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13日には優良中小型銘柄の反動安を狙ったカラ売りが活発化?(写真は本文と関係ありません、撮影:尾形文繁)
6月後半に優良中小型株への投資チャンス到来も
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160614-00122525-shikiho-bus_all
会社四季報オンライン 6月14日(火)20時31分配信
眠っていた“リスク”が一斉に目を覚ます、そんな週の幕開けになった。Brexit(ブレクジット、英国のEU離脱)懸念を引き金に強まる「欧州株売りとユーロ・ポンド売り」。リスクオンのシンボルだった原油価格も1バレル=50ドル到達で頭打ちの気配を醸し出している。原油価格の回復そのものが一部シェール企業を復活させ(リグ稼働数が増加基調)、これが今度は同価格の下げ理由に転嫁され始めた。
ドイツ、英国、日本など主要国の10年債利回りが過去最低に低下している現象、そして、ボラティリティインデックス(VIX)の久々の急騰(3日の13.47ポイントから10日には17.03ポイントまで上昇)。これらが示唆するのは「質への回避」としか形容しようのない動きだ。質を求めたときに選ばれる通貨が「円」であることは誇らしいのだが、円高は「日本株売り」につながる。
週明け13日の日経平均株価は前週末比582円安。値上がりした東証1部銘柄は全体の2%と、ほぼ壊滅状態だった。ただ、そのわりには東証1部の売買代金はわずか1兆8518億円余りにとどまり、「もうダメだ」なるセンチメントから持っている株を売る投資家が急増したとは到底言えない売買ボリュームだった(いつもと変わらない薄商い)。
先物についても日中の出来高は4万枚強の水準。下がったときの業界の常套句である「先物に仕掛け的な売りが入った」ともいえる状況ではなかった。「下がったら買いたい!」と思っている投資家だけは「この程度の押し目では存在しない」が正解であり、逆張りで買い機会を待つ参加者がいつも通り乏しい中、「外部環境に逆らう術もなく水準を低下させただけ」という雰囲気だった。
現物株がほぼ全部安の中で、値下がり率上位ランキングにははっきりした特徴があった。前週10日まで「優良株」と言われていた中小型銘柄がやたらとランクインしていたのだ。たとえば、10日に年初来高値を付けていた銘柄でみると、たとえば、ブイ・テクノロジー <7717> 。13日には7.6%安と大幅に値下がりした。ほかにもアイロムグループ <2372> の9.3%安、六甲バター <2266> の6.3%安、IBJ <6071> の6.9%安など、幅広く急落銘柄が生まれた。
これらの10日高値の銘柄に共通するのは、上昇過程で「(国内)機関投資家が買っていたのではないか?」と思いながら見ていた市場参加者が多いことだ。今週に入って、いろんなリスクが牙をむき始めている感がある中、「機関投資家が高値銘柄を利益確定で売却しているのでは?」といった解釈になりがちな現象である。
■ 反動安狙ったカラ売りのターゲットに?
一方で、「そもそも国内のアクティブファンドが活発に動いている話は聞かない」という市場参加者の声もある。同じく、需給動向に精通した、ある市場関係者も「そんなにロング(買い)オンリーで持っていた個人投資家も機関投資家も多いとは思えない。直近で上げ過ぎた反動安を狙った新規のカラ売りだろう」と読む。
同関係者は「ヘッジファンドに限らず、中小型の優良株ロングと大型株ショート(売り)の形でポジションを組んできた参加者は多かったはず。その巻き戻しだろう」とも指摘する。この場合、中小型の優良株は売りになるため下げるが、逆にショートだった大型株には買い戻しが入る。だが、ロングのほうが流動性の低い銘柄で、ショートのほうは流動性の高い銘柄で組まれたロングショートのポジション。このため、この手のアンワインド(巻き戻し)は、ロング分の外しの下げがきつく出て、ショート分の買い戻しは価格にノーインパクト、というぐあいに見えるのも常である。
新興株市場でもこうした動きが同じように起きていた。売買の多い銘柄、時価総額の大きい銘柄も大幅安となったが、先週末まで高かった銘柄のほうが下落率は大きかった。CRI・ミドルウェア <3698> の7.4%安、シリコンスタジオ <3907> の8.7%安、ディジタルメディアプロフェッショナル <3652> の12.5%安、フルスピード <2159> の9.1%安などなど。いずれも10日に年初来高値をつけた銘柄だ。
もっとも、こういった現象が起きたことでむしろ、「6月後半」に大きな投資チャンスが生まれたのではないだろうか。先週まで高く、今週になって売られている前出のような中小型株にはチャンス到来の可能性がある。その理由について次週コラムでお伝えしたい。
(おしまい)
※株式コメンテーター・岡村友哉
株式市場の日々の動向を経済番組で解説。大手証券会社を経て、投資情報会社フィスコへ。その後独立し、現在に至る。フィスコではIPO・新興株市場担当として、IPO企業約400社のレポートを作成し、「初値予想」を投資家向けに提供していた。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
岡村 友哉
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