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FOMC、日銀の現状維持
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52809491.html
2016年06月17日 在野のアナリスト
北海道の函館で震度6弱の地震がありました。震度の割りに被害が少なくて幸いですが、ちょっとした噂があります。震災は政権与党にとって都合がいいことは、北海道5区補選で証明済みです。つまり今回、震度を高めにだして国民に震災を意識させたのでは? という噂があるのです。震度は職員の体感でだしていたりもしますし、後で変更も可能です。実際は分かりませんが、震度6弱というインパクトと、実際の被害と。その2つを見比べる必要もあるのでしょう。
日米の中央銀行が金融政策決定会合を開きました。まず米FOMCは現状維持、ただし今年と来年の成長率見通しを下げ、また金利見通しを示すフォワードガイダンスも年1回が前回の1人から6人に増えるなど、かなりハト派な印象です。FRB理事らによる5月から急速に6月利上げを織り込ませる動きもみられましたが、5月雇用統計や住宅市場の減速など、利上げできる環境が遠のいたことも要因ですが、最近FRBは口先介入でバブルをつぶすことを目的にしており、実際に利上げできる環境でないことは気づいている。しかし口先介入の効果をもたすために、年末に利上げするのでは? といった警戒も広がるのが現状です。
日銀も現状維持、ただし住宅市場は「持ち直しに一服」から「再び持ち直し」に上方修正し、年度末にかけて物価は上昇する予想を維持するなど、ややタカ派な印象を強めました。この日米の現状維持は、2つの意味で市場にバイアスをかけました。つまり5月からFRBが利上げ観測を流したことで、一気に外国人投資家が円の買いもちポジションを減少させたこと、また日本では2割ほど、とされますが市場には緩和期待があった。円高がすすみ易くなっており、黒田日銀総裁が以前106円台の円は「高すぎる」と発言したことから、動くのではないか? とする期待です。つまり2つの期待が一気に消失したことで、円売り・株買いのバイアスが強くかかったのであり、これは投機的な動きでも何でもありません。強いていうなら市場との対話に、日米の中央銀行が失敗した結果、といえるのです。
しかも日本は深刻です。安倍政権ではもう外国人投資家は株を買わない。安倍ノミクスへの期待が剥落し、興味すらない。一方で、ブレグジットの問題でポンドからの資金逃避が起きており、英国の影響が軽微な円のポジションを増やしておきたい。そんな思惑も働いています。つまり市場としては円買い・株売りはまさに直近の思惑に添うものなのです。
さらに日銀によるフォワードガイダンスの失敗、も影響します。つまり黒田氏はサプライズを意識する余り、市場との対話は下手です。そのことで思惑でのポジションを構築する短期スジが、イベント通過後に一気にそのポジション解消と、新たなポジションの構築に動く。このことで変動を大きくしており、ますます市場の健全性が薄れ、長期投資家が敬遠する、という悪循環を生んでいる。まさに安倍政権、黒田日銀がいることによって、今のように市場がおかしなことになってしまっているのが、現状といえるのでしょう。
舛添都知事の辞任で、米FT紙による「せこい」の報道ばかりとり上げられますが、AFP通信は「東京五輪は不祥事続きで、都知事の辞任は恥の上塗り」と、もっと辛らつな記事を書いています。つまり舛添氏の「せこさ」という個人的な問題ではなく、日本全体が「不祥事続き」という目で外国人投資家からは見られており、投資資金が集まりにくくなっているのです。しかも「恥」を「上塗り」するのは、重ね塗りなのですから重症です。
経済指標でさえ、速報から確報へと数字を弄ることが可能です。数字によるインパクトという意味では、15000円台前半の株価、103円台の円というものが、安倍政権に与える影響は大きいのでしょう。株価連動内閣ともされてきただけに、その通信簿として参院選にも影響してくるのは確実です。フォワードガイダンスに失敗する黒田日銀、日本の将来に明るい展望の示せない安倍政権、どちらも期待に関わるだけに、それを保証できないという点では株価も為替も『投機』というより『当然』といった水準になってきているのかもしれませんね。
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