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歴史に類を見ない世界的債券高、飽くなき需要の死角に潜む危険 利回りが過去最低 マイナス金利を恐れるな、重要なのは使い方
http://www.asyura2.com/16/hasan109/msg/737.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 6 月 13 日 15:46:48: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

(回答先: 日経平均は582円安、英EU離脱懸念で全面安商状 2カ月ぶり安値 105円台円高 日銀追加緩和は時間の問題  投稿者 軽毛 日時 2016 年 6 月 13 日 15:43:27)

歴史に類を見ない世界的債券高、飽くなき需要の死角に潜む危険
Susanne Walker Barton、Liz Capo McCormick
2016年6月13日 14:02 JST
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世界の債券利回りは少なくとも1871年以来の低水準−マルビー氏
グロース氏は「過去500年」で最も低い債券利回りだと指摘
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今の債券相場はどんな比較も寄せ付けない高騰ぶりだ。
  数兆ドル相当の債券の保有に多額の対価を支払ってもリターンが非常に少ない今のような状況はかつてない。債券市場の重鎮の1人、ジャック・マルビー氏によると、1871年までさかのぼっても世界の債券利回りが現状に近い低水準だった時期は見当たらない。ビル・グロース氏は「記録の残る過去500年で」最も低い債券利回りだとツイッターで指摘した。
  利回りがゼロを下回る債券が8兆ドル(約850兆円)を超えているものの、精彩を欠いた世界的な経済成長やマイナス金利、中央銀行による異例の購入が国債需要を支えている。ただ、投資家のこうした飽くなき需要は、米利上げが検討される中で痛みを伴う損失をもたらしかねない危険性を見えなくさせており、これは大きな懸念材料だ。

  ドイツ銀行のチーフ国際エコノミスト、トルステン・スロック氏は、「こうした状況は間違いなく市場をさらに脆弱(ぜいじゃく)にする」と指摘した。
  債券相場のバブル以外にも歴史はいくつかのヒントを出している。米10年債利回りは現在、株式の配当利回りを下回っている。過去50年にこうした状況になったのはこれが3回目で、過去2回は米国債相場が年間ベースで過去最大の下げに見舞われた経緯がある。
  バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの集計データによると、米国と日本、ドイツ、英国の10年債の平均利回りは先週、0.69%に低下した。これは過去最低で、過去145年間の平均である5%を大きく下回る。

原題:Most Expensive Bond Market in History Has Come Unhinged. Or Not.(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-13/O8OYQH6JIJUR01


5年、10年、20年債利回りが過去最低、英EU離脱警戒で金利低下圧力
三浦和美、山中英典
2016年6月13日 08:03 JST 更新日時 2016年6月13日 13:26 JST
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新発5年債利回りマイナス0.27%、新発20年債利回り0.17%
英国民投票に向けて不透明感の強まりからリスクオフ−バークレイズ
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債券相場は上昇。新発5年物、10年物、20年物の国債利回りが過去最低を更新している。英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票を控え、不透明感を背景に世界的な金利低下圧力が強まり、国内債市場でも買いが優勢となっている。
  13日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低下のマイナス0.165%で開始し、連日で過去最低を更新した。いったんマイナス0.155%に戻した後、マイナス0.16%で推移している。新発5年物の128回債利回りはマイナス0.27%を付け、最低更新となった。新発20年物の156回債利回りは0.5bp低い0.18%と、前週末に続いて最低を付け、その後0.17%まで下げている。
  長期国債先物市場で中心限月の9月物は、前週末比7銭高の152円39銭で取引を開始。午後に入ると上げ幅を拡大し、一時は152円44銭まで上昇した。

