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ドワンゴ 人工知能研究所 所長で全脳アーキテクチャ・イニシアティブ代表の山川宏氏
急速に発展進むAI、人間に残される仕事は果たして何か?
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160610-56213697-fukkou-ind
nikkei BPnet 6月10日(金)15時36分配信
「ラーニングテクノロジー 2016」の最終日となった2016年6月10日、ドワンゴ 人工知能研究所 所長で全脳アーキテクチャ・イニシアティブ代表の山川宏氏による基調講演「人工知能に任せるべきこと、そうでないこと」が行われた。
山川氏は「AI(人工知能)はニューラルネットワーク(神経回路網)を真似してコンピュータを動かそうという考えで研究が進んだが、25年〜20年前は今と比べて処理速度が遅く、役立つレベルまで到達しなかった。しかし今はいろいろなものがAIでできるようになっている」と話す。
元々AIは、大人が新しいことを覚えるときのように順序立てて学習できるようなものが得意で、逆に子供が生まれながらにして習得していくようなものが不得意だった。
「4〜5年ぐらい前から、『見る』ということに関しては人間に近いレベルに達している。ものを見て判断するのは人間よりも能力が高いということも結構ある状況だ。複数のパーツがそろったことで、人間のようなAIの完成が近付いていると言われている」(山川氏)
レンブラントが描いた絵画のデータを基に新たな作品を作るといったクリエイティブなこともAIには可能になってきており、現実にはないような画像をAIが“思い浮かべて”生成するといったことも「ここ半年から1年ぐらいの間に、AIというか『ディープ・ラーニング』のシステムによってできるようになってきた」と山川氏は語る。
■5つの「キャリア・アンカー」で考えてみると
1つのことしかできない専門的なAIから、浅くても広い知識を持つ「ゼネラリストAI」のような汎用化が進んでいるという。
AIの進化が与えるプラス面のインパクトについて、山川氏は「人間の生活や科学技術の発展を大きく助けてくれる。経済の安定化や改良、環境問題の解決など、助けになる部分は多い」と語る。
一方のマイナス面については、「AI自体が自分で判断することも問題だが、軍事利用、危険な考えを持つ人が使ってしまうリスクなどがある」(山川氏)
では、AIがさらに発展した未来に、どのような仕事が我々人間に残されるのか。山川氏は、米国の組織心理学者エドガー・シャインによって提唱された「キャリア・アンカー」(人が自分のキャリアを選択する際に最も重視する価値観や欲求のこと)をベースに5つ紹介した。
「『奉仕・社会貢献』は、自分がAIより劣っていたとしても、何かをして感謝されることは自分が承認されることにつながっていく。自分だけで生きていきたいという『自律・独立』は、いろいろなAIや科学技術のサポートによってやりやすくなるため残るだろう。『純粋な挑戦』もそうだ。ヘリコプターがあってもエベレストに歩いて上る人はいる。
『全般管理コンピタンス』は企業の管理職のようなものだ。全部がAIに牛耳られるのは人間社会にとってよろしくないので、管理する人が少数ながら必要になる。『専門・職能コンピタンス』は、単純にはAIに負けてしまう。しかし実際には上のようなものを実現するためには人間がなんらかの能力を持たなければならないので、違った意味で必要になっていくのではないかと思う」(山川氏)
(文・写真/安蔵 靖志=IT・家電ジャーナリスト)
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