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カタログ燃費は無意味な数字なのか? 燃費不正より日本独自の測定法に問題(週プレNEWS)
http://www.asyura2.com/16/hasan110/msg/426.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 6 月 30 日 12:07:55: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

09年に導入されたエコカー減税も燃費不正問題の遠因といえる。対象車以外は見向きもされない風潮が過度な燃費競争を生んだ


カタログ燃費は無意味な数字なのか? 燃費不正より日本独自の測定法に問題
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160629-00067180-playboyz-soci
週プレNEWS 6月29日(水)6時0分配信


三菱に続き、なんとスズキの燃費不正も明るみにーー。もちろん不正はあってはならないが、国が定める燃費測定法に目を向けると、そのルール自体にも少なからず問題がある!?

■惰行法より効率的な「スズキ方式(?)」

三菱自動車(以下、三菱)に端を発した一連の「燃費データ不正」問題は、スズキにも飛び火した。

三菱の不正を受けて、国土交通省は自動車メーカー各社に社内調査を指示。その結果、スズキが「実はウチも…」とカミングアウトすることに。スズキも三菱と同じく、燃費データに使われる「走行抵抗値」を偽装。定められたルールを守らずにデータを提出していたのだ。

もっとも、燃費の計測そのものは、国が立ち会って行なわれる厳正なもの。公的な試験場で、各社の腕利きドライバーが決められた走行パターン(JC08モード)で走らせて計測する。

ただし、計測は屋外ではなく、計測するための環境条件が整った屋内試験場の計測台にクルマをセットして行なわれる。JC08モードの規定では測定の際に勾配やカーブがあってはならないし、風や気温、湿度などの条件も統一する必要があるからだ。

そこで計測したデータに、屋内の計測台上では再現できない空気抵抗、タイヤの転がり抵抗、各部の摩擦抵抗などの「走行抵抗値」をかけ合わせて、最終的な燃費がはじき出される。三菱とスズキは、その走行抵抗値を本来と異なる方法で計測、あるいは算出していたのだ。

特に三菱は、その数値を燃費がよくなるように編集(もしくは改竄[かいざん])していた。

対してスズキは、不正には変わりないが独自のやり方で値を出していた。走行抵抗値は本来、国が定めた「惰行[だこう]法」と呼ばれる方法を使い、各メーカーが自主計測して国交省に提出することになっている。スズキのやり方は、車両開発で使用する風洞実験での空気抵抗値、そして各部品の個別の抵抗値を「合算」することで値を出していた。これは欧州などでは普通に行なわれている。

そして、スズキが出したその値と国のルールに則(のっと)って計測した値との差は、誤差の範囲内(スズキによると5%未満)だった。しかも、結果的にはスズキの値のほうが大きかった(=燃費にはもちろん不利になる)ことから、スズキは販売中のクルマの燃費データの修正も不要と主張する。

これが本当なら、「悪質性」という意味では三菱より罪は軽く、スズキには販売停止などの厳しい処分は科されない可能性が高い。

さて、今回のキーワードである「走行抵抗値」は、グレードや装備によっても変わる。しかも1車種につき10パターン以上も計測しなければならないケースもあり、悪天候では計測できないこともある。実際の計測はとにかく手間がかかる作業らしい…。

ここで「らしい」と書かざるをえないのは、走行抵抗値の計測はすさまじく専門性が高い分野だからだ。我々、素人が聞きかじったくらいでは理解不能で、自動車メーカーの技術者でも専門外だと実態をほとんど把握していない。三菱やスズキの記者会見でも、ずっと質疑応答が噛(か)み合わず、どこか滑稽(こっけい)だったのは、そのせいもある。

スズキの鈴木修会長は不正発覚直後の会見で「悪意はない」「(惰行法は)バラツキが多い」「(自分たちの方法は)欧州では認められている」と語っただけでなく、「タイヤなど正規の品は発売ギリギリまで納品されず、完成車を惰行法で実測するのは、時間的にもコスト的にも厳しい」といった趣旨の、ある意味で逆ギレに近い発言までして吠(ほ)えた。

きっと、この百戦錬磨のカリスマ経営者は「惰行法は手間がかかるし、そのデータは日本の認証にしか使えない」と愚痴をこぼさずにはいられなかったのではないか? あえてスズキの肩を持つなら、厳密な風洞実験や各部品の正確な数値からはじき出すスズキ方式(?)のほうが、よほど効率的ともいえるのだ。

■エコカー減税が燃費競争を助長

また、今回あらためて沸き起こった議論に「日本のカタログ燃費なんて、そもそも誰にも出せない無意味な数字じゃね!?」というのがある。これは普段クルマに乗る人なら誰もが実感していることだ。

もっとも、燃費の計測モードは2018年からJC08に代わって、世界基準となる国際調和排出ガス・燃費試験法(WLTP)が日本でも導入される予定だ。WLTPに含まれる新しい走行パターンはWLTC(世界統一試験サイクル)モードと呼ばれ、日本を含めた世界主要国の実走行データを基に策定されている。WLTCはJC08より走行距離が長く、速度も高く、より強めの加速も要求している。同じクルマならWLTCはJC08より燃費が悪化することになり、「その値は、日本の交通環境においても実燃費に近づく」と予想される。