  JPモルガン証券の山脇貴史チーフ債券ストラテジストは、「先の話としてイベントを織り込んでいなかったが、織り込んでいる感じで円債に買いが入っている」と話した。「日銀は今月緩和の可能性は低いとみるがゼロとは言えない。英国のEUに関する国民投票でも残留とは思うが、何が起こるか分からない。米連邦公開市場委員会(FOMC)で、ハト派のコメントが出てくると円高が進み、株安を含め、債券は崩れにくい地合いが続くだろう」と説明した。
  10日の米国債市場では世界的な成長懸念や英国の国民投票を23日に控え、買いが優勢となり、10年債の利回りは1.64%と終値ベースで2013年5月以来の低水準を付けた。欧州ではドイツ国債が週間ベースで3週続伸し、10年債利回りが一時0.009%と、ブルームバーグがデータ集計を開始した1989年以降の最低を記録した。
  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「グローバルに債券が買われる状況で、長期金利の過去最低更新が続くなど目先は金利低下基調が続きそうだ」と指摘。「期待インフレ率が下振れする中、英国の国民投票に向けて神経質になっており、不透明感の強まりからリスクオフの流れになっている」と言う。
日米金融政策見極め
  今週は14、15日に米国でFOMCが開かれる。国内では日銀が15、16日の日程で金融政策決定会合を開く。
  バークレイズ証の押久保氏は、「今週は日銀会合が最大の注目材料だが、足元ではリスクオフのセンチメントが高まりやすく、追加緩和の有無にかかわらず金利は低下基調だろう」と予想。「超長期ゾーンは日銀会合の結果に左右されそうだが、仮に新しい材料が出なかったとしても、大量償還を控えて、今週は国債入札も少なく、需給的に買われやすい。特にプラス利回りの債券には償還資金が集まりやすいだろう」とみる。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-12/O8JM5V6JTSEI01

PIMCO:FOMCと英国民投票で通貨は荒い値動きに
Lananh Nguyen、Andrea Wong
2016年6月13日 10:07 JST 
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世界通貨の予想変動率の指標は先週大幅上昇
ドルの上昇は穏やかになる−アイバシン氏 
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、今週の連邦公開市場委員会(FOMC)と来週の英国民投票により、通貨などの相場は荒い値動きになるとの見通しを示した。
  15日のFOMCで米金融当局が利上げに踏み切る確率予想が低下する中、世界通貨のインプライドボラティリティ(IV、予想変動率)の指標は10日終了週にこの4カ月で最大の上昇となった。ORBがインディペンデント紙の依頼で実施した10日公表の調査では離脱派が55%と、残留派(45%)を10ポイント上回ったことを受け、同日のポンド相場は下落し、週間の下げ幅を拡大。ポンドのボラティリティも急拡大した。

  PIMCOのグループ最高投資責任者(CIO)、ダニエル・アイバシン氏は「中銀の政策と、一段と不透明な情勢となっている政治に関連したテクニカルな不確実性要因をわれわれは重要視する必要がある」と指摘。ドルについては、「この数年続いた活発な上昇局面は終わり、今後上昇する場合はずっと緩やかになるだろう」と分析した。
  商品先物取引委員会(CFTC)の7日のデータによると、ヘッジファンドなど大口投機家が建てているドルのネットロングポジションは3週連続で増加し14万5247枚となった。1週間前は8万4149枚だった。
原題:Pimco Says Currencies Will Be Whipsawed by Central Banks, Brexit(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-13/O8OPB06KLVR401

 


【コラム】マイナス金利を恐れるな、重要なのは使い方−コチャラコタ
コラムニスト:Narayana Kocherlakota
2016年6月13日 07:03 JST 

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世界各国・地域の金融当局の間では、景気刺激策としてマイナス金利という、賛否の分かれる措置を採用する動きが見られる。私自身はマイナス金利について、有益な手段となり得ると確信しているが、それが効力を発揮するかどうかは使い方次第である部分が大きい。
  私は最近、ワシントンのブルッキングズ研究所で開かれた会議に参加した。そこではエコノミストがユーロ圏、デンマーク、スイスでのマイナス金利採用の影響を検証した。そこで得られた大まかな結論は、マイナス金利採用に特別な点はないということだった。
  金利をプラス圏で0.5%から0.25%に引き下げるのと、マイナス幅を0.25%から0.5%に拡大するのとでは、効果にほとんど差はないと考えられる。いずれのケースも支出を促すとともに、銀行や保険会社からは収益性の低下を招くとして金融当局に不満の声が寄せられる。
  ただ、コミュニケーションは重要だ。金融当局は通常、マイナス金利の採用には極めて消極的な姿勢を示す。米金融当局は先のリセッション(景気後退)のどん底でもそれを避けた。こうした消極的な態度によって、ゼロ金利採用は苦肉の策と受け止められ、経済への信頼を損なう事態となりかねない。
  1月に小幅なマイナス金利の採用を決めた日本銀行だが、その政策が期待したほど効果を上げていないのもほぼ間違いなくこの理由によるもので、米金融当局の場合もマイナス金利の採用を検討していないと言い張ることで、同じわなに陥りかねない。
  一般の人々やその選ばれた代表がマイナス金利を不安視するケースが多い点を踏まえれば、コミュニケーションの重要性は増す。デンマークでは、同国通貨クローネとユーロとの安定的な為替レートを維持するという金融当局の目標を国民が理解し全面的に支持した。
  米国など他国・地域の金融当局も、マイナス金利を採用する場合にその目的についてデンマークと同じように広範な支持を確保できるよう一段と努力すれば、同政策採用に対する政治的な障害はより少なくなるだろう。
(ナラヤナ・コチャラコタ氏はブルームバーグ・ビューのコラムニストで、2009−15年に米ミネアポリス連銀総裁を務めた。このコラムの内容は必ずしもブルームバーグ・エル・ピー編集部の意見を反映するものではありません)
原題:Don’t Fear Negative Interest Rates: Narayana Kocherlakota(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-12/O8JMO56S972H01  

