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グーグルが「完全自動運転」にこだわるわけ(PRESIDENT)
http://www.asyura2.com/16/hasan109/msg/681.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 6 月 11 日 17:27:35: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

グーグルが「完全自動運転」にこだわるわけ
http://president.jp/articles/-/18222
2016年6月11日 PRESIDENT  茂木 健一郎:世界一の発想法


人工知能をはじめとする、新しいテクノロジーが、世界を変えようとしている。


車の自動運転は、その中でも、人々の関心が最も高い技術の1つだろう。自動運転を行うことで、安全性が増すばかりでなく、新しい産業も生まれる。自動運転タクシーはもちろんのこと、運転中の車内での活動の可能性は無限。新しい経済活動の「ブルーオーシャン」が広がっている。



ところで、自動運転技術について、自動車産業の関連の方とお話しすると、可能性については積極的なものの、「完全自動運転」はまだ先、という方が多い。


「最初は、高速道路での自動運転から実現するのではないでしょうか?」


「いざとなったら、人間が介入できるような、そんなシステム設計になると思います」


そんな慎重なコメントをされる関係者が多いのである。


最初から最後まで人工知能に任せる完全自動運転が実現しないのだとすると、車で出かけて、レストランで飲酒をするということもできない。


特に地方都市においては、そのような可能性が開かれることの経済効果は絶大だと思うが、自動車産業の関係者は、完全自動運転については、実現しにくい、と考えていることが折に触れ伝わってくる。


ところが、完全自動運転以外は意味がない、と断言した人がいた。グーグルが、先端技術の研究開発のために設立した「X」(以前は「グーグルX」と呼ばれていた)で、実現不可能と思われるような大胆な技術目標「ムーンショット」の研究グループを率いる「キャプテン」、アストロ・テラー氏である。


「ムーンショット」とは、もともとは、当時のケネディ大統領が「人類を月に到達させる」と高らかに宣言したアポロ計画を指す名前である。Xでは、すぐには無理かもしれないが実現可能な技術目標を、「ムーンショット」と呼んでいる。


テラー氏は、今年の2月にバンクーバーで行われたTEDの会議で講演し、自動運転車の「グーグル・カー」、荷物の自動運送を担う無人飛行機「プロジェクト・ウィング」、眼鏡型情報端末の「グーグル・グラス」などを含むムーンショット研究プロジェクトを紹介した。



2015年6月、グーグル・カーがシリコンバレーの公道で試験走行を開始した。(写真=AFLO)


私は会場で聞いていたのだが、テラー氏が「自動運転」について言われたことに深い感銘を受けた。「我々は検討を始めてすぐに、完全自動運転以外には意味がないと気づいた」と断言したのである。


「人間は、人工知能に運転を任せていて、車内でリラックスしているときに、突然、運転しろと要求されても、そもそも対応できない」とテラー氏。「だから、私たちは、ハンドルのない、完全自動運転車をつくったのだ」。


テラー氏の発言は、技術目標というものを、どのように見定めるかという点に関する、深い叡智を示しているように思う。


中途半端な自動運転車をつくっても、役に立たなければ意味がない。なによりも、ユーザーに、認知上、行動上の、実際的ではない負荷をかけてはならない。


テラー氏の言うように、「完全自動運転車」以外は、ユーザー側にとっては使いにくい、安全ではない乗り物になってしまうだろう。そのような「本質」を一気に見抜いた「ムーンショット」の「キャプテン」の眼力にしびれた。


技術課題の本質を見極めなければ、大胆な研究はできない。未来に関心を持つすべての人が心に留めるべきだろう。


 

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コメント
 
1. 2016年6月11日 18:00:01 : 88PF8Kez8U : xPSMG3kEWW0[2]
自動運転の本質に一理ある

2. 2016年6月11日 19:04:07 : 6jC6Ok4X3M : r9HiorRuc1w[537]
Googleが自動運転車のすべての事故に全責任を取ると宣言すれば自動運転は実現するかもしれない、100Km近い速度で運転すれば、どんなに起こるかもしれない事象に対して対策を講じても回避不能な事態が起こる、例えば「前方を走る車から物が落とされて運転席を直撃しそうな場合で追い越し車線に後ろから車が来ている場合なんて、そのまま直進すれば自動運転車に乗っている人が死ぬかもしれないし追い越し車線へハンドルを切れば他の車との衝突が避けられないかもしれない」どう対処するのが正しいのか誰にも判断出来ない、この様な場合の自動運転車の行動の責任はGoogleが取るなら自動運転車に乗る人も出て来るんじゃないか、私はゴメンだが。

3. 2016年6月12日 02:28:17 : vtP7dyS7Qs : qZ_A0OywjsA[1]
ん?
自動運転なんて補助的な物でいいだろ
誰がハンドルの無い車に乗りたがるんだ?

技術者が作りたい物とユーザーが欲しがる物は違うだろ

ドライバーが疲れてうとうとした時、自動でAI運転に切り替わる
そんな程度で十分だろ

完全な自動運転が出来るAIを搭載しながらも、
自分で運転するか、AIに任せるか、時々AIに変わって貰うか
その時々の気分や状況で選択すればいいだけの話だろ
 


4. 2016年6月12日 15:09:57 : OGgxuYnIBs : DxjpyZfVSkc[9]
Googleの自動運転は交通事故に見せかけた暗殺が起こり得る。

5. 2016年6月13日 23:11:53 : YCjXETlu7s : @D1vxzvXbPQ[8]
グーグルの胡散臭さはさておいて、

自動運転の本質がコレなのは間違いない。
来い⇒乗る⇒寝てても家 で当然。

問題はこのことと自由とをどうするか。


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