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6月10日、日銀が公表した5月の企業物価指数(CGPI)は99.4となり、前年比で4.2%下落した。下落率は6年5カ月ぶりの低水準となった4月から横ばい。写真は都内の日銀本店前で3月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)
企業物価指数、5月は前年比4.2%下落 前月比は1年ぶり上昇
http://jp.reuters.com/article/cgpi-idJPKCN0YW038
2016年 06月 10日 10:13 JST
[東京 10日 ロイター] - 日銀が10日公表した5月の企業物価指数(CGPI)は99.4となり、前年比で4.2%下落した。下落率は6年5カ月ぶりの低水準となった4月から横ばい。原油価格など国際商品市況の前年比での下落や円高進行による下押し圧力が続いている。一方、足元では原油価格が上昇しており、前月比は0.2%上昇と1年ぶりにプラスに転じている。
ロイターがまとめた民間調査機関の予測中央値は前年比4.2%下落が見込まれており、結果はこれと同水準だった。
前月比は2015年5月以来のプラスとなったが、指数押し上げに寄与したのは豚肉、牛肉、精米などの農林水産物や、ガソリン、軽油、ジェット燃料油などの石油・石炭製品。農林水産物は季節的な需要の高まりや在庫の減少など需給の引き締まりが背景。石油・石炭製品は足元の原油価格上昇を反映した。
電力・都市ガス・水道も上昇しているが、再生可能エネルギー発電促進賦課金の単価引き上げが主因で、足元の原油価格上昇が料金に反映されるのは8月以降とみられている。
一方、銅地金や銅裸線、銅荒引線など非鉄金属、菓子パン、調理パン、サンドイッチ、そう菜など食料品は下落に寄与した。
全814品目のうち上昇したのは251品目で、下落は478品目。下落が上昇を227品目上回った。4月は下落が230品目上回っていた。
企業物価指数は、企業間で取引される財の価格を合成した指数。企業間の需給や為替、国際商品市況などで変動する。
(伊藤純夫 編集:山川薫)
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