http://www.asyura2.com/16/hasan109/msg/907.html
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対談する落合陽一氏(右)と岩瀬大輔氏(左)
近未来予測 コンピュータも優秀な営業職員になれる
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160618-00000019-pseven-life
SAPIO2016年7月号
メディアアーティスト・落合陽一氏の新著『これからの世界をつくる仲間たちへ』が話題になっている。同氏は28歳という若さにして、世界最先端の研究者を選ぶ「米ワールド・テクノロジー・アワード」(2015、ITハードウェア部門)を、ノーベル賞の中村修二氏に続き日本人で2人目に受賞した人物だ。
生命保険という旧態依然とした業界に「ネット生保」という新たな形で挑戦し、注目されているライフネット生命社長の岩瀬大輔氏は、名門として知られる開成高校の先輩だという。新たな世界に挑む2人が、近未来の生命保険会社がどう変わっていくか、語り合った。
岩瀬:われわれ生命保険業界には、コンピュータやネットの進化をどう取り込めばいいと考えますか。当社はネット生保ですが、生命保険は一生に一度か二度の買い物だから、毎日見るものではなく、ネットとの親和性が他の業界に比べて低いのではないかという考えもあります。たとえば人工知能が発達すると、保険の営業職員は不要になるだろうという人もいますが、そんな時代がやってくると思いますか。
落合:あるときから、みんながネット保険に一気に移行する時期が来ると思います。その転機になるのは、昔ながらの生命保険セールスパーソンよりも人工知能のbot(注)のほうが話しやすい、と多くの人が感じるようになったときじゃないでしょうか。
(注/人間に代わって作業したり、やりとりしたりするプログラムの総称。たとえばツイッターでは、自分について書かれたツイートを自動的にリツイートしたり、特定の時間にツイートしたりするbotがある)
岩瀬:そういう時代になるのはいつごろですか。
落合:10年か15年後くらいだと思います。人工知能との会話が「多くの消費者の信頼を得る」までには時間がかかりますが、人工知能自体は数年で劇的に進化するでしょう。
たとえばフェイスブック社が開発して大きな話題となっている「メッセンジャーbot」というサービスは、ユーザーの好みや行動パターンを勝手に学習して、ピザ好きな人にはピザ店から「これはいかがですか?」とメッセージが届いたりする仕組みです。
これが進化すれば、人が何かを食べたいと心の中で考えているときに、行動パターンなどからコンピュータがドンピシャのタイミングでその商品を提示できるようになるはずです。人生設計のパターンなども把握できるので、生命保険の相談も個別にできるでしょう。
岩瀬:ネット上で働く仮想営業職員をつくってしまうわけですね。お客様とのやりとりや、保険提案のパターンはどうやってbotに学習させるのですか?
落合:社内で蓄積したデータをコンピュータにひたすら「食べさせる」のです。コールセンターの営業職員と顧客とのやり取りの録音データをすべてテキスト化して人工知能プログラムに入れれば、どんな家族形態の人にはどんな保険がお勧めかとか、よくある質問とそれに対する答えも覚えられます。必要なデータ量は、10万件以上が目安とされています。それくらい「食べさせ」れば、かなり優秀な営業職員になるはずです。
岩瀬:それが実現すれば、生命保険業界に限らずあらゆるビジネスが劇的に変わりますね。
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