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コメント
 
1. 2016年6月13日 19:50:59 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[494]
50年物英国債、利回り2%割れ−まさに狂気の世界
By JAMES MACKINTOSH
2016 年 6 月 9 日 14:34 JST

 標準的な支援策の規模が1兆ドル(約107兆円)になってからというもの、大きな数字を聞いても誰も驚かなくなった。主要先進国の国債利回りがゼロやマイナス圏に沈む中、小さい数字から伝わる衝撃も急速に威力が弱まりつつある。

 とは言うものの、時には日中足チャートから離れてがくぜんとすることがあっても良いはずだ。今はそういうときだろう。英国債の50年物利回りは2%を下回っている。つまり英国の50年国債を買って満期まで保有すると、英中銀イングランド銀行が目標とするインフレ率よりも低い利回りで50年も資金を塩漬けにすることになる。

 50年物英国債利回りの2%割れは、利回り追求という世界的な流れの中で起きたことだ。投資家が利回り確保に走る中で1月末以降、長期債の価格は急速に上昇(利回りは低下)している。ドイツ国債の10年物利回りは8日の取引で初めて0%寸前まで低下した。

 こうした流れは日本でマイナス金利が採用されたことが発端だったようだ。日本銀行によるマイナス金利政策の導入を受け、日本の投資家は利回りを求めてより年限の長い債券を買うようになった。国債利回りはばかばかしいほどの水準まで下がり(40年物利回りは直近で0.35%前後)、国内年金基金やその他の大口債券投資家はより高い利回りを得ようと海外の債券に資金を振り向けた。これに伴い、日本以外の国債も利回りの低下に拍車が掛かった。

 単に資金の流れだけの問題であれば、この先にあるのは典型的な国債バブルだろう。だが、世界経済見通しの悪化が状況をややこしくしている。しかも主要中銀数行はもう追加利下げの余地がほとんどない。債券利回りの低下は景気減速で十分説明がつくものの、利回りはどこまで下がるのだろうか。これに対する正しい答えはないが、現在の利回りは、多くの他の資産が持ち直したとしても全くもって実にひどい結末が待ち受けていることを示唆している。

過去1年間の長期国債収益率(赤:英国50年物、緑:米国30年物、水色:日本30年物、青:ドイツ30年物)


 投資家にとって良い一例が日本だ。30年物日本国債の過去6カ月の収益率は32%で、2003年の債券バブル以来の高さだ。30年物利回りが初めて1%を割った03年当時、収益率は28%だった。

 足元の利回りは当時よりもはるかに低い。30年国債を買い、受け取った金利を再投資しつつ新発の30年物が発行されるたびに買い換えたとすれば、03年初めからの収益率は47%に達する。ところが、株式に投資していた場合の収益率の方がこれよりも高い。03年当時は株価がまだ多少割高だったにもかかわらず、同じ期間の東証株価指数(TOPIX)の収益率(配当含む)は129%だった。

 差し当たり国債相場は昨年のミニバブルが再来したかの様相だ。ドイツ国債の10年物利回りは8日の取引で一時、0.03%まで落ち込んだ。インフレ調整後の実質ベースで考えるとこれは、金利がいずれ上昇した場合に見込まれる大きな損失を考慮しないとしても、買い手がほぼ確実に損をする水準だ。

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