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15日、選手村のアパートを視察するバッハIOC会長(C)AP
財政難に犯罪増 五輪控えたリオ「非常事態宣言」の深刻度
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/183924
2016年6月21日 日刊ゲンダイ
ついに“泣き”が入った。8月の五輪開催を目の前にして、ブラジルのリオデジャネイロ州政府が、財政難が深刻だとして「非常事態」を宣言したのだ。税収の落ち込みが大きく、治安や保健、教育などの公共サービスの維持が困難になる可能性があるという。
財政難に陥った原因は、ブラジル全体の深刻な不況と原油価格の下落だ。特にリオは石油産業が集積していて、税収は石油“頼み”。だが、リオに本社を置く国営石油公社・ペトロブラスは原油安で業績不振に陥り、納税額が減少しているという。
財政危機の影響は市民生活も直撃している。警官や教師など公務員の給与の支払いが遅れているほか、年金生活者が未払いの年金の支払いを求める抗議デモも発生。五輪選手や観客の“足”となる新地下鉄の工事も大幅に遅れ、五輪開催までに間に合うかどうかわからないという。
雇うカネがないことから警官の人数自体も減っていて、犯罪数は増加中。もともと、“危険な都市”として有名だが、さらに治安が悪化しているという。とても五輪どころではないのだ。ブラジルに詳しいスポーツライターの田崎健太氏はこう言う。
「驚くかもしれませんが、ブラジルでは非常事態宣言自体、珍しいことではありません。カーニバル前に警戒を促す意味で出すこともある。警官への遅配も珍しくなく、ガードマンなどのバイトをしておカネを稼いでいる者もいる。2014年W杯の時も、スタジアムが完成したのは開幕ギリギリでした。そういう“お国柄”なんです」
さすがに、国家の威信をかけて五輪は開催するだろうが、パラリンピックが終わる9月下旬まで、トラブルなく運営できるのか。
「高級ホテルなどがある場所とマフィアが多い貧民街は混在していて、治安が相当悪いのは事実。選手は大丈夫でしょうが、観光客の安全が守られるかは疑問があります」(田崎健太氏)
ギリシャ、北京、ロンドン――と、オリンピックを開催した都市は、その後、ことごとく不況に陥っている。ギリシャ破綻のきっかけは、04年アテネ五輪での大規模なインフラ整備だった。リオは開催前に危機が訪れている。ミソが付きっぱなしの東京五輪も、よく考えた方がいい。
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