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超高速取引、350マイクロ秒遅らせ防ぐ 米で公式承認
橋田正城2016年6月18日20時03分
IEXでCEO(最高経営責任者)を務めるブラッド・カツヤマ氏=2月、米ニューヨーク、橋田正城撮影
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米証券取引委員会(SEC)は17日、「ダークプール」と呼ばれる私的な取引所の一つ、「IEX」を公式な取引所として承認すると発表した。IEXは、ニューヨークや東京の株式市場で多くを占める超高速取引(HFT)を防ぐ仕組みを採用し、HFTによる大きな値動きを嫌う投資家の利用を見込んでいる。
こうした仕組みを採用した取引所は世界的にも珍しい。IEXは、売買注文が一律、取引成立の前後で各350マイクロ秒遅れる「スピード・バンプ」と呼ばれる仕組みを導入している。1マイクロ秒は100万分の1秒。一瞬で取引するHFTには致命的な遅れになりかねない。
同社CEO(最高経営責任者)のブラッド・カツヤマ氏は日系カナダ人で、一部のHFTに批判的な立場で知られる。2月には朝日新聞の取材に「(既存の)取引所が(HFTに有利となる)不公平な取引の場所を提供している。それを直すには自分たちが取引所になることが一番だと思った。初めから取引所になりたかったが、お金が集まらなかったのでダークプールとして会社規模を大きくして取引所の承認が得られるのを待っている」と述べていた。(橋田正城)
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http://www.asahi.com/articles/ASJ6L4FTFJ6LULFA006.html
米SEC
新たな証券取引所を承認 超高速取引に対抗
毎日新聞2016年6月18日 19時58分(最終更新 6月18日 20時34分)
経済
【ワシントン清水憲司】米証券取引委員会(SEC)は17日、新たな証券取引所として「IEX」を承認すると発表した。一部の投資家が優位に立つとの批判が根強い株式の超高速取引(HFT)に対抗するため、あえて取引成立を一瞬遅らせて公平な取引の確保を目指すのが特徴で、承認が得られるかに注目が集まっていた。
IEXは日系カナダ人のブラッド・カツヤマ氏が2013年に創設し、これまでは私設取引所として運営していた。HFTを駆使する一部投資家が、他の投資家の先回りをして取引を確定させ、利益を上げる実態を描いた金融ジャーナリスト、マイケル・ルイス氏の著書「フラッシュ・ボーイズ」で取り上げられ、脚光を浴びた。
IEXは「スピードバンプ」と呼ばれる仕組みを備え、取引の確定を一律に350マイクロ秒(1マイクロ秒は100万分の1秒)遅らせることで、HFTだけが有利になる状況を避けられるという。カツヤマ氏は「証券業界の公正さ、平易さ、透明性を改善できる地位に立てることを感謝する」との声明を出した。
米国では、証券取引所や私設取引所が顧客争奪戦を繰り広げている。仲介業者は最も有利な値段で取引できる取引所に注文を出す義務があり、IEXは全米13番目の証券取引所として認められたことで、ニューヨーク証券取引所(NYSE)などと対等の立場で競争できるようになる。米メディアによると、NYSEなど既存取引所はIEXの承認に反対で、SECの決定を不服として裁判を起こす可能性もあるという。
【ことば】超高速取引(HFT)
株式市場で人工知能(AI)が組み込まれたコンピューターが1秒間に数千回とも言われる頻度で売買を繰り返す取引手法。株価の値上がりや値下がりの兆候を察知し、高速売買で小幅な利益を積み上げる。情報処理技術の発達とともに、1990年代以降欧米で普及。一般の投資家との公平性が疑問視されるほか、株価の乱高下の要因との批判も根強い。
http://mainichi.jp/articles/20160619/k00/00m/020/046000c
株の超高速取引批判のIEX、公式取引所に認可 SEC
2016/6/18 10:55
【ニューヨーク=山下晃】米証券取引委員会(SEC)は17日、米私設取引所IEXを公式な取引所として承認すると発表した。IEXは株式などの超高速取引(HFT)に対して批判的な立場をとっており、取引速度を意図的に遅らせる仕組みを導入した取引所。HFT取引に批判的な米著名作家の題材になり、正式な認可を得られるか注目されていた。
今回の認可により米国の公式な取引所の数は13となる。米市場では当局が承認していない「ダークプール」と呼ばれる私設取引所での取引も活発だ。それぞれの取引所で成立する売買価格の価格差を狙って高速のコンピューターを活用するHFTが「先回りして売買しているのでは」と不公平感が指摘されていた。
IEXはHFTが優先的に売買できないよう取引時間を350マイクロ(マイクロは100万分の1)秒遅くする「スピードバンプ」という仕組みを導入している。既存の取引所からは「高速道路で1人が遅く走るのはむしろ危険だ」などとIEXを批判する声も出ていた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM18H1Q_Y6A610C1NNE000/
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