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金子稚子(かねこわかこ)
稼ぎのない夫。老後の資金負担を考えると、気が重い……。 [mi-mollet]
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160625-00010002-kjn-life
講談社 JOSEISHI.NET 6月25日(土)17時30分配信
こんにちは! いつもお悩み相談のlifeコーナーの原稿を担当させていただいております、ライターの山本奈緒子です。
今回から新しいゲストの方にご登場いただくことになりましたので、ご紹介いたしたいと思います。終活ジャーナリストの金子稚子さんです。
金子稚子(かねこわかこ)さん
1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。
Q.稼ぎのない夫。老後の資金負担を考えると、気が重い……。
アンティークベルさんからの質問
私は現在42歳で、夫と子供2人と暮らしています。終活はまだまだ先のことのように思っていましたが、最近ふと不安に思うことがあります。うちは夫の収入がかなり少なくて、貯金もないようなのですが、将来介護施設やマンションに入るとき、私が夫の分も負担するべきなんでしょうか(ちなみに私は正社員で、平均より高めの年収を得ています)。夫婦仲は悪くなくて、老後別々に暮らすことは考えにくいのですが、経済的な負担を考えると今から気が重いです。
A.介護のためにお金をかけてもいい。 そう思えるような夫婦関係を築いて
特別ゲスト 金子稚子さんの回答
42歳というのは、老後の準備について考え始めるにはベストなタイミングです。というのも40代で老後の設計がある程度立てられれば、まだ現役を退くまで時間があり、生活環境の変化にも対応できて、お金を貯めるなど計画実現に向けて動く時間がたくさんありますから。
ただアンティークベルさんの場合、気になるのは介護施設などに入る、と決め込んでいらっしゃることです。おそらくテレビで有料老人ホームの特集などを目にする機会が多いため、何となくそう考えられるようになったのではないでしょうか。実際私もよく、様々な年齢の方から、「どういう老人ホームがいいですか?」と質問をされます。ですがこのとき、私は必ず「一人暮らしをされる(あるいは夫婦で暮らす)ことは不可能なんでしょうか?」とお聞きするようにしています。そうして「一人暮らし、できるかも」「むしろ気兼ねなく一人で住みたい」などと返ってきたら、「では老人ホームや介護施設は、まだ考えなくていいですよね?」とお答えしているのです。
なぜかといいますと、老人ホームや介護施設というのはまだまだこれからどんどん変わっていく分野で、社会情勢や市場の変化にともなって運営会社が変わることがよく起こっているからです。その結果、今はベストなサービスを提供している施設に見えても、運営会社や管理者が変わってサービス内容が急に悪くなることも少なくない……。ですから、自分一人で暮らせるうちは、公的なサービスをフレキシブルに利用しながら自宅で暮らしたほうが不安も出費も少ないのです。アンティークベルさんも、介護施設を探されるのはもっと後でいいと思いますよ。
それから、「夫の分も負担すべきなのか」というお悩みですが、これに関しては“介護とお金”の考え方についてお伝えしたいと思います。
非常にざっくりとした金額を言いますと、たとえば施設に入る場合、サービスのいい有料老人ホームに入るなら、入居時に数千万円(0円という施設もあります)の頭金と、月々20〜30万の費用がかかります。一方、特別養護老人ホームなど公共の施設に入居できれば、初期費用はかからず月々数万〜十数万円と負担は軽い。ですが、これは入居の競争率も高いし、安い分受けられるサービスにも制限が出てきます。
このように施設によってかかる金額はピンキリですので、考えるべきポイントとなってくるのは、「いくらかかるか」ではなく、「いくらかけるか」になってきます。そしてこの「いくらかけるか」の決断が非常に難しいのは、そこに“気持ち”が乗ってくるからなのです。
介護の現場では、「もうちょっとお金をかければラクでハッピーになれるのに」という話を専門職の方からよく聞きます。でも夫婦仲があまり良くなかったりすると、「自分の将来のこともあるし、夫のために大事な貯金を使いたくない」と妻が思うことも少なくないようです。
ですから私が思うのは、お若いアンティークベルさんの場合、今すべきことは「どっちが負担すべきか」悩むことではなく、夫の介護にお金をかけてもいいと思えるような、幸せで充実した結婚生活を送ることではないでしょうか。
だって考えてみてください。先のことなんて分からないもの。もしかしたら旦那さんよりアンティークベルさんのほうが先に倒れるかもしれないんですよ。そのときに夫婦仲が悪かったりすると、これはけっこうキツイものです……。
もちろん、資金計画を立てることは大事です。でもそれと同時に、旦那さんとの信頼関係をより強く築かれることのほうが、きっとアンティークベルさんのお悩み解決につながるのではないかと私は思っております。
いかがですか?
金子稚子さんの回答、ぜひご参考になさってください。
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