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ヤフー買収の最有力候補 ベライゾンが狙うデジタル広告の覇権
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160614-00012503-forbes-bus_all
Forbes JAPAN 6月14日(火)14時0分配信
ベライゾンは米ヤフーの中核事業売却の入札においてアナリスト予想を下回る金額を提示したにもかかわらず、買い手の最有力候補となっている。しかし、ベライゾンのライバルAT&Tを含め、ヤフー買収を目論む企業は多い。
ベライゾンはAOLを傘下に持ち、ヤフーを買収すればデジタル広告事業を強化できる。さらにヤフーのライブストリーミング動画を活用して既存の顧客のデータ使用量を増やすこともできるため、ベライゾンにとってヤフー買収は魅力的だ。
■利用者は1億1000万人以上
ニュースメディアFast Companyは「アナリストがベライゾンを最有力候補と見ているのは、同社が2015年に44億ドル(約4,665億円)で買収したAOLとヤフーを組み合わせることによる戦略的価値が高いためだ。デジタルメディアに参入し、既存のネットワーク力と広告を組み合わせることによって新たな収入源を作り出す狙いがある」と分析する。
一部アナリストは入札額を40億〜80億ドル(約2,240億〜8,480億円)と予想しているため、35億ドル(約3,710億円)で入札したベライゾンが勝てるかどうかは微妙なところだ。ベライゾンが入札額を下げた理由は、先月ヤフーがオンラインビジネスの減速を発表したことにあるのではないか、とウォールストリートジャーナルは報じている。
ベライゾンがヤフーの特許や不動産の取得には興味を示していないことも、入札額を抑えた理由かもしれない。AT&TやプライベートエクイティファンドのTPG、ベインキャピタルも入札に参加しているという報道もあり、ベライゾンが競り勝てるかどうかはまだわからない。
しかし、もしベライゾンがヤフーの巨大なユーザーベースとモバイル動画広告を手に入れることが出来れば、成長著しいデジタル広告においてYouTubeやフェイスブック、ツイッターに対抗できるようになる。
■来年にはデジタル広告がTVを追い抜く
これが特に重要になってくる理由は、アメリカでは来年にはデジタル広告がテレビCMを追い抜くと見られているためだ。プライスウォーターハウス(PwC)が6月8日に発表した年次調査「グローバル・エンタテインメント&メディアアウトルック」によると、広告収入において今後最も期待できるのはモバイル広告だ。
■狙いはモバイル広告
2015年には207億ドル(約2兆2,000億円)でインターネット広告の総売上の34.7%を占めていたモバイル広告は、2020年までには49.4%にまで伸びると見られている。
これは巨大な収入源になる。ベライゾンは動画配信の未来はデジタルとモバイルにあると踏み、投資を進めていることを筆者は以前から指摘している。AOLのユーザー200万人とベライゾンの顧客1億1,200万人にヤフーの10億人のユーザーを加えることは賢い戦略だ。ベライゾンが買収に成功すれば業界の支配力を握るだろう。ベライゾンは確かなコンテンツと膨大な数の新規ユーザーを獲得できることになるため、買収は既存のモバイルインフラを補完できる巧妙なデジタル戦略と言える。
ニュースメディアRecodeは「ヤフーの取締役にとって重要なのは、たたき売りのような印象を与えない買収案を選び、株主の怒りを買わないこと」だと報じている。取締役が崖っぷち感を出したくないとすれば、相乗効果が期待できるベライゾンが最有力候補だろう。だが特許や不動産を含めて50億ドル前後で買収する提案をしている他社にチャンスがないわけではない。結局モノをいうのは金なのだ。
Nelson Granados
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