に頻繁にスマホに強く引きつけられてチェックしている。私たちがさらにスマホに夢中になり、それがいずれ問題化する日も想像に難くない。
精神的・肉体的な健康のためには、スマホの使用頻度を意識的に減らすのがいいかもしれない。身の安全のために持ち歩く必要がないならば、外出時に家にスマホを置いて行く、あるいは在宅時に別の部屋に置いておく、あるいは仕事中はバッグの中にしまっておくようにしてみよう。ベッドの中でスマホをチェックするのは、絶対にやめた方がいい。
Alice G. Walton
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