WLTPでは走行抵抗値の計測法も統一される可能性が高いが、世界のトレンド、計測の手間、正確性を考えると、すでに欧州で浸透しているスズキ方式(?)が最有力だろう。

このように、今の日本は時代遅れのガラパゴスな燃費測定法を放置している。そして、それを基準にしたエコカー減税(国交省が定める燃費の基準値をクリアしたクルマに対する税金の優遇制度)が幅を利かせて、過度な燃費競争を助長してきた面は否めない。

もちろん、不正行為は批判されるべきだが、今回の騒動は、国のかじ取りにも責任の一端はあるのではないだろうか。クルマの進化や環境性能を後押しする政策は必要なのもわかる。しかし、09年に導入されたエコカー減税は、そもそもリーマン・ショック時の景気対策がスタートであり、環境政策としては歪(いびつ)な面も多い。

本当の意味で世界に冠たる国産エコカーを誕生させるなら、今回の不正で三菱とスズキをつるし上げるだけではなく、すぐに日本の燃費政策をリセットするべきだろう。メーカーの足を引っ張るような時代遅れの政策で、伝統も技術もある企業を潰(つぶ)しても何もいいことはないと思う!

●惰行法とは何か?
一定速度でギアをニュートラルにして、車速の落ちる時間からクルマ全体の走行抵抗を算出する方法。日本では時速20キロから90キロの範囲で、10キロごと8つの基準速度でテストコースを3往復、その平均値を出すことを求めている。三菱は、アメリカで採用され、より速度域が高く計測時間の短い「高速惰行法」を基にして、さらに数値を改竄していたという

(取材・文/佐野弘宗)
 

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コメント
 
1. 2016年6月30日 15:18:31 : S9agqCf1VM : 1miS5g4phcM[2]
一番の不正はT社のようにマスゴミへの広告料で悪事を隠蔽し政府を操り
税金の還付を受けたりすることじゃないのかな。○リウスのリコール報道
が出たが設計不良でガソリンが漏れ出すなんてのは言語道断だね。

グローバル化は庶民を疲弊させるだけだし国際基準なんてのも御用学者と
利権団体を食わせるだけで消費者にとってあまり意味をもたない。

メーカー独自の算出基準でデータを取り堂々とカタログに謳って真直ぐに
商売すればいいんじゃないの。詐欺メーカーは干されていくだけだから。

戦地で走っているメーカーのクルマは買いたくないね。


2. 佐助[3621] jbKPlQ 2016年6月30日 16:51:26 : 9zzRTyeBxk : 4eYUJw@wYHY[63]
一般的に
燃費の計測や他の品質性能の確認は,国土交通省の官僚と下請け(天下り)が立ち会って行なわれる厳正なもの。そのために会議の前後には,接待が行われる。防衛庁も同じ,直接立会いの元,官僚または天下り先下請けの立ち合いで検査が行われる。それは提出された品質確認一覧表や報告書のデータに偽りがないか,チェックするのです。

品質確認一覧表の判定基準値(品目値など)は,国際標準値や国家の基準値を元に条件を考慮されて合否が判定される。外れると隠蔽操作が行われ,市場に出ても問題がないか検討される。勿論接待の効果はないとは言えない。あるでしょう。ところが国内の基準値はあいまいで,政治のカネと同じで逃げ道があります。

その事例の問題に,燃費・排気ガス・整備性・安全性にあります。あの石綿(アスベスト)や原子力の安全性・整備性がそうでしょう。

ところが国土交通省は自動車メーカー各社に社内調査を指示したと云われるが,国土交通省は事前調査で品質の確認を実機と報告酒で確認をしている。しかし国家は,責任逃れのために,まるでメーカーが勝手にやったように見せかけている。この驚きに呆れる。

企業は福島原発事故を地震と津波のセイにして逃げる。政治家のドロボー詐欺やピンハネは司法でも正義とされ国民の寛容によって逃げられる。燃費や排気ガスは条件が変わるからと逃げられる。

それでは基準値を条件付き品質確認一覧表にすればよい。陸上の100メートルでは追い風記録の参考もある。燃費や排気ガスは気象条件や人や計測器でも変わる。

それぞれのメーカーでの測定値と国土交通省が確認した測定値。JC08モードでの確認数値・10モードでの確認数値・その他標準化された測定値など一目でわかる一覧表にすればよい。しかも購入者が請求すれば公開できるものにしなければならない。

今回の責任は,国土交通省の怠慢であり,政治家が賄賂や口利きで知らんぷりしていることが問題である。そしてメーカーは官僚や天下りを接待してはならない。国土交通省の大臣は無責任で,この問題が発覚した段階で責任をとることである。

そして日本には国際的に標準化された基準値がない。性能・耐久性・整備性・安全性・乗り心地・振動など標準化されてない,それぞれのメーカーの任せている。一たび何か問題やクレームやコンプレインがあると逃げられるようになっている。国家のドロボー詐欺だけではない,インチキ偽装を認める体質が間違っている。それは既成政党と官僚の怠慢であり,既得権益・利権・あの下り・談合のために天下国家の国づくりず苦手なんです。特に保守的で寛容な国民性が災いしている。


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